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八戸小唄寿司

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無事、八戸駅までたどり着き、17時6分発東京行きのはやぶさに乗車。もちろん、帰りは普通車です。

八戸駅は新幹線停車駅ということもあって、駅弁の種類が多いと聞くのですが、前回行った際も、今回も、時間が悪かったのか、ほとんど選択肢がない状態。一応、主要メーカーのホームページ(吉田屋ニュー八ウェルネス伯養軒青森支店)を見て、食べたいものの目星は付けておいたんですけどねぇ。

最期の1個だった「八戸小唄寿司」を購入。昭和36年に生まれた、八戸で一番古くて有名な駅弁だそうです。

ありていに言えば、鯖と紅鮭の押し寿司で特に面白味があるわけではありませんが、そこはやはり、昔からある弁当だけに、味わいが絶妙。鯖も鮭も、結構がっちり〆てありますが、酢飯とのバランスが絶妙で食べ飽きない。そもそもご飯が美味しい。

あまりによく冷えていたので思わずふたを開けてしまった、南部美人(上撰)のカップ(一緒に買った「おーいお茶」もキンキンを通り越してカキンコキンに冷えていた)。さすがに、押し寿司と日本酒って、どうかなぁ…と思いつつも、いやはや、よく合う。この組み合わせ、旨い。

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夫は、吉田屋の「海女の大漁めし」。加熱式容器なので、匂いがスゴイのかしら…と二人でドキドキしながら温めましたが、心配したほどではなかった。ご飯の上にめかぶが大量に敷き詰められていたそうで、私はめかぶ好きだからいいけど、夫はちょっとしんどかったかもね。

こんなヘトヘトなところに日本酒飲んだら寝るな…と思っていたのですが、何故か睡魔はやってこず。パンフレットを読み返したり、ぼんやり車窓を眺めたり。普通車で十分なんだけど、でも、グランクラスの座席は快適だったなーと、行きの極楽を反芻したりして、大宮までの道程を過ごす。

波光食堂

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グランクラスに乗り、蕪島神社でウミネコを堪能…の次は、種差海岸へ行って、お昼を食べる! です。

蕪島から種差海岸へは、種差海岸遊覧バス「ワンコインバス・うみねこ号」を使います。観光シーズンのみ、鮫駅から種差海岸までを100円で運航してくれるとってもありがたいバスなのですが、なんたることか、夫があらかじめ印刷してきた時刻表とバス停に貼ってある時刻表が(だいぶ)違う。よく見ると、夫が印刷した時刻表は平成23年度のもの。バス停の時刻表は今年の7月19日に改訂とある…。おかげさまで、30分、バス停で時間を潰す羽目に…。

家に帰って調べると、八戸市交通局のページから直接アクセスすると最新版の時刻表が見られましたが、八戸市のホームページからリンクしている時刻表のページは平成23年のままでした。時刻表が改訂されるたびに上書きではなく新規ページを作っているようでして、それ、ダメでしょー。

おかげで、種差海岸へ着いた時には、おなかぺっこぺこ。

種差海岸近くには数軒の食堂がありますが、どこも美味しそう…。っていうか、どこで食べても美味しいハズなので、ぐるりとまわって、なんとなく入りやすそうな雰囲気のあった、波光食堂へ。

八戸といったら、一般的には、「鯖」と「イカ」だと思うのですが、我が家的には、数年前に八食センターで食べた生うに丼の美味しい衝撃が未だ冷めやらず、「生うに」のイメージが強いのです(確認したら、以前八戸に行ったのは、2010年8月6日でした。もう4年も前のことなんだ…)。だから、やはり、八戸に来たならば何をさておき、生うにを食べなきゃいけません。

でも、東北の太平洋沿岸は「磯ラーメン」というB級グルメが有名でして、やっぱりそれも食べたいなぁ、と。で、何を食べるか、どう食べるか、うじうじ悩んでいたのですが、そういう客は多いようで、なんと、ミニラーメンとミニ丼のセットがあったのでした。

ミニ丼にできるのは、生うに丼、うに丼、磯丼の3種類。とこで、「うに丼」と「生うに丼」って何が違うの? と思ったら、うに丼はなんと、うにの卵とじ丼なのでした。磯丼は、魚介の卵とじ丼のようです。これはこれで気になりましたが、ラーメンに蒸しうにが乗っているから、やっぱり丼は生うにで!

ミニといいながらも、私には十分な量です。うにが美味しい、ご飯も美味しい。

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磯ラーメンもミニと言いながら、十分な量。磯ラーメンにミニ丼というセットメニューもあったのだけど、ミニミニセットにして正解だったわ…。サイズが違うだけで、具の組み合わせなどは、レギュラーサイズと全く同じようです。

それにしても、このスープ、もんのすごく美味しい! ラーメンのスープってできるだけ飲まないようにしているんですけど、今日は、思わず全部飲んじゃいました。いちご煮を思わせる味わいが、ホントに後を引く。あー、美味しかったなぁ。

ラーメンの隣にあるのは、夫が注文した生うに丼についてきた小鉢。しめ鯖、めかぶ、オクラの酢のもの(?)。夫が「いらない」と言ったら貰うつもりでいましたが、黙々と全部食べていました。(鯖嫌いの)夫が美味しかったというのだから、きっと相当美味しかったと思います。

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散々迷った私と違い、夫は、品書きも見ずに、生うに丼。お味噌汁は、「貝の出しかな?」と言っておりました。ちょっと変わった風味で美味しかったそうです。

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意外と奥行きのあるお店で、宴会もできるようです。「民宿」の看板もかかっていたけど、今はやっているのかな。それにしても、美味しかったー。幸福感Maxでしたね。

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パンパンのお腹をさすりながら、できたばかりの種差海岸インフォメーションセンターをのぞき、様々なパンフレットを頂戴した後、いざ、トレッキング。

インフォメーションセンターの真ん前にはすでに、立派な天然芝が広がっていますが、何とも絶景。海からの風が心地いい。途切れることなく吹く風に、ああ、風の谷ってこんな感じなのかな…などと、柄にもないことを想ってしまいました。この芝生を見るだけでも、十分に価値ある旅行です。

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今年の5月に、蕪島、種差海岸、階上岳、階上海岸を合わせて、三陸復興国立公園に指定されましたが、種差海岸自体は昭和12年には国の名勝に指定されており、古くから遊歩道が整備されています。

種差天然芝生地、種差キャンプ場を抜けると、淀の松原。

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淀の松原を抜けると、岩肌ゴツゴツの海岸線となります。右は、「白岩(しらいわ)」。白いのは、ウミウの糞だそうです。

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深久保漁港を抜けると、白浜海水浴場。関東圏のイモ洗い浴場とは違って、気持ちよさそうです。遊歩道がないので、地元の若い衆がバーベキューなどを楽しんでいる傍らを黙々と歩く。おおお、何という苦行なのでしょう。

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綺麗で歩きやすい遊歩道が整備されていますが、時折、どこを歩いていいかわからなくなる時もあって、延々と砂浜の上を歩いたり、逆になぜか車道を歩かざるをえなかったり。大須賀海岸の砂浜の上を歩いていた時は、余りの辛さに、半分意識を失っていたような気がします。砂浜は辛い。

辛い辛いばかり言っていますが、大変に楽しい道でもありまして。なんといっても、植物。山ほど写真を撮りましたが、短い夏を堪能するかの如くに様々な花が咲き、ひとつひとつ見るだけでも楽しい。加えてバラエティ豊かな景観、気持ちの良い海風。本当にいい道だと思います。今日は日帰りなので慌ただしかったですが、今度はどこかに泊まって、もう少し長い距離をじっくり歩きたいです。

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中須賀を抜け、タイヘイ牧場の前を通り、葦毛崎展望台へ。もともとここまで歩く予定はなかったのですが、バスのタイミングが合わなかったので、歩いちゃいました。しかし、ここまで歩けた自分に、ただただ驚き。

右の写真は、葦毛崎展望台から天然芝生地を望む景色。分かり難いですけど、写真上部のうっすらと半島のように突き出た先っぽあたりから歩いてきました。一体何キロ歩いたんだろう…(たぶん、4キロほど)。

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葦毛崎展望台には、コロンバイルというカフェテラスがありまして、ソフトクリームが名物だそうですが、それよりもなによりも、ポカリが飲みたいーーー。というわけで、自動販売機にあったのを幸い、夫と半分こ。こんなおいしいポカリは生まれて初めてですよ、というくらい、身体に沁みた…。

 

三味一体さば寿し

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新幹線に乗る前に、駅弁を調達。八戸小唄寿司かこの三味一体さば寿しにするかで迷って、結局鯖寿司を選択。でも、あとでパッケージを見たら、どっちも同じ吉田屋のものと分かって、なんだかホッ。

鯖味噌のたたき、しめ鯖寿司、蒲焼風の3種類が入っていたけど、一番気に入ったのは蒲焼。厚みが合って食べ応え満点。おいしかったです。

東京まで長旅なのでリザーブウォーター飲んでくたっと寝る。奮発してグリーン車乗ったんで快適。

八食センター 田舎

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十和田湖駅からおいらせ号(十和田湖~八戸駅を走る観光バス)に乗り、まずは十和田市立現代美術館へ。十和田市はアートを中心とした街づくりを推進しており、この美術館はその中核施設だそう。

現代美術って、難しくてよく分からないものが多いんですが、ここのは全体的に楽しんで見れました。雑誌では「フラワー・ホース」と「スタンディング・ウーマン」ばかり紹介されてますけど、一番印象に残ったのは「ロケーション(5)」でした。

ちょうど企画展「草間彌生 十和田でうたう」もやっていて、初めて草間彌生の作品見たんですけど、いや、なんか、すごいですわ…。圧倒されました。ついでに、地元の商店街のショーウィンドーすべてに、(草間作品の象徴である)水玉のシールが貼られていて、なんかおかしかったです。

で、ものすごく迷いまくって、ようやく十和田市駅を探し当て、三沢経由で八戸へ。

八戸は見どころが分散されていて、全部を回るのは不可能。仕方なく、八食センターでお土産を物色して新幹線の時間まで待つことに。ちなみに、八食センターと八戸駅の直通バスがあり、ガイドブックには、ガンガン運行している的なニュアンスで書かれていましたが、実際は1時間~1時間半置きの運行で案外時間を合わせにくい。結局タクシーを使用。料金は片道1300円弱。

買いもの前に、やっぱり海の幸を食べとかなきゃね…ってことで、八食センター内にある田舎という食堂でほたて丼(生うに乗せ)、いちご煮、生ほやを注文。八戸といったら、やっぱり、いちご煮よねぇ。缶詰でも十分おいしいけど、やっぱり、ちゃんとしたものは、もっとおいしかった。

下の写真は夫が注文したうに丼。「これまで食べたうに丼の中でもサイコーにうまい!」と夫。確かにね、このうに、マジうまい。お土産に買って帰りたかったけど、旅先で食べるのがいいんであって、家に大量に送りつけてもねぇ…ってことで我慢。

旅館の朝ごはん

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ひとっ風呂浴びてから、朝ごはん。すっごく静かだなぁ…お客さんいないのか…と思っていたのだが、朝ごはんを食べに行ったら、ものすごくたくさんのお客さんがいて驚いた。

いわゆる旅先の朝ごはんですが、”そばかっけ”という料理がついてきたのがご当地らしい。鍋の中に入れて、柔らかくなったら引き上げて、味噌をつけて食べます。そば粉で作ったすいとんみたいで、なかなかおいしい。味噌をつけるのが東北っぽいよなぁ。

これに限らず、やっぱり、東北は味の濃いものが多く、ものすごくご飯が進みます。夫も私も、連日2膳食べてます…。

かえで食堂

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休屋は十和田湖観光の中心地なんですが、到着したのが夕方だったせいか、あんまり人気がない。そろそろ店じまいってお店も多いのだけど、今回の宿は、晩御飯はないのでなんとしてもどこかで食べねばならない。

観光センターで聞いてみると「ほとんどが17時で閉まっちゃうよ」といわれ、大慌てで、目に付いた食堂に入る。思いっきり、地元の食堂って感じなのに、E.L.Oの”Twilight”が大音量でかかっており、そのミスマッチに少し吹いてしまう。

とりあえず、まずビール! つまみに、根曲がり竹の青唐辛子味噌和えを注文。うまぁ~。私がトイレに行っている間に、夫が待ち切れず、半分以上一気飲みしていた。

食事はふたりともまよわず、塩焼きと刺身がセットになった、ひめます定食。ジョッキ飲んだ後に、このごはん食べれるのか…と思ったが、難なく完食。これだけ歩くと、頭も身体も空っぽになるんだなぁ…と実感。それにしても、うまかった。

かき氷

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ようやく奥入瀬渓流の入り口、子ノ口に到着です。4時間歩いたよ…。焼山で預けたクソ重い荷物を引き取り(焼山~石ヶ戸~子ノ口間で手荷物運搬サービスがある。1個400円)、休憩所でかき氷。

あー、ほんっと、このかき氷はおいしかったなぁ。夫はコーラ一気飲み。

ここから遊覧船に乗って、休屋(やすみや)へ。バスの切符、念のために、青森駅から休屋まで買ってたんですが、無駄だったなぁ…。でも、子ノ口から休屋への移動は遊覧船で正解でした。湖上の風が気持ちいい。

りんごチェルシー

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石ヶ戸休憩所で買ったりんごチェルシー。背景は、おそらく”飛金の流れ”だと思います。まだまだゴールは先なのに、ふたりともすでにバッテバテ。

りんごチェルシー、チェルシーというより、普通にリンゴ味の飴でした(おいしい)。パッケージには「りんご果汁5%のうちの36%が青森産」とありましたが、それって、なんつーか、微妙。

ひたすら水分摂取

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超早起きの伯母が用意してくれた朝ごはん(にしんのぬか漬けがうまかった)をたらふく食べてから辞去し、朝一番のみずうみ号(青森駅から十和田湖(休屋)をつなぐ観光バス)に乗って、今回の旅の目的のひとつでもある奥入瀬渓流へ。

7時50分発のバスに乗り、岩木山や八甲田の尾根を眺め、酸ヶ湯、蔦温泉などを経由して、9時50分に奥入瀬渓流の入り口、焼山(やきやま)へ到着。もはや、焼山に着くまでにひと旅した気分に。

奥入瀬渓流を歩く場合、焼山の次の停留所である石ヶ戸(いしけど)で降りるのが基本ですが、今回はなぜか焼山から歩いてみることに。ちなみに、焼山から石ヶ戸の間は約5キロあります。

今考えると、なぜ、焼山から歩こうと思ったのか謎なのですが、全行程(約15キロ)を歩いてみて思ったのは、やっぱりバスで石ヶ戸まで行き、雲井の滝まで歩いたらもう一回バスに乗り、銚子大滝で降りてそこから子ノ口まで歩くのがベストなんじゃないかと(もしくは銚子大滝だけ見てバスに乗り、十和田湖まで出てしまうのもアリ)。滝はたくさんありますけど、見ておいたほうがいいだろうなぁというのはこの二つだと思うので(好みにもよりますが)。

まぁ、全部歩いてみたからこそ、こういうこともわかるわけでして、いい経験でした。子供のころ来た時は、真夏なのにだいぶ寒かった記憶があるし、伯父にも「長袖1枚持って行きなさいよ」と言われたのですが、今回は終始半袖姿でも汗びっしょり(最後は靴下脱いでジーパンの裾もまくりあげ、途中途中で清流に足を浸しながら歩いた)。ちっとも涼しくなかったのが誤算と言えば誤算でした。

写真左は、青森駅で買った”カーリングウォーター”と”Ringo Work APPLE JUICE”。青森にはいろんなメーカーのりんご100%ジュースが売っていますが、これはかなりおいしかったです。真ん中は、トイレ休憩で止まった萱野茶屋の”かやの三杯茶”。「1杯で3年、2杯で6年、3杯飲めば死ぬまで長生きできる」とありましたが(中身は温かい麦茶)、とりあえず1杯だけ。右は、石ヶ戸の休憩所で買った”奥入瀬のむヨーグルト”。めっちゃ濃い。

屋台のかき氷

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喫茶マロンを出た後、アスパムにちょこっと寄ってから、青森駅に戻り、バスに乗って青森県立美術館へ。

時間がなかったので駆け足での鑑賞でしたが、想像していたよりもいい美術館だったなー、と。建物も素敵。コレクションは郷土出身のアーティストを中心に収集されており、ノンジャンルなので、見ていて楽しい。またゆっくり見に来たいです。

で、伯母の家に厄介になり、あー、いかにも父が好きそうだなーって感じのおかず(身欠きにしんにみそつけたもの、みずの煮びたし、ほたてを焼いたもの、山芋の千切り、お刺身などなど。青森はほたてがウマイ)てんこ盛りの晩御飯をいただいてから、ねぶた祭りを観に出かける(伯母の家から徒歩15分くらいのところに、ナイスビューポイントがある)。

しかし、せっかくのねぶただというのに、夜行バスの車内でデジカメの電源を使いきり(しかも充電池を忘れる)、ねぶたの写真は1枚も撮らず(撮れず)。

でも、二十ン年ぶりに見たねぶたは、やっぱり凄かったです。