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くるみドレッシングでパスタ

パルミジャーノをそろそろ食べちゃうかと思って、いい機会だからと、『わたしのとっておきサラダ』で渡辺有子さんが紹介するくるみドレッシングを作ってみた。ちょうど、くるみもあったので、ナイスタイミング。

くるみ、オリーブオイル、酢、塩、黒胡椒、パルミジャーノを、フードプロセッサーに入れて回すだけ。レシピには酢とあったのだけど、なんとなく、ここは米酢ではないだろうな…と思って、ワインビネガーを使った。

出来上がりは、思いの外酸味の効いた、ほろ苦い、大人っぽい味。なんか、酢味噌っぽい感じもしなくもない。

パスタと一緒に時間差で、斜め切りにしたインゲン、冷凍グリーンピースを一緒にゆでて、このドレッシングかけてみました。なんとなく、じわっと、美味しかった。

食後に、徳島で買ってきた、徳島珈琲を開ける。缶コーヒーのブラックなのに、意外と、きりりとした味でした。

冷しゃぶ半田そうめん

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徳島で買ってきた半田そうめんをぶっかけ麺風に。そうめんといいつつ、うどんに近い感じがしました。稲庭うどん的な。なんかいろんな麺のいいところどりみたいな麺だなぁと思いました。のどごしとか、コシとか、つゆの絡みとか。好きな麺です。

具は、豚しゃぶにレタス、みょうがの千切りにちぎった大葉。

食後のデザート的に、徳島で買ってきた徳島珈琲 阿波和三盆使用 カフェ・オレを開ける。「この1本から始まる阿波徳島スタイル」のキャッチが強いなーと思いましたが、ホームページを見たら、なるほどそのコピーも納得の、なかなか圧の強いサイトでした。

缶コーヒーというより、パックのコーヒーのような味で、優しい甘さ。美味しかったです。

川田まんぢう

朝ごはんに、徳島で買ってきた、川田まんぢう。私でもひとくちでポイっと食べられる大きさの、薄皮饅頭です。

これね、すごくおいしいです。あんこの甘さが絶妙で、ぽいぽい食べられるけど、決して軽い感じではなく、まんじゅうたべたなーという食べ応えもしっかりある。徳島でしか買えないのかしら。百貨店の銘菓コーナーとかで買えたらいいのにな。

竹ちくわ

あるものかき集めて。手前は、徳島で買ってきた、谷ちくわ商店の竹ちくわ。しっかりした身のちくわで、食べ応えがあります。

あとは、チン豆腐、自家製塩ラッキョウ、きゅうりの塩もみ、なすの田舎煮、ビーツの葉のオイル煮。

なんとなく冷える日だったので、珍しく、燗酒を飲む。疲れているのかなぁ。

食後のデザート代わりに、福島あかつきももジュース。

販売期間中はJRに乗るたびに2本買うことを自分に課しているのです(JR東日本の改札内にある自動販売機にしか売っていない)。ただ、意外なほどJRに乗る機会がなく、久々にお目にかかりました。やはりおいしいなー。まさに飲む桃。

舩本うどん

昨日の夕方、持ち帰りのパックを買って、厳重注意で持ち帰ってきた舩本うどん。べらぼーに暑い時期じゃなくてよかったーと思いつつ、お昼に食べる。

パックに入っていたのは、生めん、刻み揚げ、刻みネギ、スープのパック。麺を湯がいている間に、小鍋でスープを温めて、丼で一つにします。わかめは、八百秀で買ってきた新物の乾燥わかめを戻して、さっとゆがいたもの。私の丼にだけたっぷり盛る(夫は体質的に海藻が食べられない)。

うん、持ち帰りでもおいしい。こういううどんは関東ではなかなかお目にかかれないからなぁ。今度はお取り寄せしようかしら。

食後のデザートに、岡田製糖所の阿波和三盆と、空港で買ってきた和三盆ポルボローネ

さすが、砂糖屋さんが作るだけあって、和菓子屋さんが作るのと違い、風味が強い。なんていうか、黒糖っぽい感じ。ほろりと崩れて、パンチのある甘さが広がる。ちょっとだけ甘いものが食べたいんだよなという時にぴったり。

ポルボローネも、ほろりと崩れて、ほのかな甘さで美味しい。そうそう、和三盆を使った絞りだしクッキーのレシピを持っていたなぁ、と思い出して(桑原奈津子さんの『お砂糖レッスン』)、涼しくなったら作ろう…と思ったのでした。

徳島旅行(4日目)

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今日も早朝から徳島中央公園を散歩。徳島の旅も4日目にしてようやく青空が拝めまして、助任川河岸の景色も清々しい。

今日も、アオサギの集団がすごかった。

今日は、幼鳥も発見。子供は保護色なんだなぁ。

地元のライオンズクライブが寄贈した看板に、城山(徳島城が築かれた山)で見られる野鳥の一覧がありました。オオルリ、カワセミ、ゴイサギ、コゲラ、ヒヨドリ、センダイムシクイ、セグロセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイ、カワラヒワ、メジロ、シロハラ、キビタキ、ムクドリ、ジョウビタキ、ヤマガラ、キジバト、トビ、ツグミ、アオサギ。書き出してみると、沢山いるなぁ。街中の公園とは思えないラインナップ。

今日の朝ごはんは、たかしまコーヒー店へ。地元の人気店らしく、出勤前にお腹に入れていく常連さんや、電話注文で、朝から賑やか。ハンバーグサンドも気になったんですが、朝からあんまり飛ばすのもよくないな…と、モーニングセットから、ハムチーズサンドのセットで。

食後に、もう少し市内をぶらぶら。新町川水際公園でひと休みしていたら、かわいいカモの親子がいて、バシバシと写真を撮りまくってしまった。それにしても、徳島市街は、いい遊歩道が多いですね。

帰宅後に、ネットで徳島新聞を読んでいたら、「アイガモひな新たに4羽誕生」(2019.7.10 18:13更新記事)なんて記事があって、あれ、あの時見た子じゃないの、とちょっとびっくりしたのでした。地方紙って、こういう暇ネタも割と大きな記事で紹介してくれたりすることもあって、結構面白くて好きです。

さらに、街中をぶらぶら。徳島といえば青柳では? と思い、当然ランチですら食べることは叶わないけど、店先くらいは拝んでいこうかとお店を探してうろうろしたり(本店かなと思われる住所まで行ってみたのだけど、よくわからなかった)、「ブラタモリ」の徳島の回(#128阿波踊り、#129鳴門)で登場した場所をめぐってみたり。どうでもいい話ですが、この回で「ブラタモリ」は都道府県全制覇を果たしたそうです(初回放送から10年ほどかかっているそうです)。

上の建物は、阿波踊り誕生の再現ドラマシーンで登場した、料亭しまだ。あたり一帯、夜のお店や接待の時に使うような料理屋さんがひしめいている中で、不思議な存在感を醸し出していました。

街中にぐるりと川(新町川)が巡っていて、本当に気持ちがいい。

道は広いし、きれいに整備されているし、あまり高層の建物はないし、ごちゃごちゃしていなくて、いい街だなーと思うのですが、ひとつ引っかかっているのが、いままで歩き回ったエリアには、大型スーパーと本屋を全然見かけなかったということ。住宅地はもう少し駅から離れたエリアに広がっているってことなのかなぁ。

ホテルに戻って、最後にもう1回温泉に入ってからチェックアウト。荷物を駅前のロッカーに預けて、最後の観光へ。もう時間もないので、市街地にある観光施設をさっと回ります。

ところで、これはホテルのお風呂の出入り口に貼ってあった、振り込め詐欺防止の啓発ポスター。さすが徳島、阿波浄瑠璃なのかー、シブイ。と、ちょっと感心してしまった。阿波十郎兵衛屋敷も行ってみたかったんですが、時間が取れず残念。

やはり、徳島に来て、阿波踊りを生で見ずに帰るのはもったいないので、まずは「阿波踊り会館」へ。特設ステージで、生の阿波踊りが見られます。昼は会館専属の連、夜は有名連が踊ってくれます。これが結構面白い。

ちなみに、見るだけでなく、最後は観客もみんなでステージに上がって踊るのですが(事前に簡単なレクチャーがあります)、最後に、何人かピックアップされて「よく踊れましたよ」ということで、記念品を授与されます。私も、どこがよかったのか選んでいただき、会館オリジナル手ぬぐいを頂戴しました。ありがとうございました。おかげさまで、阿波踊りにかなり興味を持ちまして、帰宅後は、8月末にNHKで放送された、阿波踊りのダイジェスト番組まで見ちゃいました(さすがに、高円寺の阿波踊りは人が多いのでパスしましたが)。

会館2階の窓には、有名連の名入りの提灯が飾られていますが、これでもまだ一部なんですってね。阿波踊り会館HPの有名連紹介ページ、動画もあって、かなり楽しい。

お昼は、もう1回徳島ラーメンも捨てがたかったのですが、昨日食べたパンがとてもおいしかったので(コーヒーも)、再び、可否庵へ。私は、ベーグルセットで、アボカドエビチーズ。中身もたっぷり、サラダもたっぷり。サーブされたときに、「食べにくいかもしれないけど、ごめんね」といわれたんですが、食べづらさは全くありませんでした。

ベーグル自体がものすごくおいしくて、程よい歯ごたえで、気合入れてかみ切らないとダメってこともなく、とにかくおいしい。中身も、アボカドが程よくマッシュされていて、エビとチーズも食べやすいサイズに切り分けられていて、ベーグルとしっかりなじんでいて食べやすい。ベーグルサンドってのは、ほぼ、食べるのにやや不都合があるものだと思っていたのですが、普通のサンドイッチのように食べられるものもあるんだなぁ。おいしかったなぁ。

ランチタイムだったのですが、ふとまわりを見ると、ちょっとおしゃれな感じの若い女性の一人客が目立ちました。そうだよな、昼休みくらい、人に気を遣わずに過ごしたいよね。

ひとつ悔やまれるのは、店頭に、オーバッシュクラストのベーグルがいろいろ置いてあったのに、なにひとつ買わなかったこと。旅先でパンって…と、一瞬躊躇したのがまずかった。荷物は大きくなってもいいから、欲しいものは買って帰らんと。

照りつける日差しを避けるべく、徳島城博物館と、併設の旧徳島城表御殿庭園へ。このお庭が素晴らしかったです。入場料は、博物館が200円で、庭は50円なんですが、これで50円はすごいな。

お庭を作ったのは、上田宗箇という茶人だそうですが、阿波青石を贅沢に使ったダイナミックな雰囲気のお庭で、大変素敵でした。検索したら、元武士で、古田織部のお弟子さんなのですね。

全然人がいなかったので、足を踏み入れていいエリアとダメなエリアが全然わからず、ちょっとドキドキしました。ところで、検索していたら「おにわさん」というサイトを発見しまして、なんだかすごいなぁ…と思ったので、リンクを貼っておきます。

こんなところにも、アオサギの子。どうやってきたんだろう。もう、飛べるのかな。

時間的に、立ち寄れるのはあと1か所くらいかな…といった微妙な時間帯。早めに空港に行って手じまいしちゃうのもありだったけど、まぁせっかくだからと、ひょうたん島クルーズへ。結論としては、ここ行ってよかった。気持ち良くて、水辺の街・徳島を十二分に堪能しました。

なお、船賃は無料ですが、保険料として300円が必要です。ライフジャケットを着用して乗船します。遊覧時間は30分ほどです。

ボートは10名ほど乗船可能な大きさなんですが、この時はたまたま乗客は私たちだけで、貸し切り状態。船頭さんも気さくな人で、いろいろ解説しながら進んでいきます。思ったよりスピ―ドを出していて、風切る感じが気持ちいい。そういえば、「ブラタモリ見ましたよ」と言ったら、タモリさんは3月9日に来たなぁ、と言っていました。

上の写真は、「お城(徳島城)の松だよ」といわれて撮影したもの。藩政時代からの松だそうで、そう聞くと、ありがたみがぐっと増す感じ。

眉山です。万葉集にも歌われている美しさですからと、誇らしげに説明してくれる様子が、街の大事なシンボルなんだなぁという感じが伝わってきて、私もなんだか敬虔な気持ちになります。ちなみに歌は、「眉のごと 雲居に見ゆる 阿波の山 かけて漕ぐ舟 泊しらずも」。

市街地の中にぐるりと川が巡っているだけあって、とにかく橋も多い(全部で22)。しかも、水面が高いので、結構ギリギリ。平日は15時40分が最終ですが、なぜかというと、それ以降潮位の関係で水位が上がるからだそうです。

橋の下を通るたびに、ちょっとドキドキ。私が乗った時間はまだお昼ちょいすぎでしたが、ここ数日の雨の影響もあって、もうすでに、たっぷりめでした。

それにしても、30分とは思えないほどの充実したクルーズでした。7月8月は夜もやっているそうで、そうか、昨日でも一昨日でも夜に乗りに来ればよかったな、と。きっと、気持ちいいし、きれいだと思います。

さて駅前に戻って、最後に、もう一度味わっておこうと、舩本うどんで、鳴ちゅるうどん(徳島うどん)。やっぱりおいしい。そして、少し残念だったのが、メニューを見て気になっていた「ばら寿司」が、今回も品切れだったこと。写真を見ると、金時豆が入っているようなので、ってことは、「金時豆入りかきまぜ」なんだろうなぁ。

徳島では、いわゆる「ちらし寿司」のことを「かきまぜ」と呼ぶそうで、私の好きな庄野潤三の晩年シリーズでは奥様が頻繁に作るシーンが出てきます。機会があれば食べてみたいな、と思っていたのですが、そもそも今回の旅行ではご飯ものを食べる機会がほとんどなかった。これもまたの機会に持ち越しです。

食後は、お土産物色タイム。夫は、俺、コーヒー飲んで待ってるわというので、「行ってみたい店リスト」の中から森珈琲店という喫茶店を勧めたら、とってもいい喫茶店だったとのことです。

パンパンになったコロコロを引っ張って、空港行きのバスに乗る。さようなら徳島。

行きは18時間もかけて行ったのに、帰りは飛行機で1時間。むしろ、羽田から自宅までのほうが時間がかかるわって状態。飛行機ってすごいよな。

荷物を解いて、風呂入って、徳島のソウルフード、金ちゃんヌードルで一息入れる(ちなみにこれは、旅行前に交通会館の徳島・香川トモニ市場で買ったもの)。カップヌードルより優しい味わいで、好きだな。

食後に、菓游 茜庵のほんわらび。これが、また、とってもおいしい。本当はね、ここの本店のイートインでお茶したかったんだけど、行けなかったので、そごうの地下で購入。雰囲気のいいお店だったし(順番待ちの間に、じゅうす すだちを出してもらった)、お菓子もすごくおいしかったので、今度はぜひ。お茶は、あるでよ徳島で買ってきた、阿波藍茶。かすかな酸味があって、お茶というか、ハーブティーみたいな味わいでした。

ホント、徳島の旅、楽しかったです。初めて四国上陸も果たしたし、色々まわれて、大満足の旅でした。

徳島旅行(3日目)

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せっかくなので、少し早起きして、徳島中央公園まで散歩してみる。徳島城の石垣がかなりの距離で残っており、これだけでもかなり往時の雰囲気がしのばれます。阿波青石がみっしり積まれていて、美しい。街中同様、とても歩きやすい遊歩道が整備されていて、朝ランやウォーキングに励む市民の方が、結構おられました。

なんだか雰囲気のある崖やね…と思ったら、海蝕痕でした。山頂のほうは、未だに原生林が残っているそうです。ちょっとひっそりした雰囲気があって、よい感じなのです。

官公庁系のサイトに適切なページが見当たらなかったので、案内板の写真も貼っておく。

ん、何か、どぶ池のような生臭さが漂う…と思いつつ、見上げると、アオサギの大群が木に止まっていて驚いた。

私のスマホの性能ではこれが精いっぱいなんですが、肉眼で見ると結構な迫力。頻繁に飛び回っており、悠々と空を飛ぶアオサギの姿をたっぷり堪能できるのもとてもよい。繁殖期だったのか、幼鳥もちらほら見かけました(かわいい)。

ふいに視界が開けたと思ったら、川。助任川です。天気がいまいちなのでアレですが、非常に気持ちの良い景色です。ごく普通に水辺のある街って、ちょっとうらやましい。

給水栓ボックスも、阿波踊り。

「竜王さんのクス」という愛称を持つクスノキ。もう少し近寄って見てみたかったのですが、雨上がりで足元があまり良くなかったので断念。室戸台風で倒れてしまったのですが、なぜか伐採されず、そのまま放置されたおかげで、生き残った一部が枝をのばし、迫力ある姿になっています。

なかなか官公庁系のサイトにちゃんとした説明を掲載したものがないので、詳しい説明はここ人里の巨木たち)やここ巨樹と花のページ)を見るのが良さそう。この2つのサイトとも、ホームページの形態から判断するに、20~25年ほど続けれおられそうな雰囲気ですが、すごいなぁと思う。

徳島鉄道年表の碑。旅先では駅弁をチェックするのが楽しみなんですが、徳島って実は、駅弁業者のいない県なんですってね。これ知ったときにはびっくりしましたが、そもそも鉄道ファン的には、電車の走っていない県として知られているそうです(徳島駅には、JR四国の4路線が乗り入れているが、すべてディーゼル車)。

ちょっと街中を歩いてみた感触でも、長距離バスが日常的に活躍している雰囲気があって、本州の大都市行きの車両もたくさん見かけました。短距離の移動は自家用車が担っているでしょうし、電車の出番はあまりなさそうな気もします。

この隣には、8620型蒸気機関車が展示されていました(NHK新日本風土記アーカイブス「みちしる」で走っている姿が見られます)。昭和46年に廃止になって、ここで保存されているそうです。海蝕痕、貝塚、原生林、石垣、クス、蒸気機関車と、いろんなものがここに残されていて、この公園はタイムカプセルみたいな存在だなとも思いました。歩いていて、非常に楽しかったです。

本当は、城山の頂上、天守跡も見てみたかったんですが、時間切れ。朝ご飯を求めて、可否庵という喫茶店に向かいます(おでかけコロカルの記事はこちら)。そういえば、隣のしまだお好み焼き店もリストに入れていたお店のひとつなんですが、今回は寄れなかったなぁ。

店内に入ると、常連さんと思しき方がふたりほど。でも、一見の旅行者でも入りやすい雰囲気です。一応確認しましたが、奥のテーブル席に座ってゆっくり食事できました。モーニングメニューも色々あって少し悩みましたが、トーストセットで。バタートーストも、サラダも、コーヒーも、全部おいしかった。

パンは、地元の人気店O-ba’sh crust(オーバッシュクラスト)というお店のものだそうですが、パン自体とてもおいしい。焼き加減も素晴らしく(この、切れ目を入れてくれているのがすごくいい)、厚切りのトーストも、ペロッと食べられました。

満腹になったし、もう十分、あちこち出かけた気分になりましたが、実際は今日の本番はここから。今日は1日、大塚国際美術館で過ごすのです。というか、今回の徳島行きは、「フェリーで徳島に行って、大塚国際美術館に行く」のが最大の目的だったので。逆に言うと、それ以外、徳島に行って何をする? というのが、思い浮かばなかった…というのもあります。

徳島まで来てみると、いろいろ見るところもあるなぁというのも分かったんですが、東京でプランを練っている間には気づけなかったです。旅行プランを練るのって、難しい。

徳島駅から大塚国際美術館へは、路線バスで行くのが基本なんですが、オープンは9時半なのに、平日の始発は9時(片道90分ほどかかる)。ということで、電車で行くことに。所要時間はあまり変わらないものの、開館時間に合わせて出発できるのは大きい。おかげで、四国で初めて電車(正確には列車)に乗ることが出来ました。軽く乗り鉄なので、嬉しい。

徳島駅から鳴門駅までは、鳴門線で1本。正確には、徳島駅から勝瑞駅までは高徳線だが、鳴門線がほぼ全線乗り入れしているので、池谷駅で乗り換えすることなく1本で行ける。勝手なイメージで、東京ほど混雑電車じゃないだろうと気楽に乗り込んだら、ちょうど通学時間帯だったようで、かなりの満員電車。ほぼ全員が熱心に教科書やノートを読んでいたので、どうやらテスト期間中だったようです。ほとんどの学生さんが勝瑞駅で降りたので、徳島北高校の学生さんだったのかな。

1時間ほど揺られて、鳴門駅に到着。終着駅を示すマークの付いた車止めがあったので、何となく撮影(六角さんの真似)。

ここから徳島バスに乗り換えて、大塚国際美術館前まで。土地勘が全くないので、隣の市でしょと、徳島市から鳴門市までの移動を甘く見ていたんですが、電車だけで1時間。バスは20分ほどですが、バス待ち時間を含めると30分ほどかかるわけで、ざっくり1時間半。

そういえば、最初は鳴門駅前のバス停で待っていたんだけど、ただ待つのに飽きた夫が、少し歩いたところにある鳴門郵便局前のバス停から乗れば、ここより一足早くバスに乗れるぞと言い出して、地味に暑い中をふらふらと歩いて移動。実際、駅前で待っていた人達よりも早く乗れたのですが、駅前から乗り込んでくる人もさほど多くはなかったので、そのまま駅前で待ってから乗っても、普通に座れた気がする。バスを待っている間に朝顔がきれいに撮れたので、よしとするか…。

天気は悪いけど、海沿いの道はやっぱり気持ちいい。大毛島に入ったら、いくつか大きなリゾートホテルがあって、ああそうか、大塚国際美術館をメインにするんだったら、この辺に泊まってもよかったのか、と気づいた。海岸もきれいだったし、大鳴門橋周辺に公園とかいろいろあるみたいだったし、のんびりできて良さそう。実際、この辺から乗り込んでくる団体がちらほら。

やっと、大塚国際美術館着。大型バスが何台も止まっており、色んなルートでお客さんがやってきているんだなぁと、ぼんやり思う。美術館の向かいに、竜宮城みたいな建物があって、何かしら? と思ったら、潮騒荘という建物で、もともとは大塚製薬の創業家の自邸で、現在は会社の迎賓館(社員用の保養所)として利用されているようです。ところで、検索していたら、この建物、別名「竜宮城」というらしいです。まさに。

この美術館は、地下3階、地上2階の5階建てですが(フロアマップ)、メイン施設はほぼすべて地下にあり、地上に出た部分はおまけみたいな構造になっています。本当はガツンと山の上に立てるつもりだったそうですが、景観条例か何かに引っかかって、ほぼすべての建物を山の中に作らざるを得なかったとのことです。それって、箱根のポーラ美術館に似てるなぁと思いました(ここも素敵な美術館です)。最初は、なんでこんな手間をかけてここに作るのかと疑問だったんですが、創業家にゆかりの土地に建てたかったんですね。それにしても、山をくりぬいて美術館を作るって、もう字面だけですごい。

正面玄関でチケットを買って、入場してすぐのところにある40mのエスカレーターを上って、まずはB3へ。真ん中に階段もありますが、当然、ここを上る人は皆無でした。入場したらすぐ地下3階って、不思議な感じがあります。

まずは、この美術館のアイコンともいえる、システィーナ礼拝堂がお出迎え。本物を見たことはないですが、なんというか凄い。圧倒される。ここだけで何十分も見入ってしまう。ここで毎年、システィーナ歌舞伎が上演されていますが、やっぱり一度くらいは観てみたいものだなぁ。

ここは、米津玄師が2018年の紅白で生中継で歌った場所でもあるそうで、その時の記念パネルも。

大塚国際美術館は、いくつか実際に行った人のブログなどを見ていて、「ガイドツアーで回ったほうがいい」というアドバイスがあったので、まず最初は2時間のツアーでざっくりひとまわり(定時ガイドの案内)。

結論として、絶対ツアーで回ったほうがいい。無料だし。とにかく点数が多いのでさっくり見てしまいがちなので、ツアーはほんとにありがたかった。体力のない私は、「最後の晩餐」あたりに到着した時はすでにヘロヘロで、ガイドさんがいなかったらもっと雑に見ていたはず…(「最後の晩餐」は、修復前と後を向かい合って展示しており、見比べると大変面白いです)。

陶板なので写真撮り放題だし(撮りまくった)、有名なもの、貴重なものはすべて収集(制作?)するぞという貪欲なコレクション内容なので、普通の美術館よりもラフに楽しめる感じでとてもよかったです。数年前にこの美術館の存在を知ったときは「超メジャーな絵画の原寸大の偽物を1000点以上並べた美術館」という紹介のされ方だったので、「何のギャグ?」と思ったものですが、実際に行ってみると、陶板の再現力はすごいし、大真面目な美術館でした。なお、休日だと、企画性の高いものや、美術評論家さんがガイドしてくれるツアーもあります(事前予約制)。それもちょっと参加してみたかったな。

ツアーを終えて、お昼ごはん。ご飯が食べられるところは3か所あるけど、一番、食堂っぽい食事が食べられる「カフェ・ド・ジヴェルニー」で。私は、何となく鳴門っぽいイメージを求めて鯛炙り丼、夫はヴィーナスカレー(シーフードカレー)。夫のカレーの器はホタテ貝型で、それはまさに、アレ(ヴィーナスの誕生)ですな…。器のインパクトが結構強くて、カレーを頼んだ人はたいてい最初にこれを見て、ふふっと笑っていたのが、ちょっと面白かった。

こういう施設のご飯というのは、高いだけであまり…というイメージがあるんですが、ところがどっこい、両方とも程よい価格でなかなかおいしくて、私の中で大塚製薬のイメージが上昇。我ながらちょろい奴。

少し休憩して、今度は改めてじっくり見て回った後に、再び、「カフェ・ド・ジヴェルニー」で休憩。モネの池を眺めながら、モネの「水連:緑のハーモニー」をイメージした、完熟メロンのハーモニーパフェ。このパフェは、かなりおいしかったですよ。おかげで、私の中で、大塚製薬のイメージが…(以下略)。

一応、まわれるところは全部回ったつもりなんですが、さすが全部見ると4キロ歩くことになるというだけあって、最後はバテバテ。見終わって、余裕があったら、鳴門の渦潮も見たいななんて思っていたんだけど、体力的にも時間的にも無理でした。あと、お庭が気持ち良い空間なんだそうですが、天気が悪かったので出られずに、ちょっとそれが残念でした。今度行くときは、鳴門周辺で宿をとって楽しみたいです。

また2時間近くかけて、徳島駅前のホテルに戻り、3つ目のミッションにしていた「鳴ちゅるうどん(なるちゅるうどん)」を求めて、駅前をふらふら。早く気づけよって話なんですが、鳴ちゅるうどんって、実は鳴門市のご当地グルメ。徳島市内もないわけじゃないけど、少ない。

駅前のそごう(アミコ)の地下に、舩本うどんの支店があることが分かったので、そこで晩ご飯。鳴門うどんにわかめトッピング。

うー、これ、すごく好きだな。やわらかくて不揃いで平べったい手打ち麺、あっさり澄んだお出しに、刻み揚げとネギ少々。優しい味で、身体に染みる。私、麺にコシはそんなにいらないタイプなので、このうどんはかなり好き。おいしいわー、毎日でもいいなー。

阿波踊り会館で阿波踊りの夜の公演を見に行くというチョイスもあったのですが、体力的に無理そうだったので、そごうのデパ地下でちょっとお惣菜を物色して、ホテルでゆっくり。

夫がわざわざ見晴らしのいい部屋を指定して取ってくれていたので(結婚記念のお祝いを兼ねての旅行なので、少し奮発してくれたようです)、カーテンをあけるとぐるりと駅前が見渡せて、ちょっといい感じなのです。ありがとう、夫。向かいに見える駅ビルの屋上のビヤガーデンが大盛況で、夏なんだなぁと思いました。

徳島旅行(2日目)

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フェリーの中で目覚める朝。雨が降っていたけど、すでに、先週の時点で旅行期間中はずっと雨の予報が出ていたので、諦めはついていたのもあって、あまり残念感はなかったです。船は揺れるのかしら…とそっちのほうが気になっていましたが、全く揺れず、ああよかったと。

こんな感じで代り映えのしない景色が続くのですが、ぼんやり見ていても全然飽きない。個室にしてよかった。

朝ごはんも自動販売機から。さっぱりめの食べ物は…と、かき揚げそばに。添付のつゆと指定の量の水を注いでから、レンジでチン。駅そばを思わせる味わいで、これはこれで好きだな。

部屋で食べてもよかったけど、エントランスホールで。たるっとした雰囲気がたまらなくよい。

夫は、「クリームパン」と書かれたパンを買ったのだけど、いわゆるカスタードクリームが入ったパンではなく、「生地にクリームを入れています」という意味でのクリームパンだったようで、具なしのパンだったそうです。残念でしたね…。

部屋に戻って、お風呂。24時間自由に入れるし、窓があるので、海を見ながら風呂に入れるのもいい。まぁ、今日は天気がよろしくないのでそこは残念でしたが、明るいお風呂で気持ちいいです。ちなみに私は、お風呂は2回行きましたが、誰にも遭遇しませんでした。

せっかくなので、艦内探検でぶらぶら。フォワードロビー。

天気が良ければ、さぞや気持ちのいい空間だったろうなー。

雨が落ち着いてきたので、展望デッキにも行ってみることに。

当たり前だけど、誰もいない。しかし、ここも、天気が良ければさぞや気持ちのいい場所だったでしょうね。ちょっと2時間ドラマ的雰囲気もあり、よい。

かなり風が強いので、こういう看板を見ると、ちょっとドキドキしてしまう。風で飛ばされるような体格ではないんですが…。

緊張しながら海面を覗き見たけど、海自体は穏やかでした。こうやって肉眼で海を見ていると、船は結構なスピードで進んでいることが分かります。

上陸前の小腹満たしに、助六をチョイス。冷凍食品の太巻きってどうなんだろ…と思ったけど、意外とおいしかった。温かくても、問題ないんだなぁ。

エントランスホールは結構広いのですが、カウンター、二人席、四人席、もうちょっと大人数で座れる席と、意外とバランスよく配置されています。テレビもありますが、テレビの前の席が一番人気かも知れません。

カウンター席も、結構人気。常に誰かしら人がいます。意外と、他の船の姿を見ることがあまりないので、これくらいの距離で船が見えると、ちょっと「おお」という気分になります(ここに写っている方は、乗客のどなたかで、夫ではありません)。

沖洲に近づいてきました。ずっと海ばかりだったので、陸地が見えると、ちょっと不思議な気持ちになります。入港に際して、タグボートで寄せるのかなと期待して待っていたのですが(タグボートが大きな船を引っ張るところを見るのがなんとなく好きなのです)、使わなかったようです。

フェリーは何度も乗っているベテランおじさんの話を何とはなしに聞いていたら、どうやらこのフェリーは基本タグボートを使わずに接岸するそうで、すごく天気が悪い時だけ使うようです。夫は昨年、同じフェリーからタグボートを見ているそうですが、それって、レアケースだったってことなのかなぁ。

ギャングウェイをのばしているところ。明るいせいか、有明から乗り込んだ時のようなありがたみはあまり感じませんでした。実は、私は、これが四国初上陸。

夫からは、Wi-Fiも入っていないし、かなり時間を持て余すよと聞いていたので、一応、分厚めの本を持ってきていたんですが、ご飯食べたり、風呂入ったり、艦内をぶらぶらして、窓の外を眺めているだけで、十分時間がつぶれてしまった。個室なので部屋にもテレビがあるのですが、それも一切つけず。

やっぱり、個室に窓があるっていうのが大きくて、海を眺めているだけで十分リフレッシュ感がありました。今度は九州まで行ってみようかしら。34時間半かかるけど何とかなりそうな気がする。

阿波踊りのポスターがお出迎え。やはりパワフルです。

市営バスで、徳島駅前まで移動。20分くらいでしょうか。駅前に大きなヤシの木がいっぱいあって、ちょっとびっくり。やっぱり四国って、南国なんだな。べたりと肌にまとわりつくような蒸し暑さで、これも南国ゆえか…と思ったのですが、旅行から帰宅後に関西の人にその話をしたら、「いや、ただ単にその時期ものすごく暑かっただけだよ」といわれました。そういえば、関東は今年の夏の前半はやや冷夏気味で、まだ今年はここまでの蒸し暑さを体感していなかった…。

ホテルにチェックインして、何か軽く食べましょうということで、まずは徳島ラーメン。ホテル近くの麺王というお店に入りました。徳島ラーメンに、わかめをトッピング。驚くほど山盛りのわかめが乗っかってきてビックリしましたが、正直嬉しい。こんなにたっぷり乗せてくれるなんて、さすが、わかめの国。

徳島ラーメンって初めて食べましたが、うーん、美味しい。すごく好きな味です。

徳島ラーメンは、現在は、白系、黄系、茶系の3系統に分かれているようですが、古くは茶系のみだそうで、豚骨ベースのスープ+濃い口しょうゆ、細めのストレート麺、甘辛く味付けした豚バラ肉、の3点が特徴のようです。色は濃いけど、意外とさっぱりしているし、小盛りが基本なので(たくさん食べたい人は替え玉をする)、私でもすっきり食べられる。一口食べた感想は、和歌山ラーメン(井出商店)に似てるなぁ、でした。

店内は学生さんが多かったですが、それも納得。1杯500円なんですよね。学校帰りに食べるには量も値段もちょうどいい。これくらいのラーメン屋さんが近所にあったら、私ももうちょっと、気楽に食べられるのにな。うらやましい。

旅行前には、何かしら1冊はガイドブックを買うんだけど、徳島単独のガイドブックってないんですよね(「ことりっぷ」になかったのは軽くショックだった)。他の県のような観光案内所を兼ねた物産館も近くになく、最終的に今回一番参考にしたのは、「おでかけコロカル」の徳島編。徳島市内の喫茶店を紹介してくれていたので、いくつかチェックしていました。

ということで、その中のひとつである、たかしまコーヒー店に行く。

夫はレギュラーコーヒー、私はイタリアンローストコーヒー。

お店の人に、「イタリアンは苦いですよ」といわれたのでちょっとドキドキしましたが、飲んでみると、すごくおいしい。パンチがあるけど、後口がきりっとしていて、久しぶりにおいしいコーヒーを飲んだなーという気分で嬉しくなった。レギュラーコーヒーもすっきりふくよかでおいしかったです。カップもかわいい。

コーヒーのお供にロールケーキ。ふわっふわでおいしかった。

サンドイッチメニューが豊富なことでも有名だそうです。これはすごい、目移りするなぁ。そういえば、店内の本棚に大杉漣さんとお店の人が映った写真が飾られていました。徳島県小松島氏の出身なんですね。

徳島市街を歩いてすぐに感じたのは、すごく、歩きやすい街だなということ。視界が広く、道幅も広い。なんでだろうと思ったんだけど、ひょっとして、阿波踊りがあるから? なんでしょうか。

あと、歩道を歩行者と自転車に分けるのはどこの町でもやっていますが、市民の皆さんの浸透度が深いなと思いました。とにかく歩きやすい街で、さらに好印象。

街のあちこちに、阿波踊りのモニュメントがあるのですが、これは、新町橋のタイルアート。夜になるとライトアップされて、ちょっと遠目から眺めると、とてもきれいなようです。

阿波踊り会館に行ってみました。逆台形の形状が異様な迫力があって、遠目からでもかなり目立つ建物です。

1Fには、徳島県物産観光交流プラザ「あるでよ徳島」が入っているので、そこを1周しつつ、なると金時おいもアイスキャンディーを食べてひと休み。

2Fに阿波踊りホールがあって、あの阿波踊りが生で見られるのですが、今回はパスして5Fの眉山ロープウェイへ。徳島市街が一望です。吉野川がバーンと流れて、遠くに見えるのが紀伊水道。海、川、山が揃った街なんだなぁということが分かります。

眉山にはいろんなモニュメントがありましたが、これはモラエスの像。明治後期、ポルトガルの軍人として日本に赴任し、神戸総領事になったあと、職を辞し、徳島に隠遁していくつものエッセイを故国に送り、日本で亡くなった人だそうです。この視線は、ポルトガルへ向いているそうです。

徳島ゆかりの作家といってもあまりピンとこず、瀬戸内寂聴と海野十三くらいかと思っていたら、賀川豊彦も出身とのことで、立派な文学碑がありました。徳島についてから、文学館(徳島県立文学書道館)があることに気付きましたが、寄る時間が取れなかったので、また今度。

急に山頂の開けたところに、東南アジア的な建物が見えたので何だろうと思ったら、パゴダ平和記念塔だそうです。第二次大戦の戦死者慰霊塔で、徳島県のビルマ会(旧ビルマからの帰還兵によって作られた会)によって建設されたこともあって、シュエダゴン・パゴダをモデルにしているそうです。この周辺が展望台になっていて、徳島市街を一望できます。なかなかの絶景で、夜はさらにいい景色だろうな。

入場料200円で内部を見学できるようですが、この日は閉っていて見られず。

展望カフェと無料休憩所があるので寄ってみる。パコダもそうだけど、これもかなりインパクトのある建物です。

展望カフェは「マチ☆アソビ」とコラボした「マチ☆アソビCAFE 眉山」というカフェだそうで、アニメグッズがいっぱいありました。無料休憩所にも声優さんの手形がいっぱい飾られていたけど、もう、アニメは全く疎くなってしまって、何が何やら全然わからない…。徳島県はアニメとのコラボレーションを積極的に行っているそうで、どおりで、行く先々でアニメの看板が多いわけだと合点がいきました。

慰霊碑とか、アニメカフェとか、かんぽの宿もあるし、各種インフラの鉄塔もにょきにょき立っていて、眉山山頂はなかなかカオスな場所なのですね、と思ったのでした。

ロープウェイで登って降りて、サクッと済ませるはずが、思いの外歩いてしまったので、ロープウェイから見えた天神社にも寄ってみる。徳島眉山天神といって、天神さんなんだけど、縁結びにもかなり力を入れているようです。後で知ったのですが、ここの御朱印は独特の美しさで知られているようでして、確かにホームページで見ると、カラフルできれい。やっぱり、旅行に行くときには、御朱印帳も持参せんといかんね。

徳島市街は、やはり阿波踊りモニュメントが多い。編み笠モチーフは、至る所で見かけました。

紺屋町のバス停にある、阿波おどりカラクリ時計。

ふーんと通り過ぎただけだったんですが、後で、徳島市のWebサイトを見たら、10時から20時までの間に2時間おきにカラクリが動くそうです。しかも、18時、20時の回は7色のLED照明の演出付きだそうです。後日、Youtubeにアップされているのを見ましたが(「阿波おどりカラクリ時計」で検索すると、いくつか出てきます)、バス待ちの間にこれが流れたら結構シュールだろうな、と思いました。

新町川にかかる両国橋の欄干。

徳島市街は橋が多くて、本当に水の街なんだなと、実感します。

徳島に行くならぜひ食べたい、と思っていたものが3つあって、ひとつは徳島ラーメン、もうひとつはお好み焼き、3つめがなるちゅるうどんでして、早速、2つ目をクリアするべく、はやしへ行く。徳島市街は、お好み焼き(鉄板焼き)やさんがあちこちにあって、どこもレビュー数も星の数も多い。お好み焼きは日常的な食べ物ということなんでしょうか。

晩ご飯より少し早めの時間に入ったつもりだったんですが、もう満席だし、私たちの後も途切れずにやってきます。持ち帰りの人も多いし、なんかもう、勢いだけで結構当てられた気分です。

なんで、徳島に来てお好み焼きなのかというと、徳島のお好み焼きには甘く煮た豆が入ったものがあると聞いたからです。ということで、私は、いか玉天に豆をプラス、夫は豆玉を注文。

中央の大きな鉄板でお店の人が焼いたものを、目の前の鉄板においてくれるというシステムです。マヨネーズは別料金で、基本、ソースだけで食べます。ソースはウスターっぽいピリッとした感じで、お好み焼きは小麦粉じゃなくて片栗粉を使っているのかな、という感じの生地で、結構食べ応えがありました。

肝心の豆ですが、私は、「うん、甘いね」とアクセント程度に感じるくらいで、まぁこんなもんか…という感想だったのですが、それを伝えたら夫が「俺のとは違う! そんなかわいらしい甘さではなかった」と、珍しく丁寧に食べた感想を教えてくれました。

曰く、豆天は、これでもかと甘い豆が入っていて、食べても食べても甘い豆、そこにソースが加わって、俺はいったい何を食べてるの? 豆? お好み焼き? それともそれ以外の何か? といった感想が頭に流れ、何とも言えず独特の波状攻撃を感じたとのことでした。「まずくはない、すごい」だそうで、これは体験しないとだめだ、と言われたのですが、残念ながら、この後お好み焼きを食べる機会は訪れなかったのでした。これは、次の宿題にします…。

数年前の阿波踊りのポスターが貼っていましたが、やはり強い。パワーがある。

食後に駅前をぶらぶらしながら、ちょっと面白い看板などを撮影。旅先だとこういうのが楽しい。撮影しても、サーバの肥やしになるだけなんですが…。

これは、駅前のビルで催されていた阿波踊りの写真展の入り口。「殿様漣」という名前がすでにインパクト強いですが、写真もパワフルで強い。写真展自体は、しまっていたので見られなかったけど、これを見るだけで、なんかもう十分満足な気がする。

ところで、駅前商店街のポッポ街を歩いていたときに、店頭にかかしを並べたシュールなお店があったのですが、タイミングを逸して写真が撮れず、店名も忘れてしまって、心残りでした。ただ、帰宅して適当なキーワードで検索したら、私と同じようにかかしに興味を惹かれて、ブログにリポート記事を書いている人がいて、びっくり(こちら)。さすがインターネット。「けんど茶屋」という郷土料理のお店だそうで、改めて店名で検索したら、そこそこ知られたお店でした。今度行く機会があれば、ぜひに寄ってみたい(ということで、ブログに書き記しておく)。

タリーズで、まったりし、

ホテル近くのコンビニに久保田のアイスがあったので、お風呂上がりのおやつに食べる。

今回は、天然温泉があるということで、ホテルサンルート徳島に泊ったんですが、この温泉がなかなかよろしくて、嬉しい誤算でした。

徳島旅行(1日目)

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3泊4日で、徳島まで旅行に行っていました。実はそのうちの1泊はフェリー泊。昨年夫がひとりでフェリー(東九フェリー)をつかって九州まで行った話を聞いて、いいなぁ、楽しそうだなぁと思ったので、今年は私もチャレンジしてみることにしたのでした。

ただ、いきなり、東京(有明)から北九州(新門司)まではハードルが高いので、今回は中間の徳島(沖洲)までということにして、必然的に旅行先も徳島になったのでした。

下り便は、基本、19時半に有明を出港し、翌13時5分に沖洲着。14時20分に沖洲を出港し、翌朝5時半に新門司に到着します。これが祝日になると、有明18時発、新門司翌々朝6時半になるので、さらに2時間半ほど乗船時間が長くなります(スケジュール)。

長時間フェリーに乗るなんて、うんと昔に、東海汽船で竹橋から伊豆大島まで行って以来です。といっても、8時間ほど。寝て起きたら、もう着いたという記憶しかありませんが、今回は18時間近く乗船しますし、とにかく初めてなので、色々ドキドキしました。

普通、フェリー移動というと自家用車なんでしょうが、うちは車なしなので、国際展示場駅から東京港フェリーターミナルまで、無料の送迎ワゴンで連れて行ってもらいます。ワゴンに乗ったのは、私たちだけでした。

なんで、ここの建物、全体的に薄暗いのかしら…と思ったのですが、そもそも、徒歩でフェリーに乗りに来る人なんて、ほぼいないってことなんですね。終始、間違ったところに来たんじゃないか感がぬぐえず、ドキドキしました。

阿波踊りのポスターを見て、やっとホッとする。行く先で、様々なポスターを見かけましたが、阿波踊りのポスターは、写真もコピーも、総じてレベルが高いなぁと思いました。もともとの素材がパワーがあるってことなのかもしれません。

チケット手続きして、搭乗口へ向かうも、ホントに無人感すごい…。

3階ロビーの一角に飲食スペースがありましたが、これ、天気が良かったら最高だろうなという感じでした。ただし、ここの施設では、飲食を販売する店舗がありません(カップラーメンの自動販売機はありました)。

あんまり人がいないので、ロビー全体を撮ってみるなど。あまりに何もないので、早く到着しすぎると本当に暇ですが、BGMも人声もないので、もうすでに非日常感覚を味わえてすごくいいです。

出航5分前になって、ようやく声を掛けられます。

建物と船を繋ぐ筒状の橋、外から見ると不思議というか、ちょっと異形な形状に見えて、それだけで何となくワクワクしちゃうのでした。ちょっと検索してみたら、ギャングウェイというのだそうで。日本語だと舷門(げんもん)とか、人道橋というそうですが、語感的にギャングウェイを採用したい。

人がいないので、ギャングウェイの内部も、何となく素敵に撮影できました。なんだか、どこか違う世界に行くような気分になって、ちょっと気分が上がる。

フェリーびざんに乗船です。乗船すると、たちどころに日常感に引き戻される感じも、またなんだかいい。乗船したら、それなりに乗客もいたので、少しホッとする。皆さん、フェリーの旅はお手の物って感じの人ばかりでした。

移動途中にちらりと見えた、2等洋室。夫は昨年、これで乗船したそうですが、それなりにプライバシー性は確保されているそうです。ただ、2段ベッドなので、上の段の人は、いろいろ気を遣うことが多そう。

今回は、私も一緒ということで、2名個室です。MAXで3名まで入れるので、本当は3人で泊まったほうがお得です。

右側に取っ手の付いた白いものがありますが、これがベッドです。プルマン式で、布団は自分で敷きます(3人目は床で寝ます)。床はじゅうたんが敷かれており、ここでゴロゴロできます(これが最高)。2等洋室と違って、窓があるのがすごくいい! あと、テレビもあります。ただし、Wi-Fiはありません。電波(4G回線)は通っているので、一応、インターネットはできます。

救命胴衣を入れた棚が、それなりのスペースを占めているところが、いつもと違う乗り物に乗っているんだなーという実感をわかせてくれます。

フェリーに貼っていた、阿波踊りのポスター。これまたパワフルなデザイン。

お風呂(24時間好きな時に入れる)に入ってから、さて、ご飯。フェリーには、食堂がありません。エントランスホールに冷凍食品の自動販売機がずらっと並んでいて(メニュー表【PDF】)、それ買って、レンジでチンして食べます。このエントランスホールが、集会所という感じで、ちょっとスーパー銭湯のような雰囲気もあります。

隅から隅まで自動販売機を眺めてから、うーんと悩んで、塩ホルモン。なぜって、事前に、焼酎とウーロン茶だけは買って持ち込んでいたからです(ビールとチューハイは売っています)。

思っていたよりもたっぷり入っていて、ボリューム満点。お酒にもよく合う。暗い海を眺めながら食べるのは、なかなかオツです。東京湾を抜けると、海は本当に真っ暗で、それがまた旅情をそそるといいますか、不思議な感慨があります。

夫は、昨年も食べていた、プルコギビビンバ丼。フェリーの自販のご飯の中では、一番のヘルシーメニューな気がします。

当然もつ煮だけではお腹が空いてくるので、今度はカツサンド。単純に、冷凍品ってどんな感じなの? という興味だけで選びましたが、普通においしい。

意外と、まだまだ飲めるな…ってことで、いいつまみはないかな…と自動販売機をしつこく見ていたら、しょうゆ豆という気になるものを見かけたので買ってみる。これは、香川で昔からある料理だそうで、干したそら豆を炒ってから、しょうゆ、砂糖、唐辛子入りの甘じょっぱい汁に漬けたもの。

もそもそした食感に、甘辛で、ほんのりと後から唐辛子のスパイシーさが漂う(辛くはない)、不思議な味わい。いわゆる煮豆を想像して食べると、え⁉ って感じですが、これが、何ともいえずハマる。気に入ったので、いくつかまとめ買いしちゃいました。

旅先というのは、普段買わないようなものもついつい買ってしまうもので、まぁ、こんなもの(ゾンビスナック)まで。「この世限定」とか、いろいろ笑わせてくれます。

どんなもんかいなーと思いながら袋を開けたら、思いの外、青くて笑った。焼き肉味かどうかは微妙だけど、よく考えると、シュールだな。

こんな感じで、だらだらしながら、フェリーの旅を楽しんでいるのでした。

日付が変わる前に慌てて撮った、乗船記念パネル。