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りんごと鶏肉のスープ

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夫がいないので(祖父の法事のため帰省)、かねてより作ってみたかった、長尾智子さんの『スープブック!』にある、「りんごと鶏肉のスープ」をここぞとばかりに作る。いるとき作ってもいいんだけど、そもそも夫は鶏肉はそんなに好きじゃないし、料理に果物を使うのもあんまり好きじゃないようなので、ちょっと作りにくかった。

本によると、ノルマンディー地方の伝統料理をさっぱり目にアレンジしたものだそうで、より本格的にしたければ仕上げに生クリームを入れるとよいとあった。あとは、鳥ではなく豚肉にしてカルバドスでフランベしてから煮込むとか。いいやでも、今回はレシピ通り、さっぱりめで。骨付き鳥、りんご、玉ねぎだけで、ゆっくり煮込む。スパイスはローリエだけ。ホントにシンプル。

果たして出来上がりは…、チキンスープにりんごと玉ねぎの甘さが加わるんだけど、これがしみじみおいしかった。マイユのハニーマスタードを少しお肉に乗せて食べても、いい感じ。これは夫も食べたかもしれないなぁ。

あとは、フムス(『油屋ごはん』)、軽く酢じめしたアジに、オリーブオイルとディル。せっかくなので、クネッケを焼きました(渡辺麻紀『ディップの本』)。案外簡単に作れて、しかもおいしい。クネッケにフムスとアジを乗せて食べると、止まらないね…。すっごいゴールデンコンビ…。

夫がいないからもっとカンタンに済ませよう~と思うのだけど、いないときこそ…みたいな料理もあるので(アジもクネッケも、夫はあまり好きではない)、ついつい色々作っちゃうんだよね…。

金時にんじんのポタージュ

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年末に多めに買った金時人参の在庫一掃を狙ってポタージュに。金時人参は主に八幡巻で使うのですが、きれいに作る方が優先なので、そうとう贅沢な使い方をします。だもので、使う量はたいしたことなくても、かなり多めに買い込む必要があるので、どうしても、たくさん余るのよね。

今年は、長尾智子さんの『スープブック!』にあるレシピで。カレー粉を隠し味に、仕上げにサワークリームをのせるのがポイントでしょうか。なかったので、生クリームで代用しておりますが…。

カレー粉のおかげか、妙にエキゾチックな味わい。このレシピはその後どんどんブラッシュアップされていって、後年にはカレー粉ではなく、クミンパウダーやシードを使うようになっていきますが、カレー粉のお手軽感もいいな。夫は「バターチキンカレーみたいな味がする」と言っていたけど、確かにそれ近い。ということは、ここに、チキンを加えても美味しいのかもしれない…。

あとは、しめじ2パックを炒めて、トリュフ塩で味つけした、偽物ソテー。大量のレタスと一緒に食べました。おせちが一段落すると、なんだか、生野菜食べたくなるのよね…。

パンは職場の近くのパン屋の食パン。3種類あって、一番最高級品を買ってきたのだけど、食パンと言うより、デニッシュだった。すごいリッチ。

すり身団子と糸こんにゃくとサラダセロリのスープ

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お歳暮の野菜を使って、アレコレ作る。今日使ったのは、サラダセロリに紫大根、いろいろかぶ(3種類)。

サラダセロリは、普通のセロリよりも香りとクセが強く、むしろ少し火を通した方が美味しいような気がするので、ざく切りにしてスープに入れてしまう。

白身魚のすり身に、干しシイタケ、溶き玉子、コーンスターチ(片栗粉が切れたから)を加えてフードプロセッサーで捏ねたら、8ミリ角のさいの目に切った菊芋を加え混ぜ、スプーンで丸めながら、160度の油に落として揚げます。別の鍋に、フォーガーの素1個、水400㎖を湧かし、しめじ1パック、熱湯で戻した乾燥糸こんにゃく(ぷるんぷあん)を入れて軽く煮込み、揚げ団子を入れて、さっと煮る。火を止めて、ざく切りのサラダセロリを入れて、さっとひと混ぜしたら、器に盛る。

我ながら、なかなかよい組み合わせ。いい感じに美味しかった。レモン汁を絞ると、よりエスニックな感じでいいかもしれない。ひとついえば、もう少し、汁気が多くてもよかった気がする。食べながら思ったが、サラダセロリは、餃子の具にしても合いそうな気がする(今度はそうしてみよう)。

紫大根は生で食べるのが一番いい感じがしたので、1ミリ厚にスライスして、ちぎったアンチョビ、オリーブオイル、パセリ、レモン汁をかけて。刻んだドライトマトもかけたかったけど、面倒だったので、アンチョビだけで。このアンチョビ、国産のわりにお手頃価格だったので買ってみたのだけど、思った以上に美味しかった(国産手造りあんちょび・なたね油)。紫大根、もっと薄切りにして、少し塩で揉んで、浅漬け風もいいなぁ。ピクルスも合いそう。

奥のボウルは、焼かぶのクスクスサラダ。長尾智子さんの『ベジダイアリー』にある「グリル野菜のタブレ」の味つけの部分だけを、可能な範囲でふんわりと真似してみました。

かぶは、薄いくし切りにし、表面に薄くオイルを塗ってからグリルパンで焼いて、軽く塩をして置いておく。お湯で戻したクスクスに、オリーブオイル、白ワインビネガーで溶いたケチャップ、カレー粉、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、塩を加えて混ぜ、焼いたかぶを加えて、さらに混ぜる。ちなみに、お手本だと、イタリアンパセリ、スペアミント、オリーブオイル、白ワインビネガー&トマトペースト、カレー粉、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、塩、こしょう。

レシピだと、いろんな野菜をグリルしたのが具になるんだけど、かぶだけでもいい感じ。普通のかぶに赤いかぶに、赤くて細長いかぶと、少しずつ味も食感も違うので、面白いです。クスクスに合う。

むかごごはん

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直売所で買ってきたむかごを白米と一緒に炊き込んでみる。というか、直売所の売り場に、「白ごはん.com」のレシピのプリントアウトが貼ってあったので、せっかくなので、参考にしてみた次第。おいしいー。ご飯との相性がすごくよくて、びっくり。むかごのほろ苦さとご飯の甘さの組み合わせが素敵。

長尾智子さんの本を読んでいると、よく、「長いもの炊き込みご飯」を紹介しているのを見かけるのですが、むかごご飯からの連想なのかしら。ご飯+芋か…と、あまりそそられなかったのですが、ちょっと今度やってみようかしら…と思いました。

大根と糸こんにゃくと鶏挽き肉の炒め煮。糸こんにゃくは、「ぷるんぷあん」という乾燥糸こんにゃくを使っています。これね、普通の糸コンよりもぷるぷる感が強くて、美味しい。美味しいってヘンだな。味があるわけじゃないので。でも、いい食感。あとは、ワカシ(ブリの若いもの)の塩焼き。夫も、これなら食べられると言っていたので、よかった。

カチョカバロ

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ちっこいカチョカバロを買っていたので、今日はそれがメインディッシュ。

とはいえ、初めて食べるので、勝手が分からず、とりあえず、ネットでさーっと調べてから、焼く。コツは、薄く切らないこと、表面に薄く粉をはたくこと、だそうですが、果たしてそれが正解だったのかは、よく分からない。焼き目を付けたかったけど、なかなかつかなかったのは、シリコンホイルを使ったからだろうか。どこまで焼けばいいのか、いい加減溶けちゃうけどいいのかな…、悩みつつ頃合いを見て引き上げると、すぐに冷えて固まって、トローンって感じはなくなった。

改めて読み返すと、火が弱かったのかなぁ。カリカリトロンじゃなかったけど、まぁ、でも、チーズだから美味しかった。ただ、夫が、「これじゃ、普通の、溶けるチーズじゃん」というので、もう1回買ってくるかな…。今度は、カリモチで焼くぞ…。

冷蔵庫の残り物を軽くチンして、ホットサラダ。カリフラワーは蕾の部分を小さく切り分けて、ごくわずかだけレンジでチン。「生が一番美味しい」というガッテン流に従って、今回は火を通さず。にんじんは皮をむいてスライサーで薄切りし、耐熱容器に入れて2分チン。このにんじんスライスの温サラダは、昔から好きでして、簡単に野菜をしっかり食べた気になれる優れもの。あとは、冷凍白いんげん豆をチン。昨日の残りの、パセリアンチョビソース(長尾智子さんレシピ)かけて食べました。

鶏ハムには、ハニーマスタードソース(粒マスタード、はちみつ、しょうゆを1:1:1)。わたしはよく合ってるなぁ、美味しいなぁと思ったけど、夫は、ポン酢と柚子胡椒で食べていた。

パンはメゾンカイザー。ぶどうの入ったのと、パン・コンプレ。

鶏ハムのアンチョビパセリソース

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最近、またauの通信状態がよろしくなく、写真すら上げられない状況なのですが、ちゃんとご飯は毎日食べています。それにしても今日は暑かった。昼ご飯を食べているときから、今日の夜は絶対にシードルを飲もう…と思っていたので、それに合いそうな感じで。

週末に鶏ハムを作ってみたのですが、まんまと火を入れすぎました。阿波尾鶏ムネは、皮を剥いでおおよそ300グラム。塩小匙1、きび砂糖大さじ1をまぶして冷蔵庫で二晩置き、水をはった大きなボウルに30分漬けて(1回水を替えた)、塩分を抜く。しっかり水分を拭き取って、クルッと巻いてラップでぐるぐる巻きにし、お湯を入れた鋳物鍋に入れて火にかけ、沸騰したら火を止め、蓋をして、一晩置いてから、冷蔵庫へ。

もっとゆっくり火を入れた方がいいのだろう…とは思いますが、うすーくスライスして、オイリーなソースをかけて食べると、それなりにいい感じでした。ソースは、長尾智子さんの『あなたの料理がいちばんおいしい』にあったもの。アンチョビとパセリを刻んでおろしにんにく、おろししょうが、オリーブオイル。わたしはにんにくはなくてもいいかな。最近、生のにんにくが結構きつくなってきているので。ほこほこに加熱したのは好きなんだけどなぁ。

奥は、ありもの混ぜただけ豆サラダ。

茹でて冷凍しておいた白いんげん豆をレンジでチンし、温かいうちに、レモン、オリーブオイル、塩のドレッシングに投入。粗熱が取れたら、塩もみきゅうり、ツナペースト(ツナサンドの残り)、にんじんサラダ(弁当用の作り置き)を加えてざっと混ぜる。いい感じ。ワイン飲んで下さいーという感じの味になりました。

タカキベーカリーの石窯レーズン&くるみのパンを添え、ニッカのシードルで。

蜷川幸雄さんを偲んで、「NINAGAWA十二夜」のビデオを見ながら食べる。これが歌舞伎座で上演されたときは、わたしはまだ、歌舞伎には全然興味がなかったのですが、今となっては信じられん。

豚肉ときくらげと玉子のキムチ炒め

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本当はお弁当のおかずに使おうと思って戻しておいたきくらげ、作り損ねてしまったので、晩ご飯のおかずにしてしまおう。普段は、きくらげと玉子だけだけど、今日は豚バラ肉とキムチも入れてボリューム感のある感じに。キムチのおかげで、ただ炒めるだけでも、妙に美味しい一品に。エライ、キムチ! そして、きくらげ、美味しい! こういう立派で美味しいものを食べ慣れてしまうと、もはや、近所のスーパーで売っている輸入品は買いにくくなるなぁ。

奥は、夏は一度は作りたい、有元葉子さんレシピの、かぼちゃとピーマンの煮物(『四季をおいしく食べる 和のおかず』)。作るたびに思うけど、なんで、かぼちゃとピーマンってこんなに相性が良いのだろう…と思います。一緒に炊くことで、ピーマン独特の風味(苦味?)がかぼちゃにふんわりと移って、心なしかかぼちゃにスパイシーな味わいが加わる…ような気がするんですよ。すごく単純なのに、作るたびに不思議な気分になる、そんな料理なのです。

あとは、昨日作ったピンチョ(ししとうの酢漬けとアンチョビとゆで玉子)をもう1回。うーん、これ、ほんとおいしいなぁ。白ワインに合うけど、ビールともよく合う。今度はもう少し多めに仕込もうっと。

ししとうの酢漬けとアンチョビとゆで玉子のピンチョ

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表紙の可愛い小鳥の写真に惹かれて買った(ヨーロッパジュウシマツだそうです)、クウネル(2015年9月号)に、「長尾智子の酒の肴図鑑 おいしいつまみは、いいおかず」という記事があって、長尾さんが、日本の居酒屋、スペインバルなどをイメージしつつ、いろんなつまみレシピを紹介しているのですが、その中からおいしそうだなーと思った2品を早速作る。これらが作りたくて、昼の直売所買い出しの時に、ししとうだけ大量に買い込んでいたのだ!

真っ先に気になったのが、「酢漬けししとうとアンチョビとうずら卵のピンチョ」。最近、青唐辛子の酢漬けってよく見かけますが、そうか、ししとうで作ったっていいのかーというのが、個人的には目からウロコでした。

作り方は簡単で、小鍋に湯を沸かし、塩をいれ(個人的にはなくてもいいと思ったけど、ガチつまみで作りたい場合はしっかり利かせてもいい)、ししとうをゆでる。ゆで汁と白ワインビネガーを合わせて保存容器に入れ(レシピだと、ゆで汁220ccにビネガー200ccだったと思うが、おおよそ1/3量で作ったのでその辺は適当)、そこにゆでたししとうを漬け込む。作ってすぐもいいけど2時間くらい置いたほうがいいかなぁ。食べる直前に、ゆでうずらの卵(なかったので、ゆで卵スライス)、ししとうの酢漬け、アンチョビ少々をつまようじに刺して、ひとくちで食べられるように仕上がる。

これね、すごくおいしかった。ししとうの酢漬けだけ食べても美味しいんだけど、アンチョビの塩けとクセが加わることで、一気に酒を呼ぶ味に変身。ゆで卵がまろやかさをアシストしていて、いくらでも食べられる感じです。夫はそうでもないみたいだったけど、うーん、これは美味しかったなぁ。

長尾さんって、バスクにとてもお詳しいことでも知られていますが、だから、これも、現地に元ネタみたいな料理があるのかなぁ…と思って調べてみたところ、ひょっとして、「ヒルダ」ってピンチョがそうかもしれない…と思いましたが、こちらは、青唐辛子の酢漬け、アンチョビ、グリーンオリーブの組み合わせ。リタ・ヘイワース主演の「ギルダ」という映画からイメージされて作られたピンチョだそうで、キーワードは、「塩辛くて、緑で、ちょっぴり辛い」なんだそうな。この辺の詳しい話は、こちらのブログ(「イルンに居るんです」)に詳しくあって興味深く読ませていただきましたが、スペイン語が堪能だと、なかなかニヤッとする由来ですね。

手前は、ししとうと新いかのアヒージョ、パン(必須)。発芽緑豆とツナのサラダ。白ワイン。

マッシュルームとベーコンのソテー

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翌日のお客さんの準備があるので自分たちのご飯はまぁ適当に。

大袋に入ったブラウンマッシュルームの半分を使ってベーコンとソテー。ベーコンの脂で貝割れ菜をさっと炒めて一緒に盛る。塩軽くふって、黒胡椒をたっぷり。

新玉ねぎの上半分に十字に切れ目を入れ、アルミホイルでくるんでオーブンに。琺瑯バットに、大きく乱切りしオリーブオイルを回しかけて塩を振ったにんじんを入れて、同じくオーブンへ。200度で40分くらいだったかな。お風呂入っている間に2品完成。

あとは、水切りしていたとうふを耐熱皿に入れてふたをしないでレンジでチン。オリーブオイルかけて塩ふってわさび添えました。

にんじんのオーブン焼きは長尾智子さんの本で繰り返し出てくる料理で、もう本当に手持ちの本のほとんどに載っているんじゃないかと思いますが、それでも実際にやってみたのは今回が初めて。で、しかも、なんだか美味しい…。わぁ、美味しい! って感じじゃなくて、「おいしい…」って感じ。さしてにんじんが好きではない夫も同じことを言いつつぱくぱく食べていたので、本当においしいのだと思います。ようやく、長尾さんがしつこくお作りになっているわけがわかった気がします。

とうふのチンは、有元葉子さんの本(『家族のごはん作り1』)で覚えたもの。でも、本当はチンじゃなくて、蒸し器で蒸すの…。だから真似しているのは、温めた豆腐をオリーブオイル、塩、わさびで食べるという部分。これだとワインにも合うのが不思議。

あさりとじゃがいもの煮物

あさりとじゃがいもの煮物 by nekotano

夫がいない時に食べたあさりのトマト煮が非常に美味しかったので、たべさせちゃろと思って、同じ店であさりを買って、きちんと砂抜きして、冷凍していました。

それを使って、『薬膳だから。』にある「じゃが芋とあさりの煮物」を作る。なんとなく、春キャベツも少し加えて。仕上げは、イタリアンパセリではなく、クレソン。

絶対美味しいハズだったんですけど、意外とそうでもなかったのは、煮込み時間が足りなかったから…だと思います。冷凍したものを使ったので、口が開いてすぐに取り出すと、ちょっと加熱不足なんですね。少しくらいは堅くなってもいいから、少し煮込んだほうが良かった。しくしく…。

デイリーフード』(長尾智子)の「大きな丸パン」のレシピ(ただし、塩だけ半分に)でフォカッチャ風のパンを作ってみましたが、ちょっと失敗しました(レシピ通りの水分を使ったら、ちょっと多すぎた)。ただ、言われるほどひどいデキじゃないと思うんですけどねぇ…、あさりで不機嫌になっているので、コテンパンな言われようでした。ちょっと何様なの? と思ったけどあさり失敗したからしょうがないなぁと思って耐えた。偉いわ、わたし…。

結局、夫は一切れしか食べず、残りは数日かけて、私が全部食べました。言われるほど不味いとは思わなかったけどなぁ…。

手前は、ワカモレ。これも、アボカドが不味いよと言って、ほとんど手を付けず。今日はしょんぼりな夕食でした。