えびのマヨネーズソース和え

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少し前にふいに「エビマヨが食べたい」と頭に浮かんだ。のだが、実は私はエビマヨを食べたことがない。夫には、「お総菜の柿安ダイニングの看板商品である『大海老マヨ』みたいなもの」と説明したのだが、実のところ柿安のエビマヨも食べたことはないのでした(夫も未食なのでこの説明は通じなかった)。

食べたことがないのに何で無性に「食べたい」と思ったのだろう…と自分でも思うけど、でも、なぜか食べたいなぁ…と思ったんですよねぇ。ただ、思うに、「エビマヨは、揚げたエビにマヨネーズにコンデンスミルクを混ぜた甘いソースを絡めたもの」くらいは知っているので、甘くてクリーミーなものが食べたい気持ちだったところに、エビマヨを連想したのではないのだろうか。本当のところは分からないけど…。

ともあれ、食べたことも作ったこともないので、まずはレシピ探し。

「エビマヨと言えば周富徳」というイメージだけは勝手に持っていて(ご自身が元祖だと自称されていたんでしたっけ…未確認ですが)、1冊だけ持っている周富徳さんの本をめくってみたところ、載ってない。広東料理の本はいくつか持っているので探してみましたが、ないのねぇ、エビマヨ。中華料理じゃないのかしらん。仕方ないのでネットで探して、とあるブログで材料と分量を確認(すぐ見つかった…)。その方も周富徳さんのレシピと仰ってはおりましたが、出典を書かれていないので、確認できず(なので、転載するのは控えます)。

作り方は拍子抜けするほどカンタンでした。

丁寧に下処理した海老に卵白、片栗粉、胡麻油、塩を混ぜたものを絡めて片栗粉をまぶして揚げたら、しっかり油を切ってからソース(マヨネーズ、ケチャップ、コンデンスミルク、エバミルク、ジン、塩、パセリみじん切り)で和えるだけ。エバミルクがなかったので豆乳で代用、最後の塩とパセリはパス。代わりに粗挽きの黒胡椒を挽きました。

ソースは元ネタの4分の一にしましたが、十分でした(それでもマヨネーズ1/4カップも使ったんだよ!)。揚げ物にさらケチャップやにコンデンスミルク入りのマヨネーズ…、作っている最中は色んな葛藤がありましたが、食べたら吹き飛びましたねぇ。美味しかった! 普段は点の辛い(ことに魚介は)夫もこれは吠えてた! 美味しいってのはすべてにおいて免罪符だなぁと思いましたねぇ。コツは、海老を丁寧に処理して、徹底的に臭みを抜くこと。ソースに臭みをカバーするものがほぼ入っていないので、海老がまずいと台無しだと思います。あと、海老は比較的大きめのものを使うのがよろしいかと思います。小さいと、ただマヨネーズ食べてるだけになっちゃうような気がします(それはそれでいいのかもしれないけど、せっかく海老を使っているのだから、なんだかそれってもったいない)。

添え物は、ラクして水菜のざく切り。「赤水菜」という種類で色はきれいでしたが、味は普通の水菜とほとんど変わらず。作り置きの玉ドレ(『四季をおいしく食べる 和のおかず』にある「新玉ねぎのドレッシング」)をたっぷりかけてわしわし食う。

せっかくだからと、いつものレシピ(『KOBEで極める! 世界のパン』)でマントウも作る。ドライイーストが新しいからね、今日はちゃんとうまく膨らんでくれました。夫からは食後に握手をもとめられました。今日の晩御飯はことのほか美味しかった…ということだと思うんですが、よかったよかった。

えびのマヨネーズソース和え」への2件のフィードバック

  1. 稲垣裕史

    拝読しました。このレシピが出典かどうかは分かりませんが、周富徳『すぐできる!おいしい中華の家庭料理』(ブックマン社 、1993初版、2014新装版初版、)に、コンデンスミルク、エバミルク「えびのマヨネーズあえ」が掲載されています。1993年は周さんが独立開店された年のようなので、この書籍は、単著としては最初か、かなり早い時期のものかと推察します。私も以前から出典が気になっており、記事を拝読したのをきっかけに、手元の資料を調べてみました。きっかけを下さり、ありがとうございます。

  2. nekota

    稲垣さん、初めまして。こちらこそ、書籍名を教えていただきまして、ありがとうございます。おかげさまで、長年の疑問が氷解しました。しかも、まだ売っていて助かります(早速購入しました)。

    Instagramも拝見しましたが、レシピ自体には著作権がないので、グレーなんですよね…、個々人の倫理感に頼る部分なので、難しいです。でも、エビマヨ、とっても美味しそう。私もぜひ真似させていただきます。

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