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肉じゃが

一日中雨でパッとしないので、ここは冷凍庫の牛肉を使って何かを作ろう。で、色々本を漁って、ほぼ、気持ちは『わたしのとっておきサラダ』にある、渡辺有子さんの、牛肉とプチトマトとバジルのサラダにしようとなっていたんだけど(材料もそろえていた)、土壇場で、夫が、肉じゃがはどうだというので、じゃぁそうするかね、と。

ただ、肉じゃがって、実は、あんまり作ったことがない。かつては、料理ができる女子としてのベンチマーク的な意味合いが強い料理ということもあって、逆に、意外と、手を出しにくかったとうのもある。難しいんだよ、肉じゃがって。

ここは神の助けを借りるしかないと、小林カツ代さんの『じゃがいも大好き』のレシピに忠実に作る。ジャガイモの量が思いのほか多くてびっくりした。そうだよなぁ、肉じゃがって、じゃがいもが主役の料理なんだよね。

カツ代流の肉じゃがは、タマネギをしっかり炒め、次いでお肉にさっと火を通したら、この2つにしっかり味をつけてしまうのが特徴。そこに、小ぶりに切り分けたじゃがいもと水を加えて、タマネギと肉から出る味を、ジャガイモに移しながら火を通す、というもの。

出来上がりは、こんな色で味がついているのかなーと思うんですが、食べると納得。すごく考えられたレシピで、さすがカツ代…。男爵で作ったので、男爵のほこほこ感が嫌いな夫には不評だったのですが、そのほこほこ感も含めて、私にはとてもおいしかった。

スティックセニョールを堅めにゆでて、マヨネーズを添える。ブロッコリーのポタージュ。

カツ代風CM焼きそば

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小林カツ代のお料理入門 ひと工夫編』を読んでいて、「お、これ、つくろー」と思わず反応してしまったのが、「CM焼きそば」なるものでした。

料理名の通り、某メーカーのCM用に作ったレシピだそうですが、メーカーから出されたお題は「何か1品足すだけで美味しく作れるレシピを」とのことだったそうです。キャベツの千切りをお皿に広げ(出来れば春キャベツが望ましいとのこと)、焼きそばをのっけ、すりごまをたっぷりかける。2品じゃないか! という突っ込みも可能ですが、胡麻をかけるくらいの手間はいいんじゃないでしょうか。実際に食べてみると、この2品の組み合わせ、すばらしいです。

胡麻があることで、ソースの刺激が丸くなって、子供でも食べやすい優しい味になったと思います。キャベツを丁寧に細く刻むのがコツ。麺との馴染みがよくなって、普通の焼きそばよりもむしろ沢山キャベツが食べられます。ああそうか、別にキャベツ炒めなくてもいいのだ…という目から鱗のレシピでした。さすが、カツ代先生。

「カツ代レシピ」にもこのレシピ誕生の経緯が紹介されていますが(CM焼きそば – 小林カツ代の料理にドラマあり)、それを読んでから食べると、色んなことを考えさせられます。春キャベツの時期になったらまた作ろう。