驚くべきことに今日のおでんは夫作。夫が晩ご飯を作ってくれているのって、10年ぶりじゃないかなぁ…、そういや、10年前もおでんだったなぁ…と思いながら帰宅すると、出しのいい香りが玄関まで漂っていて、ありがたい気持ちが倍増した。

昨日のおでんの出しはするめだけでしたが、今日は、干し貝柱の戻し汁（と具）を加えています。昨晩15グラムの割れ干し貝柱を200ミリリットルの水で戻しておきましたが、夫によるとそれを、昨日のおでんの残り汁に加えただけだそうです。にもかかわらず、昨日のおでんの汁よりもはるかに上品な甘みのある汁になっていました。美味しい。

水分を吸って大きく柔らかくなった貝柱は出し殻になっていましたが、それでもかみしめるとしみじみ美味しく、十分に具材としての役割も果たしていました。するめや干し貝柱で十分に美味しい出しの素になることがわかったのが一番の収穫。どこぞの雑誌で読んだのですが、「するめ＋干しエビ」もなかなか美味しいらしいので（平松洋子さんのエッセイだったので、読んだのは『ダンチュウ』かもしれない）、今度はそれを試してみたいです。

具は、ちくわ、ごぼう天、大根、ゆで卵、ちくわぶ。もち巾着を作るのがめんどくさかったからと玉子を入れてくれていましたが、私に言わせると、玉子の方がはるかにめんどくさいよ。やはりこれは私が玉子が好きだからわざわざ入れてくれたのよね…と、女子らしく自分に都合のいい解釈をしておきたいところです。4つ入れてくれていましたが、嬉しかったので3つ食べました。

ご飯は食べずに、シードルを少し飲む。