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豚の角煮

あんまり食欲もないんだけど、まったく食べないのも胃酸が出すぎてよくないみたいなので、買っておいた海老芋で煮物を作る。正月に作った煮しめの海老芋がおいしかったと夫が言ってくれたので、いい気になってまた買ってきていたのだ。

本当は茶碗蒸しもいいなと思って銀杏を解凍しておいたんだけど、作らなかったので、それも入れちゃう。案外悪くない。煮汁を吸ってぶよっとしてしまったが、独特のほろ苦さがおいしい。

あと、ほうれん草のお浸し。いつもより、柔らかめにゆでて、味付けせずにそのまま出して、粗く摺った白ごまをかけて食べた。

手前は、夫用に豚の角煮。私も早く治って食べたいなーと思いつつも、作っただけで満足している自分もいたりする。

この日は、橋本治が亡くなったというニュースがあって、久しぶりに訃報を聞いてショックを受ける。つい最近ようやく『義太夫を聴こう』を読み終わったばっかりだったのに。歌舞伎を見始めのころに、その面白さを教えてくれた人が私の中では4人いて、勘三郎さん、小山觀翁さん、渡辺保さん、そして橋本治で、もうなんだか、寂しいです。

残ったものいろいろ

残ったものを細々出して、ご飯と一緒に食べる。

真ん中は、豚バラ塊肉が安かったので、魯肉飯か角煮かどっちにしよーかなーと思いながら、今日は角煮にしよーと作ったもの。とりあえずお味見にと1切れ出す。久しぶりだったので、土屋敦さんの『なんたって豚の角煮』を見返しながら、割と丁寧に作りました。色は濃いけど味は濃くないし、脂も都度取り除いているので、あっさり味の角煮です。

1人前だけ残った白菜漬けの鍋を小鍋に移し替えて温めて、少し残ったひじき煮は玉子焼きの具に。大根おろしにすじこ。

豚の角煮

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最近、がつーんと塊のお肉を食べてない気がしていたので、豚の角煮を作っていました。もちろんお手本は土屋敦さんの『なんたって豚の角煮』です。色は濃く見えますが、さほどきつい味ではないのです。最初、煮込み時間90分で引き上げてしまおうと思ったのですが、思い直して、本のとおりちゃんと180分煮込んだところ、柔らかさ加減がばっちりでした。

からし菜の出し浸し、トマトスライス。まぁ、とにかく、角煮がおいしかったー。

フィッシュ&チップス、オニオンリング

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冷凍庫の青ます(カラフトマス)で、フィッシュ&チップスを作ろう…と、ずっと思っていたので、連休中日にようやく決行する。

主役を作る前に、まずは芋。たまたま、土屋敦さんの新刊『家飲みを極める』を読んだばかりだったので、それを参考に、チンして、切り分けて、粉をはたいて、冷凍して、揚げる…で、やってみました。まだまだ修行が必要だな…という仕上がりでしたが、揚げ芋はどうあっても美味しいので、まぁよし。

フィッシュ&チップスといえば、肝は、衣。どうしたもんか…と探して、エリオットゆかりさんのレシピを参考に作る。小麦粉、コーンスターチ、ベーキングパウダー、塩、ビール。レシピの分量通りに作りましたが、ちょっともったりしてしまったので、もう少しビールを足してもよかったかも。

具材にしっかり絡む衣なので、食べ応え満点。サクサクで、ビールによく合いました。写し損ねたのですが、モルトビネガーをたっぷりかけて食べるのが美味しい。そういえば、この衣で、オニオンリングも揚げたけど、それもなかなかよかったなぁ。

なす田舎煮

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段々、なすが納得の値段になってきた。こうなると、アレを作らねばならない。田舎煮を。一晩おきたかったが、時間がないので、ちょっと濃いめに作って、表面にしっかり絡める方向で作る。田舎煮には、黒七味必須。今年も夏が始まったなぁ…と思う。

美味しそうな新玉葱がいたので、『家飲みを極める』を参考に、オニスラ(オニオンスライス)に。ところで、この本には、原稿を書くために山ほどオニスラを作っては試食しを繰り返しているうちに、すっかりオニスラを見るのがイヤになってしまうくだりがあるのですが、いやぁ、ほんとにご苦労様です…と思います。生の玉葱の辛みって、数日残るんですよね。古代には滋養強壮な食べ物だったのも、なんだか分かる気がします。

ところで、このオニスラは、もともとモノがよかった上(直売所の)、本のオススメ通りに作ったので、大変美味しかった。オニスラって、妙にお酒すすみますね…。

両親の足利フラワーパーク土産の藤かまぼこ、大分から貰った草庵秋桜 四季工房の豊後牛時雨煮が、本日のメイン。

今日のワンカップは、神亀。レトロな味わいで、結構好きなお酒です。

角煮とマントウ

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私の誕生日ディナーはお外でフレンチでしたが、夫は「おれは、外であれこれ食べるよりも、家で角煮とマントウが食べたい」というので、普段よりも数倍イイ(値段のする)肉を買ってきて、前日から仕込んでいました。角煮のお手本にしたのは、土屋敦さんの『なんたって豚の角煮』にある、基本の角煮のレシピ。レシピは肉600グラムで出しているので、1.5倍にして作りました。気合を入れて1キロ買ってきたので。

今回買ってみたお肉は、掛川完熟酵母黒豚。最初は違う銘柄肉を買おうと思ったのですが、グラム1400円という価格に恐れをなして(夫が)、こちらにしてみた次第(「値段に見合う感想を言える自信がない」とのことで)。でも、これもグラム600円なので、普段食べてるお肉と比べると、はるかに高級品なのであります。最初に端切れをさっと炙って食べてみましたが、肉質云々は正直、普段食べてるものとの違いはよくわからなかったものの、脂身のコクは数倍強いなぁと感じました。やたらとうまみが強いというか。

角煮を作っていていつも残念に思うのは、お肉がどんどん小さくなっていくことです。でも、よい肉で作った角煮は、1切れで「もう十分でございます…」と言わしめる満足感がある、ということに最近気づきました。縮むのではなく、凝縮されていくと考えるべきなんですね。今回作った角煮は、脂身のコクが強いので、より満足度が高い。いつも以上に丁寧に作ったからという身びいきもあって、大変に美味しかった。

いつものマントウを作って、まぁ、それだけじゃ、ごちそう感が出ないなぁ…ということで、ホタテ缶詰と大根のマヨネーズサラダ、酢揚げしたさつまいもと銀杏とルッコラのサラダも添えてみる。どっちも、残念なことに夫には不評でしたが、まぁ、枯れ木も山のにぎわいということで。

食事しながら、地上波初登場一挙4時間放送の『劇場版SPEC 結』を観たのですが、あまりに救いのないラストに絶句。ちょっとおばさん、驚いちゃったよ…。

きょうもビビンバ

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昨日のビビンバがまだ残っているので、今日もそれで晩ご飯。とはいえ、少しずつ量が足りないので、ほかの山菜たちと同じ日に買った雪下人参で炒めナムルを作って追加。

雪下人参って、上越地域の名産品の一つですが、ものすごく甘いか…と言われるとよく分からず。ただ、身の決めはかなり細かくて歯ごたえを残して炒めている割に、シルキーな食感だなぁと思いました。スープにしたほうがより美味しさをい引き出せたのかも。とはいえ、人参のナムルは私は大好きなものの一つなので、もちろん美味しく頂きました。

昨日あく抜きしたわらびですが、若干、あくが残っているような…そんな気もかすかにしたので、今日はおかかマヨネーズ和えにしました(ほんのちょっと薄口)。これが大正解。ジャンキーっぽいけど、意外にわらびと合っているし、美味しい。

なんたって豚の角煮』の中に、佐渡に移住した著者(土屋敦さん)が、移住した当初は山菜の季節になると、ありがたがってせっせと食べていたところ、数年たったころには山菜を食べると具合が悪くなり、見るのも嫌になってしまっていた…という話があります。土屋さんによれば、都会の人がありがたがる山菜特有の苦みはあくであり、それは毒なのである。だから地元の人は、グダグダになるまでゆでたり、ド甘な味付けをしたり何て食べ方をするけど、それは山菜を長く食べ続けるための生きる知恵なのだ…と。

このエピソードは本筋の角煮の話並みに印象深かったのですが、おかげで、山菜をマヨネーズで和えて食べることも全く抵抗なく実行できるようになりました。無理せず美味しくいただくことも、大事なこと、ですよね。

塩豚と玉葱の煮込み

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2本買ってきた豚バラブロックのうち1本は塩豚にしていたのですが、ただ焼いたり煮たりするだけじゃつまらないな…と思い、『なんたって豚の角煮』にある「タマネギのオーブン角煮」に触発されて、玉ねぎと一緒に煮込んでみる。

豚バラブロック600グラムの塊に、粗塩小さじ2をすり込んで一晩置く。玉ねぎ4個分をスライスし、鍋底に少し敷き、4等分ほどに切り分けた塩豚を置き、その上に残りの玉ねぎスライスを乗せ、日本酒1カップを注いで、ふたをして弱火で2時間ほど煮込む。その後一晩おいて表面の脂を取れるだけ取った後、さらに1時間ほど煮込んでます。レシピは鍋ごとオーブンで2時間ほど過熱するのですが、なんとなくオーブン調理って気分じゃなかったので。あと、本当は日本酒じゃなくて白ワインなのですが、日本酒でも十分おいしかったです。

グダグダになった玉ねぎがたまらなく美味しくて、これだけでも十分ご馳走。もちろんお肉も柔らかくて美味しかった。ただ、今度作るときは、塩はもう少し浅めでもいいかも。わざわざ塩豚にしないで、さっと刷り込んですぐに煮込んでもしまっても十分おいしいはず。

マッシュポテトに、モロッコインゲンをゆでて刻んだのを添える。パンは、フォションのパンドミ。

大根の煮物

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今日は夫が帰ってこない日なので、気楽な晩御飯。折角のチャンスだから魚を焼くか! と思っていたのですが、ものすごく残念なことに無性に疲れたので、弁当用に作ったおかずでささっと済ます。

チンごはんに、塩鮭ほぐし、堅めにゆでたモロッコインゲンの刻んだのを乗せて、白ごまパラリ。小鍋に、出しの素と納豆、水を入れて煮立て、味噌を溶いて、卵を割り入れた、卵入り納豆汁。

奥の煮物は、先日(4月6日)作った豚の角煮の煮汁の再利用品。煮汁に、輪切りにして両面をフライパンでしっかり焼きつけた大根を入れて、柔らかくなるまで弱火で煮込んでから一晩おいて置いたもの。

切ってダイレクトに煮汁に入れても良かっただろうけど、なんとなく、大根の水分を抜いて、焦げ目をつけてから入れたほうが美味しいんじゃないかと思って、そうしてみる。どっちにしろ美味しかったと思うけど、まぁ、余分な手をかけたぶん、個人的には納得の味ってことで。煮汁までしっかり利用できて、満足満足。

角煮とマントウ

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今日も昨日と同じメニュー。豚の角煮に、マントウ。青みは、お弁当用にゆで置きしていた菜花のゆでたの。

菜花は、食べやすい大きさに切り分けてから熱湯で心持固めにゆでて水に取ってから(くぐらせる程度)ざるにあけ、しょうゆを小さじ2杯かけまわしてから、ギュッと絞る。ほんのり味がついていいのです。

角煮には昆布を一緒に入れて煮ていたのですが、この昆布がまたなかなか美味しい。だんだん煮返すうちに佃煮っぽい感じになってきました。今日の角煮も美味しかったー、本にある通り煮返しても味が落ちないのが、塊肉のいいところだよな。