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豉汁蒸排骨

よくわかる中国料理基礎の基礎』にある、「豉汁蒸排骨(チーヂーチョンパイグゥ)」(スペアリブの蒸し物 豆豉風味)を作ってみる。

調理の手順は、一口大に気って下処理したスペアリブに片栗粉をまぶし、調味料を絡めてから、お皿ごと蒸し器に入れて蒸す…だけなんですが、まぁ大変でした。

まず大変なのが、スペアリブの下処理。一口大に切るのがまず大変(うちの近所のお肉屋さんは、頼むと嫌そうな顔をするので、頼みにくいのですが、やはり今度から頼もうと思いました)。下処理は、水600㏄に重曹小さじ2を溶かしたものに30分浸けたのち、30分流水ですすぎ、しっかり血などを洗い流して水けを拭き取る(すごくめんどくさかった)。

最大の難関が調味料。本では、豆豉、揚げニンニク(炸蒜茸)、ショウガ細切り、生赤唐辛子、塩、中国溜まりしょうゆ、砂糖、しょうゆ、コショウ、麺豉醤、梅肉、オイスターソース、ラー油、ごま油、ピーナツ油なのですが、とてもそこまで用意できない。しかも、豆豉は洗って陳皮と一緒に炒めておくとか、揚げニンニクも本当はちゃんと刻んで水で洗ってから水分を切って油で揚げるなど、素人には無理難題の嵐(参考にした本が、プロ向けのテキストなので当然なのですが)。あと、麺豉醤とは、八丁味噌と芝麻醤を5:1で混ぜたものだそうです。

仕方ないので、用意できる範囲でと、豆豉(下処理せず刻んだだけ)、揚げニンニク(普通に刻んで素揚げ)、生姜細切り、乾燥赤唐辛子を刻んだの、濃い口しょうゆ+みりん、きび砂糖、薄口しょうゆ、コショウ、八丁味噌、白ごまペースト、梅肉、オイスターソース、ラー油、でやってみた。

特に寝かせることもなく、和えてすぐに蒸す。本では、8~10分とあったが、15分蒸して、食べる前に、さらに15分蒸してみた。これで十分火が通っていたが、もうちょっと蒸してもいいのかなぁとは思った。

味は、かなりおいしかったです。ただ、スペアリブが苦手(というか、骨付き肉が嫌い)な夫は、ほとんど食べませんでした。やっぱり、骨から外してから出せばよかったかなぁ。おいしかったので、今度は、バラ肉の塊で作ってみようかなぁ。

ほうれん草をゆでてすりごまをかけたのに(たれと一緒に食べたら、ものすごくおいしかった)、夫には先日作った全粒粉入りマントウ、私は玄米のお粥。

マントウ

マントウ by nekotano

週末だしな、『KOBEで極める! 世界のパン』に載っている、あのマントウを作ってみるか…と、録画を見返してからチャレンジ。ちなみに、先生(錢文偉さん)の肩書はテキストだと「中国料理店料理長」としか書かれていませんが、そのお店とは、神戸の異人館街にある老舗中華料理店 東天閣だそうです。あのお城みたいな建物のあのお店ねー。

我が家でマントウと言えば、ウーウェンさんの『北京小麦粉料理』に載っている、銭面饅頭のレシピで作ることが多いのですが、それとはだいぶやり方が違う。

銭面饅頭は、うちでは薄力粉+強力粉(中力粉)を使い、粉の半量に水の全量とドライイースト、砂糖、塩を加えて発酵させ、そこに残りの粉を加えてよく練るという手順で作ります。油脂は使いません。

今回のテキストの作り方は、薄力粉オンリー、砂糖多め、塩不使用、ラード入れる、ドライイーストとベーキングパウダーの両方を使うのも、違う点です。まずは、ぬるま湯にドライイーストを振り入れてゆっくり溶かし予備発酵。薄力粉、BP、砂糖、ラードをしっかり混ぜたところにゆっくじませながら注ぎ、すべすべになるまでよく捏ねたら一次発酵。2倍に膨らんだ生地を白く艶が出るまで再度しっかり捏ねてから整形し、二次発酵。湯気の立ったセイロで蒸す。一度発酵させた生地を、またしっかりと捏ねるのが、私にはあまりなじみのない手順で、少し戸惑う。

二次発酵がちょっと甘くてヤバ…と思いましたが、一次発酵後の捏ねを10分行ったのが良かったのか、本当に白くてすべすべした、売りものみたいなマントウができました。

銭面饅頭はどっちかというとパンに近い食べ心地なのですが、こちらは蒸しパン風。でも、しっかりコシがあり噛みごたえもある。薄力粉でもこういう生地が作れるんだなぁと思いました。粉ものって面白いね。

せっかくなので、おかずも中華で。豚モモ肉とジャンボピーマンで、青椒肉絲風の炒め物を。『よくわかる中国料理基礎の基礎』にある「パプリカと牛肉の炒めもの」を参考に、味付けの分量を半分にして、手順通り作ってみる。

油通しが難しかったですが、味付けは上品で、すごく美味しかった。それにしても、お肉は下味をつけて油通し、野菜は油通しした後スープで軽く煮込む…と、炒め合わせる前の下準備が多くて、やっぱりお店の料理って、凄いよねぇ…と思ってしまった。

ピーマンを下煮した後のスープを捨てるのが惜しくて(だって、比内地鶏のガラスープなんだもの…)、溶き卵(お肉の下味用に使った残り)、しょうが汁(スープの味付け用に使った残り)、トマトのざく切りを加えて、汁ものに仕立て直す。生姜がよく効いて、なかなかおいしかった。

讃岐うどん 喜三郎

喜三郎 by nekotano

今日は、お昼から、山本直味さんに我が家に遊びに来ていただいて、ビデオ観たり、おしゃべりしたり。

で、お昼は、ここのところずっと練習していた水餃子をメインに。で、よせばいいのに、いつも作っているノーマルな具の他に、アレンジを2種(ラムとトマト、きゅうりと炒り卵と桜海老)。といっても、いずれもウーウェンさんの『北京小麦粉料理』に載っている組み合わせなのですが、初めて作るので勝手がわからず四苦八苦しながら作ったうえに、出来上りはややイマイチ…。山本さんには何度もうちに来ていただいていますが、その度に、人柱になっていただいて申し訳ない…と思いつつ、何を出しても気持ちの良い食べっぷりで平らげてくれることに、感謝なのです。いやー、あんた、ええひとや…。

お客さんに出すからには…と、何回か作って練習していたんですが、練習し過ぎたせいで少し慣れが出てしまって、一番肝心な時に、一番雑に作ってしまったような気がしてならない。美味しかったとは思うものの、なんだか、普段のほうが、もうちょっとおいしく作れているような気がして(気のせいだとは思うのですが)、やや、消化不良的な気持ちは否めないのでありました。山本さん、そのうち、もう一回、食べに来てください。

餃子がメインなので、後はさっぱりとね…ってことで、バーニャカウダ(パプリカ、ラディッシュ、スナップエンドウ、ブロッコリーの脇芽、セロリ)。デザートは、マーラーカオ(『よくわかる中国料理基礎の基礎』)、マチェドニア(いちご、ハネジューメロン、はるか、キウイ。レシピは『うちの食卓 イタリア主婦のおいしい家庭料理』)。

散々っぱら喋っていたら、晩ごはんの時間になったので、麺喰いの山本さんもぜひ…と、一緒に喜三郎に行く。夜に行くのは初めてで、飲み屋風に雰囲気チェンジしているのかなぁ…と思ったら、お昼の雰囲気のまんまでホッとする。

うどんが来る前にセルフのおでん。私はたまご、山本さんは大根をつつき、私はいつもの桜海老かき揚げぶっかけ(あったか)、夫と山本さんは青さのりと竹輪天ぶっかけ(ひやひや)。

うどんはいつも通り美味しいんだけど、おでんがまた、期待以上に美味しかった。今度はゆっくり飲みに行きたい。

チーズパン

チーズパン by nekotano

チーズパンと甜茶。昨晩、お客さん用の練習にと、『よくわかる中国料理基礎の基礎』のレシピでマーラーカオを作っており、その残りを温めなおして食べる。

本だと13×3.5センチのセイロ3個分の分量となっており、その量の通りに作ってみたのですが、1/3にして作るほうが、わたしには作りやすいことが分かったので、本番はそれで行くことにするか、と。

麻婆豆腐

麻婆豆腐 by nekotano

よくわかる中国料理基礎の基礎』にも麻婆豆腐のレシピがある。ひとつ試しにと、おおよその分量をなぞりながら作ってみる。

ただし、レシピは2人前とあったものの、我が家には少し物足りない量だったので倍にして作る(コースやアラカルトで食べることを前提にした量なんでしょう)。ただし、倍にすると豆板醤と油の量が半端ないのでこれだけは2人前のままで。油に関しては、さらに減らしつつ作る。昔、点心の教室に通っていたことがありまして、その時も、何を作るにも使用する油脂の量が半端ないことにおののいたものですが、この本のレシピもまた、お店で働いている人向けのレシピだけあって、油に関しては量がスゴイ。ビビります。

全体的には、普段作っている高山なおみさんのレシピと似てます。ただ、高山さんのは甜麺醤が強いのに対し、こちらのレシピは豆板醤が強くて、かなり辛く作ります。

これ相当辛いだろうなーと思いながら作りましたが、食べると、想像以上に辛くて一口食べる毎に小汗が噴き出る(食後に動悸が収まらずちょっと焦った)。ただ、やたらと辛く感じたのはレシピがそうだからというのもあるけど、私が作る際に油だけを控えたのも影響しているのだと思います。これからは油を減らしたら、同じ割合だけ味付けの量も減らしていかねば。

麻婆にはおなじみのマントウを添え、菜の花のさっとゆで。「野菜も食べなきゃね」って気持ちで出しましたが、結果的に麻婆のよい合いの手になりました。

マーラーガオ

マーラーガオ by nekotano

最近は暇さえあれば、『よくわかる中国料理基礎の基礎』を捲っているんですが、この本はデザートもそれなりにページが割かれておりまして、その中でも一番お手軽に作れそうな、馬拉糕(マーラーガオ)を作ってみることに。

元レシピは、小ぶりの蒸籠(13センチ×7センチほど)3個分でしたが、ちょっと多すぎる。1/3にして、適当な型もなかったので、ステンレスのざるにオーブンペーパーを敷いて使用。結果的に、ちょうどいいサイズでした。

材料は、カスタードパウダー、卵、牛乳、砂糖、コンデンスミルク、薄力粉、ベーキングパウダー、重曹、溶かしバター。基本的には、次々材料を混ぜていくだけなのだが、混ぜる順番が決まっているし、粉をふるったり、溶かしバターを作っておいたり、案外細々手がかかる。さすが、辻調の先生のレシピだけあって、分量がリッチだなぁと感じる。

蒸したてを出したら、夫は「売り物みたいな味だなぁ」とビックリしながら食べていました。ちょっとお遊びで作ったものなので、写真を撮る気はなかったのですが、「とっても美味しかったから撮っておいた方がいいよ!」というので、一応記録に。今度は、小さい蒸籠を買ってきて作ろうかな(褒められて調子に乗ってる)。

回鍋肉

回鍋肉 by nekotano

あと1回分バラ肉が残っていたので、また回鍋肉。「マントウもね」と言われたので、今日も作りますよ。発酵種を作ってから粉を追加して捏ねるこの方法は、わたしには合っているようです。

回鍋肉は今日も『よくわかる中国料理基礎の基礎』のレシピで作りましたが、甘酒がなくなってしまったので(飲んでしまった)パス、キャベツの量を倍にして作りました。昨日一昨日のと比べると、グッと家庭料理的な味わいになりましたが、問題なく美味しい。

マントウはこれまでと同じ作り方ですが、せいろ1段に全部入れて蒸してみました。ぎうぎうになりましたが、味わいは今までと変わらず。粉200グラムで出来た生地を6等分にしており、普段は私2切れ、夫4切れなのですが、今日は私1.5切れ、夫4.5切れ。毎度毎度の大絶賛で、わたくしも少し調子に乗ってます。

捏ねている時に、昨日よりも少しべたついた感触があったので少し自信がなかったのですが、いつも通りの出来栄えでホッとする。今の室温がちょうどいいってのもあると思うので、今のうちにせっせと作って慣れておきたいと思います。

今日は汁ものが欲しい気分だったので、コーンスープを。冷凍鶏がらスープを温め、コーンクリームパックを入れて塩少々で味付け。ぐらぐらに沸かしてから溶き卵を回し入れつつよく混ぜる。ちょっと風邪気味のようなので、こういう優しい味の汁ものが体に染み入ります。

回鍋肉

回鍋肉 by nekotano

数日前に、夫に『よくわかる中国料理基礎の基礎』という料理本を買ってもらったのですが、早速、そこに載っているレシピで回鍋肉を作りました。

そもそもはキャベツが残っているから豚肉を買ってきて回鍋肉でも作ろうか…と思ったのが事の発端。肉を買ってきて、さぁ、作ろうかと思ったときに、そういや、わたし、そこそこ料理本を持っているハズなのに、なぜか中華の本って1冊も持ってないなぁ…と思って(夫が独身の時に使っていた『中華の本』しか持っていないのだけど、この本の回鍋肉のレシピはあんまり好きじゃない)わざわざ立川の本屋にまで出かけたのですが、そもそも中華の本ってのがほとんどなく、数少ない中華の本を片っ端から立ち読みした挙句一番良さそうだったのが、上述の『よくわかる…』だったのでした。

誤算だったのは、お値段が予算オーバー(5460円)だったことなのですが、うむーと悩んでいたら、夫がプレゼントしてくれたのでありました。ありがとう。

レシピは4人前だったので、1/2に。キャベツを油通しする箇所は、ごま油少々を入れた湯通しでパスし、葉にんにくはなかったのでその分キャベツ増量、酒醸(チューニャン)は甘酒で代用しました。調味料は、豆板醤、甜麺醤、甘酒(酒醸)、豆鼓、しょうゆ。

甘いんだけど、しっかり辛くて、今まで作った中で一番美味しかった。回鍋肉って外で食べると、皿に浮いてる脂がものすごく気になってそれがすごく嫌なんだけど、家だとそれがないのでいいなぁ、と。簡単なので、頻繁に作りそうです。

きょうも昨日と同じレシピのマントウを作る。さすがにここ数日連チャンで作っているのでもう手が慣れた。どうやらうちは、薄力粉と強力粉を半々にしたもので、油なしで作るのが口に合っているようです。夫は勿論、小僧(黄)も大喜びで食べていました。回鍋肉にもよく合って、ばっちり。