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牛すね肉の蒸し煮

上野万梨子さんの『パリのお惣菜屋さんのレシピ』にある、「子羊肉の蒸し煮」の子羊を牛すねで作る。これ何度も作っていて好きな料理なんだけど、毎度同じような仕上がりにならない難しい料理でもあって、一体それはなぜなのだろう…とは、よく考える。

一番の原因は、レシピの通りの材料をそろえきれないで作るところにあるのは間違いないんだけど、あえてそれ以外の原因を挙げると、レシピがシンプルすぎるというのはあると思う。火入れや煮詰め具合の注意書きが少ないので、毎度調理しながら迷うポイントがいくつか出る。堀井和子さんのレシピなんかもそうなんだけど、そういうレシピを書く人って、圧倒的に料理センスがすごいんだろうなとよく思うし、つくづく自分は料理センスがないんだなぁとも思う。

本では、この料理の付け合わせに、タブーレのようなものを添えているのだけど、残り野菜を消費するために、ゆでたそばの実に刻んだ野菜(ゆでブロッコリー、ゆでにんじん、赤タマネギ)を混ぜたサラダを作る。ドレッシングは、白ワインビネガー、レモン汁、オリーブオイル、塩、白こしょう。

こういうサラダはあんまり好かん夫用に、パプリカ切っただけに味噌マヨも出す。

栗と鶏肉の炒めもの

栗といえば鶏肉と合わせる料理が定番ですが、一度、上野万梨子さんの『小さなフランス料理の本』にある「のワイン蒸し煮」を作ってみたいと思っていたので、ちょっとやってみる。

本当はあらかじめ、塩とナツメグをふってワインでマリネしておくんですが(できれば一晩)、今日はバタバタでそれをやっておらず、小さく切った鶏もも肉に軽く揉み込んで、栗、玉ねぎ、マッシュルームと一緒に炒めるという体で作る。

見た目がだいぶお手本と違い、全く美しくないのが大問題なのですが、味は、まぁこんなもんかという感じにまとまりました。ただ、最後にブランデーをふって香りづけという工程もカットしているので、本とはだいぶ違うだろうなぁ。今度作る時は、もっとちゃんと作ります。

奥は、春菊のサラダ。葉だけ摘んで、クルミと一緒に生で食べます。これにブルーチーズをちぎって入れたら、もっと合っていたかも。イチジクも合いそうだな。

ピペラドソースのパスタ

きっとパスタと食べてもおいしいだろうと思っていたピペラドソース。期待通り、とてもおいしかった。万能だな、ピペラドソース。

夫が体質的に寒天を受け付けないことが判明して、宙に浮いてしまった黒蜜の救済策にと、高山なおみさんのレシピ(『のんびり作るおいしい料理』)で、豆乳プリンを作りました。

ゼラチンで固めるので、夫でも多分大丈夫(でも、怖がってほんのちょっとしか食べなかった)。豆乳と黒蜜の組み合わせの妙に、作るたびに感心します。しみじみおいしいのだ。

豚ももとピペラドソースの炒めもの

たっぷり作ったピペラドソース、上野万梨子さんの『はじめまして。フランス料理』ではオムレツと、『パリのお総菜屋さんのレシピ』では地鶏の骨付きもも肉と合わせていたけど、どうしようかなぁ…と思いつつも、あんまり脂の多くない肉のほうがいいかなと思って、豚の内もも肉の切り落としを、両面さっと焼いたものと合わせてみました。

切り落としと言えども、東京Xだから結構ええんちゃうーと思いつつ作ってみましたが、はい、美味しかったです。お肉も野菜もたっぷり食べられてすごくいい。

じゃがいもとにんにくのオーブン焼きで、ご飯代わり。

この前、夫がロージナのプリンを食べて、普通のプリンだなと言っていたのがなんだか頭に残っていて、なかしましほさんの『みんなのおやつ』のレシピで、プリンを作っていました(全く同じレシピが「ほぼ日」のページにもあります)。

玉子と牛乳と砂糖だけで作る、本当に家庭的な味。普通のプリンって、こういうのを言うんだよーって思うんですよね。今日はカラメルもうまくできたので、嬉しい。

かじきのピペラドソース添え

たっぷり買ってきたパプリカは、上野万梨子さんの『はじめまして。フランス料理』のレシピ(「バスク風オムレツ」)を参考に、ピペラドソースを作っていました。レシピでは、パプリカ赤2個、黄1個、ピーマン4~5個、完熟トマト小さめ8個、玉ねぎ小1個、にんにく2個なんですが、今回はパプリカ長者なので、パプリカ赤黄合わせて7個使う大盤振る舞い。その代わりピーマンはカット、トマトはトマト缶で代用しました。いやー、さすがにフルーツトマトを8個も使うのは厳しい。

スパイスは、タイム、ローリエ、コリアンダー(粒)ですが、タイムがなかったのでパス。仕上げにカイエンヌペパーを使いますが、これもなかったので、パプリカパウダーで代用しました。

ピペラドソースは、『パリのお総菜屋さんのレシピ』にも登場しますが(「鶏肉とピーマンの蒸し煮」)、メインの食材の分量は変わりないものの、オリーブオイルの量がぐっと減り、カイエンヌペパーの代わりに赤唐辛子が使われています。家庭的なソースのひとつらしいので、油や辛さは好みで変えていいってことなのかもしれません。それにしても、パプリカ7個の皮をむく作業が地味に大変だった。煙も出るので、火災報知機が発動しないかと焦りつつの作業…。

トマト缶を使うのでどうかなぁと思ったけど、一晩おいたらトマトとパプリカが良くなじんで、問題なくおいしかった。ラタトゥイユみたいでもあるけど、コリアンダーとパプリカパウダーが味を締めていて、やっぱり違うおいしさです。

今日は夫がいないので、ここぞとばかりにカジキを解凍して両面をしっかり焼き、ピペラドソースをたっぷり載せて食べました。うん、期待通り合う。というか、何にでも合いそうな、懐の広いソースだなと思いました。これはまた作ろう。

ご飯とタマネギのグラタン

暖かいと思ったら急に寒いの繰り返しだけど、今日はまた逆戻りかと思わせる寒さだったので、生クリームも余っていたしちょうどいいわと、上野万梨子さんのレシピで、玉ねぎとライスのグラタン(『パリのおいしい台所』)を作る。

粗みじんにした玉ねぎを湯通しして、ご飯と一緒にブイヨンで軽く煮たら、牛乳、生クリーム、バター、卵黄を入れてよく混ぜ、耐熱皿に移して、チーズ、パン粉をふって、バターをちょんちょんと知らして、オーブンで焼く…というレシピ。レシピ通りだとバターの量は多いので適宜減らしつつ、作る。

ブイヨンは、鶏がらでとって冷凍しておいたものを使い、お米は以前に炊くのを失敗したものの捨てるに忍びなく冷凍しておいた玄米を使ったのですが、この玄米が思ったほどスープを吸い込んでくれなくて、ちょっと歯ごたえが強い仕上がりになってしまった。私は平気なんだけど、こういうお米って、夫はダメなんだよな、やばいなーと思ったけど、無言で食べていたので、まぁいいか。味は、さすがにちゃんと鶏がらスープを使っただけあって、おいしかったです。

奥は、かぶの葉のさっと炒め。しゃっきりみずみずしい味わいがおいしい。ただ、くたくたに煮るいつものオイル煮よりもいいかなと思って作ったのだけど、歯ごたえのいいおかずが二つ並んでしまって、今日はちょっとしくじった晩御飯でした。

豚肩ロースと黒豆の黒ビール煮

数日前から作っていたんだけど、なんだか食べる機会がないまま、何度も温め直していた煮込みを食べます。

本当は、上野万梨子さんの『パリのお総菜屋さんのレシピ』にある、「牛すね肉と豆のビール煮」を参考にしたつもりなんだけど、牛すね肉の代わりに豚肩ロース、金時豆ではなく黒豆、ビールも黒ビールを使ったほか、他にもあれこれ省いたので、だいぶ明後日の料理になってしまった。ただ、これはこれでおいしかったので、とりあえず分量をメモしておく。

  • 豚肩ロース塊 350~500グラムほど
  • 塩 肉の0.8%の量
  • 黒ビール 350ml
  • ワインビネガー(赤でも白でも) 大さじ2
  • 玉ねぎ 1個
  • にんにく 1片
  • 薄力粉 大さじ1
  • 水 200ml
  • トマトペースト 1袋(18グラム)
  • コンソメキューブ 1個
  • ゆでた黒豆 200グラム

肉に塩をもみ込んで、ワインビネガーを入れたビールに一晩漬けこむところを、2日半ほど漬け込んでしまったけど、特に問題なかったです。本では、他に、トマトとベーコンを入れますが、なくても問題なし。一つ余分だったのは、コンソメキューブ。これで味が強くなりすぎてしまったので、今度は小さじ1/2の鶏がらスープの素にしようと思う。

長い時間汁に漬け込んでいたせいか、雑に煮込んでも肉が縮まず、妙にお肉たっぷりのまま、最後まで楽しめました。これはまた作ろう。

付け合わせは、メークインで作った、じゃがいものビュレ。粘りが出るまでしつこくスティックミキサーにかけて、ツヤが出るまでしっかり加熱しながら練ります。ちょっともちっとした舌触りに仕上げるのが夫の好みなので、この辺は多少手間をかけて作ります。今日も大喜びだった。

パンは、イスズベーカリーのエンペラー。見た目は普通のイギリスパンなのかなと思いきや、イギリスパンらしからぬもちっと感と独特の酸味がおいしい。コクのある煮込みにもよく合いました。

いかのプロヴァンス風

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昼間の食べ過ぎダメージが大きく、全く食欲がないものの、昨日買ってきたいかを捌かなくてはならんと台所に立つ。立ったら立ったで調子づいて、「いかのプロヴァンス風」(上野万梨子『小さなフランス料理の本』)を作る。食べられる状態じゃないのに。

プロヴァンス風と言いながら、中華っぽい皿に盛ってるし、そもそも、きちんと皮を剥いて白く仕上げなきゃいけないのに無精しているし、エシャロットの代わりに玉ねぎだし、グリーンオリーブの代わりにケッパーだし、タイム使ってないし、イタリアンパセリの代わりに普通のパセリだし、お手本無視しすぎ。それでもね、これ、おいしいんです。捌いて、食べやすい大きさに切ったいかを、オリーブオイル、塩、にんにくのすり下ろしに漬け込んでから炒めるんだけど、この漬け込みがポイント。しっかり、15~20分漬け込んでからさっと炒めると、柔らかくて、メリハリの利いた味に仕上がる。ひとつだけ味見して、にんまり。食べられないのが無念。

ししとうを素揚げして、大根おろし、めんつゆを薄くのばしたものをかけたもの。大根おろしくらいだったらイケるかなぁ…と思って作ってみたけど、ダメだった。昼、どんだけ食べたんだ、私…。

夫からは、一人で食べるのさびしいしおいしくないと。うー、そうかもしれんな、ヘンに待たすよりも、ラーメンでも食べさせておけば良かったか。

キャベツだけロール

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せん切りキャベツの残りはロールキャベツに。中身は、お肉ではなく、切り落としたキャベツの軸をフードプロセッサーで粉々に砕いたものを軽く塩して絞ったものを入れています。まさに、キャベツ in キャベツ。

ここまで食べ尽くすのは、キャベツ、今高いから…と言うのも勿論ありますが、キャベツだけのロールキャベツって、あっさりしていて好きなのです。元ネタは、上野万梨子さんの『パリのお総菜屋さんのレシピ』にある、ロールキャベツのグラタン。とりあえず、巻いて、コンソメの素を薄くのばした汁で煮ておいて、後で、ホワイトソースやトマトソースを加えてシチュー仕立てにしてもいいし、元ネタ通り、さらにチーズをのせて、オーブンで焼いて、グラタン風にしてもいい。…と思っていたのですが、夫が、そのまま食べたいというので、温め直して、さっと炒めたチョリソーを添えて、簡単に。

ポールのクロワッサンと一緒に食べる。ポールのパンはどれも好きだけど、クロワッサンはことのほか好き。

ポーチドエッグのカレーソース

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週末に、「卵かけご飯でどうぞ」と、美味しい卵を貰っていたのですが、生卵が苦手なおじさんが約1名いるので、せめて半生くらいで楽しめる料理はないかなぁ…と思って、上野万梨子さんの『パリのお惣菜屋さんのレシピ』にある「ポーチドエッグのカレーソース」を作っていました。

ポーチドエッグは、小鍋に水500cc、酢カップ1/2弱ほどを入れて沸騰させ、菜箸でぐるぐるっとかきまぜたらその水面のくぼみめがけて、あらかじめ小皿に割りいれておいた生卵をそうっと入れてから、さらにくるくるかきまぜる。白身全体が白く固まってちゃんと黄身を包んだ状態になったら中火に落として4分。水を張ったボウルに入れて酸味を抜き、粗熱を取って、ペーパータオルでしっかり水気を拭き取る。

カレーソースは、粗みじんの玉ねぎと豚ひき肉を炒めて、カレー粉とカイエンヌペパー、塩を加えたものがベース。これに、トマトペースト、レーズン、水を加えて煮込み、最後にピクルスのみじん切りを散らす。ソース自体はベーシックで、食べた時はもっさりした味だな…という感じもあるのですが、レーズンの甘みとピクルスの酸味が加わると、一気にエキゾチックな味わいに変わるのがなんだか不思議でした。

卵はいい感じの半熟で、半分に割ると、とろっと卵黄のソースが出てきて、それとソースが混ざった部分も美味。見た目がアレなのが申し訳ないのですが、これ、なかなか素敵なお料理です。

冷凍ご飯があと1パックしかないので、クスクスと合わせました。でも、これ、クスクスのほうが正解。よく合っていました。

カレーソースを温めている間に、簡単サラダ。少し残った春キャベツをざく切りし、新じゃがいもの薄切りと一緒に軽く塩してもんでからレンジでチン。よく絞って、昨日の残りのきゅうりと玉ねぎの塩も身と一緒に合わせ、ヨーグルトケッパードレッシング(ヨーグルト、オリーブオイル、酢漬けのケッパー丸のまま、刻みパセリを混ぜたもの)で和える。数年前の『ダンチュウ』で覚えた、牧田敬子さんのレシピをうろ覚えで作りましたが、いい感じ。

これにシードルを小さいコップに1杯ずつ。作り置きのご飯がおいしいと、ものすごく得した気分になります。こんな感じの、平日は「温めるだけで美味しい」って料理をもういくつか覚えようっと。