カテゴリー別アーカイブ: 歌舞伎の日

お弁当

團菊祭五月大歌舞伎の昼の回を見に行ってきました。寿曽我対面、勧進帳、神明恵和合取組(め組の喧嘩)の3本。勧進帳って、えっ、来年だって絶対やるのに、今年もやっちゃうの? と思ったけど、何度見たっていいもんだから、まぁいいのか。

事前にいろんな人の感想を見ていたので、勧進帳は観る前からなんだかドキドキだったんですけど、楽しかったなー。海老蔵の弁慶、好きですよ(でも、本当は、十二代目の弁慶が一番好き)。菊之助さんの義経も、松緑さんの富樫もすごくよかったし、来年も同じ組み合わせでやってもらっていいなぁと思いました(多分、義経と富樫はもっと偉い人がやると思うんですが)。

対面は、朝比奈をやった歌昇さんにくぎ付け。イケメンなのに朝比奈なの? と思ったけど、違和感なくてビビった。梅枝さんの十郎は好きだなー。花道脇で見たかった。め組の喧嘩は、鳶と力士の意地の張り合いって話なので、五月場所をやっている今の時期にぴったりで、しかも菊五郎劇団がやるんだから、惜しみなく人がいっぱい出てきて見ごたえもたっぷり。倅役をやった亀三郎さん(6歳)がめっちゃ可愛くて、菊五郎劇団は御曹司がいっぱいいて賑やかだなーと思ってしまった。

お弁当は、昨日のうち豆カレーをご飯にかけて、チンした玉子をポン。腹八分目、冷房対策もきちんとしていったので、最後までしっかり観劇できました。4時間観劇できる体力を維持するのが、今後の人生の目標のひとつかもしれないです…。

夜の部で上演される「絵本牛若丸」の祝い幕の原画。ナウシカつながりで宮崎駿にお願いしたとのことで、やっぱりかわいいー。色紙サイズなのかなと思っていたら、結構大きかった。

府中について、ペコペコだったので、ついつい、ルパでじゃがいもが入ったパンを食べる。おなか具合のコントロールは、未だにうまくできない。

お弁当

四月大歌舞伎の夜の回に行ってきました。実盛物語、黒塚、二人夕霧の3本で、4月の幕が開いたばかりのころは、「こんな辛気臭い演目ばかり並べていたら空席が目立つのも仕方ない」みたいな記事が流れて、実際、前売りは芳しくなかったのでしょけど、私としては、見ごたえのある演目が並んで非常に満足感のある月だったと思います。

実盛物語は初見の場合、平家物語もあんまり知らないとなると、ちょっとストーリーを咀嚼するのは難しいところもあるんですが、話なんかよく知らなくても見どころの多い芝居ですし、なにより仁左衛門さんの実盛は素晴らしかった。様々な感情表現をシャープに演じられていて、圧巻だった。真秀くんも手塚太郎を頑張って演じていたし、馬も大活躍。次の黒塚も見ごたえがあった。いつもにくらべるとあっさりしているという劇評をよく見ましたが、そうかな。なんつーか、体の使い方がはんぱねーなーって思ってしまう。二人夕霧は初めて見る話でしたけど、面白かったです。ただ、この日は、3~4校ほど社会見学か修学旅行の一環かで学生さんが来ており、3A席は学生さんがたくさんでして、ああいう若い人に、こういう能天気な話って、どういう感じに伝わるんだろうなー、とは思ってしまった。どうでもいい話を面白く見せるのってすごく難しいし、受け取るほうもそれなりにスキルが要る。そこを必要以上に閉じないようにしつつ、きちんと空気を醸成していくのって、本当に大変なんだよな。とか、ごにょごにょ考えながら帰宅。

お弁当は、あるもので簡単に。たけのことセロリの炒めものに、いかなごのくぎ煮、ちくわきゅうりを添えて、目玉焼き。

無性に、アイスが食べたい気分だったので、夜遅くまで開いているスーパーに寄る。今年も、久保田のアイス、せっせと食べますよー。セコマの北海道メロンモナカもおいしかった。

お弁当

4月大歌舞伎の昼の回を見に行ってきました。平成代名残絵巻、新版歌祭文、寿栄藤末廣、御存 鈴ヶ森、の4本。このうち楽しみにしていたのは、吉右衛門と菊五郎でやる鈴ヶ森で、実際、やっぱり面白かった。吉右衛門の幡随院長兵衛はとにかくかっこいい。しびれた。

新版歌祭文は、通常、野崎村だけ上演することが多いのだけど、今回は座摩社も合わせて上演。すごく珍しいらしいけど、実際、私も見たのは初めてで、野崎村とはテイストがだいぶ違うので、少し面食らったくらい。それにしても、野崎村ってのはホントに悲しい話だよ。幕切れのお光の切なさと言ったらない。時蔵さんも情感たっぷりに演じていて、最後はぐっと来た。もう一度見たいなぁと思っていたら、5月26日の「古典芸能への招待」で放送するらしいので、嬉しいな。

お弁当ももちろん、タケノコで。穂先の煮物に粉山椒まぶし、タケノコと高菜の炒めもの、のらぼう菜の玉子とじ、いかなごのくぎ煮、玄米ご飯。

お弁当

三月大歌舞伎の昼の回を見に行ってきました。今回は、女鳴神、傀儡師、傾城反魂香の3本。

「女鳴神」は観るのは初めて。「鳴神」は好きだけど、それを男女逆にする話って、現在の感覚で言うと、あまりにも女をマヌケにしすぎていて、最後までちゃんと見れるだろうか…と少し心配だったんですが、さすがにそれなりに配慮があって、話の筋的には最後まで違和感なく見られました。でも、「鳴神」にしろ、「女鳴神」にしろ、最後はちょっと切ない…。結局のところは、純情を踏みにじられる話なので、どうも、アハハと笑い飛ばすのもなぁ、といつも思ってしまう。偉くてマヌケな奴は笑い飛ばしていいってことなのかもしれないけど、どうも、難しいね。

一番楽しみにしていた「傾城反魂香」ですが、たいていは「土佐将監閑居」だけ上演しますが、今回は「高嶋館・竹藪」も上演。「土佐将監閑居」だけ上演すると、ラストに急に出てくる狩野雅楽之助って誰や? となるけど、「高嶋館・竹藪」ではそれなりに活躍していて、ああなるほどと。トラも大活躍で楽しかったし。ただ、基本は、別々の話なので、逆に総花的な印象になってしまい、せっかくの白鸚の吃又なのに、そこだけに集中できなくてちょっともったいなかった気がする。猿之助のおとくはとってもよかったけど、全体的に折り目正しすぎって感じだったので、もうちょっと好きにやったらいいのに…と思ったり。でも、好きなお話なので、楽しかったです。

お弁当は、ありものを詰めて。玄米ご飯に、頂き物のいかなごのくぎ煮に白ごまふって。あとは、れんこんとわけぎのマリネサラダ、ゆで玉子、切り干し大根の煮物。

ネギピン

三月大歌舞伎の夜の回を見に行ってきました。

毎度おなじみの観劇弁当なんですが、ネギの青いところを刻んで炒めたものを冷蔵庫に入れていて、それを食べちゃわないとなーと、お弁当代わりに、ネギピンを作る。ウー・ウェンさんの『北京小麦粉料理』を見ながらも、もう、ほとんど自己流。

ピンの生地は、薄力粉100グラム、ぬるま湯60ml。なめらかになるまでしっかりこねたら、すぐ成型。生地は、40センチ×20センチにのばし、具を散らして巻いた後、半分に切り分けたので、2枚できました。

大量にネギを入れたので、ものすごいネギ臭でしたが(歌舞伎座のロビーで食べていいものだろうか…と思いつつ)、冷めてもおいしかったです。

夜の回は、盛綱陣屋、雷船頭、弁天娘女男白波の3本で、雷船頭と弁天娘…は、偶数日、奇数日で主要キャストが変わる趣向。特に、その影響が大きいのは、弁天娘…で、弁天小僧菊之助を、偶数日は猿之助、奇数日は幸四郎で上演するので、あえて、偶数日を狙って見に行ったのでした。猿之助ファンなので。

結論から言うと、猿之助の弁天小僧はよかったんですが、それ以上に、仁左衛門の盛綱陣屋が圧倒的でした。義太夫歌舞伎にもかかわらず心理劇なので、1階席で見るのが一番いいだろうなぁ、と思いながら双眼鏡でガン見。腕が疲れました。

盛綱陣屋には、勘太郎くん(中村勘九郎の長男)、眞秀くん(寺島しのぶの長男)も出演しており、場内は、両子役の見せ場になるたびに、大いに沸き立ったのでした。彼らが父親や祖父のようなお役をこなすようになるころには、恐らく私は70代。健康に気を付けて、コツコツ働きつつ、見続けるしかありませんな。うん、頑張ろう…。

お弁当

二月大歌舞伎の夜の回に行ってきました。吉右衛門さんの熊谷陣屋に、辰之助追善公演として松緑さん、仁左衛門さん、玉三郎さんでやる名月八幡祭と、1時間45分前後の演目が2本。なかなかの重量感です。一番のお楽しみはもちろん、にざたまが登場する名月八幡祭だけど、熊谷陣屋ももちろんよかった。正直に言うと、初めて見た熊谷陣屋の印象が強くて、これを上回るものはないんだけど、特に吉右衛門さんの熊谷は見るたびに雰囲気が違っているように感じられて、毎度面白く見る。今回の熊谷は、いつもよりも、ちょっと枯れた雰囲気。

名月八幡祭は、初めてみたのが、三津五郎さんの新助、福助さんの美代吉、歌昇(現 又五郎)さんの三次という組み合わせだったんだけど、これがほんとに面白かったので、また観たいなぁと思いつつ、幸いにもその後違う座組みで2回見る機会があったけど、今回の座組みが一番パーフェクトだなと思いました。玉三郎さんの美代吉が、もうとにかく自分の倫理観だけでその場しのぎで生きてる女を活写していて最高だし、三次ってそもそも顔がいい以外にいいところのない男(それを自覚しているところがなおタチが悪い)なので、仁左衛門さんはぴったり。仁左衛門さんが舞台でクズ男特有の甘ったれた態度を見せるたびに(チャーミング)、場内から忍び笑いが漏れていました。そこに、身の程知らずなことをやらかして狂ってしまう男を松緑さんが熱演。お昼のすし屋もそうでしたが、とても似合った役でした。面白かった。今後数年、このお芝居は、これ以上の組み合わせで見ることは、もうないだろうなぁ。

お弁当は当然、家にあるもので埋める。いか大根を炊いていたのでメインはそれ。キャベツを刻んだのと納豆の玉子焼き。ご飯の上には、穂紫蘇の塩漬け。デザートに、巻柿のクリームチーズサンド。いかに、大根に、納豆って、ふたを開けたらにおいそうだなぁと、内心申し訳ない気持ちでいましたが、案外そうでもなかった(気がする)。

お弁当

二月大歌舞伎の昼の回を見に行ってきました。「すし屋」「暗闇の丑松」「団子売」の3本。

すし屋は、尾上辰之助の追善(三十三回忌)でもあるので、音羽屋型です。よく考えると、すし屋は松島屋のばかり見ているので、今日のすし屋は新鮮でした。話の筋は同じなのに、違う芝居に見える…、不思議です。それにしても年末に南座で見たすし屋は絶品だったなぁ…と思いつつ、今回は今回で面白いのだから、歌舞伎って奥が深いなぁと思うのです。

暗闇の丑松は、とにかく菊五郎をたっぷり満喫出来て、楽しかった。正月の国立に行っていないので、菊五郎を見るの、久しぶりなんで嬉しい。ただ、個人的には好きなお芝居なんだけど、ところどころイラっとしてしまうのは、世代的なものなのでしょうか(いくら携帯のない時代の話とはいえ、ちょっと男に甘いというか、都合のいい話過ぎる気がするんですよね)。とはいえ、長谷川伸なのでなんというか全編が見どころのようなものだし(セリフがキレッキレ)、大詰(相生町の湯釜前)のサスペンスみのある演出は面白くて大好きなので、これからも定期的に上演してほしいなぁと思うわけです。松緑さんもいいけど、芝翫でも久しぶりに見たいなぁと、ひそかに希望。だいぶ前に、橋之助(今の芝翫)で見たのがすごく印象深いのです。

辛気臭い話の後に、明るい舞踊で締めて、バランスのいい座組でした。

お弁当は、乾燥湯葉を戻して刻んで、干しシイタケ、実山椒、鰹節と一緒に薄く炊いたものに、かまぼこを加えて、玉子でとじたものを、ご飯に乗っけたもの。見栄えは悪いけど、あっさりしていて、幕間弁当にはちょうどいい量でした。

駅弁ふたつ

1月9日から開催されていた京王駅弁大会(「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」)も22日でおしまい。最終日を前に、ようやくタイミングがあったので、開店前から並んでみることに。正面玄関前についたのは1時間前くらいでしたが、先に並んでいるのは40人くらいだったかな。開店時点で200人いるかどうかという感じだったでしょうか。

開店後も一気には入れず、50人ずつくらいを順番に流していくんですが、正面玄関から流された人はほとんどがエレベーターで7階(だったかな)の会場まで行き、そこからダッシュ。私より年配の人が多い印象だったけど、みんな足が速い。気づくと、別の入り口から入ってエスカレーターや階段でやってくる人たちもおり、その人たちも走っている。なんかもう、だめだ…って感じだった。競馬場の開門ダッシュ並みの獰猛感だった。

幸い、お目当ての「母恋めし」は整理券で買うタイプの商品で、しかもふんだんに用意してくれていたので買うことができましたが、普通に輸送駅弁コーナーにあったら、もう買えなかったな。輸送で欲しいものがある人は、ちゃんと走ったほうがいいです。

あと、ちょっと意外でしたが、整理券&当日輸送のお弁当は、思った以上に余裕がありました。やはり、朝一番で整理券を取って、受け取りは14時以降ってのは、誰しもができることじゃないってことなんでしょうね。もしかすると、「うえの」のあなご弁当や、「椎茸めし」は来年チャレンジしてみてもいいかもしれないなぁ。

で、駅弁を買って、歌舞伎座へ。「寿初春大歌舞伎」を見に行ったのです。午前の回は、舌出番叟、吉例寿曽我と、正月らしい舞踊が2つ並んでから、幸四郎と七之助の吉田屋、白鷗の一条大蔵譚。幸四郎の伊左衛門は結構楽しみに行ったんだけど、正直言うと、ちょっと物足りなかった。言ってしまえば伊左衛門は役立たずのクズなのですが、だけど、誰もが黒い心が沸き起こることなしに、しゃーないわーと思ってしまう、思わせてしまう人なんであって、そう思わせてくれないと、この話はちっとも面白くない。幸四郎さんには、ぜひその域まで愛嬌を極めてもらいたいと思うのでした。午前中のキリは、白鸚の大蔵卿。えー、どうなのよーと、多分誰しもが思ったと思うんですが、結構普通に見れてしまった。後半は、阿呆と本性の切り替えが面白いんだけど、あんまり阿呆っぽくなかったなぁという気もした。

幕間に、買ってきた駅弁を食べる。まずは母恋めし。ホッキガイの炊き込みご飯のおにぎり2個に、燻製玉子、燻製チーズ、おつまみわかめ、ハッカ飴。全部個包装されていて、ありがたい。

このホッキガイの炊き込みご飯おにぎりが、ほんとーに、美味しかった。黙々と食べていたら、隣に座っていた男性に、そのお弁当はどこで買ってきたの? と聞かれてしまった(駅弁大会で…と答えたら、驚かれた)。

今日は、昼夜一気に見るので、昼の回が終わった後も外に出ず、ロビーをぶらぶら。もう、お正月気分もとっくに終わっていますが、そこここに正月らしいお飾りがあって、華やかです。

夜の回は、絵本太功記(尼ケ崎閑居)、勢獅子、松竹梅湯島掛額。松竹梅湯島掛額は、すでにNHKの2日の中継でざっくり見ましたが、やっぱり面白かったなぁ。やっぱり猿之助最高。それなのに、渡辺保氏はWebの劇評で「初代吉右衛門のお土砂のほうが面白かった」と書いていて驚く。どんだけすごいんだ、初代吉右衛門って。

夜の回も、駅弁で。迷っている時間がなかったので、大好きな「鮎屋三代」をチョイス。塩焼きよりも、甘露のほうが好き。やっぱり今年もおいしかったです。

富士そば

2018-08-14 17.34.54

立川で所要を済ませてから、八月納涼歌舞伎の3部へ。今月はうっかりチケット発売日を失念してしまい、2部は完売、1部はあまりいい席が残っていなかったので、今年は断念(3階席と言う範囲においてです)。2部(ヤジキタ)のプラチナチケットぶりには驚いたけど、たぶん、来年にはシネマ歌舞伎になっているかもしれないし、まぁいいか、と。

3部は盟三五大切。南北は大好きなのでどうであろうが楽しいのですが、それにしても、無情な話です。話の筋は知っているのに、いつも最後は「どーしてそーなるのー」と思ってしまう。それにしても、3部だけでも見られてよかった。

私は、普段は一気に血糖値を上げそうな食べものはできるだけ避けているのですが、時々無性にかつ丼は食べたくなるものでして。今日はちょっと頑張ったからまぁいいか、と歌舞伎座隣の富士そばでかつ丼を。で、食券を出した時に気づいたんですが、中で現金で払うメニューの中に、ミニ丼があったんです。あちゃー、今度はそれを頼もう。

水餃子弁当

2018-08-07 12.31.15

新橋演舞場で上演中の、新作歌舞伎NARUTOを観に行ってきました。ラスボスの役が猿之助と愛之助のダブルキャストだったのですが、チケット発売日をうっかり失念してしまい3日ほど出遅れたら、猿之助の出演日は全部売り切れており、愛之助でもいいか…と言う感じで、取った次第。もちろん、愛之助も好きなので問題ないのですが。

何が悪いというわけでもないのですが、あんまり歌舞伎みのない舞台だなぁ、というのが最初の感想。原作も全く知らないので、ほとんどとっかかりがなかった。あと、義太夫(ほんのちょっとアクセント的に使っていただけ)、清元を使っていないので、耳がつらい。自分は、自覚している以上に三味線の音が好きなのだな…ということがよくわかりました。

とはいえ、笑三郎、笑也、猿弥の澤瀉屋勢の達者ぶりを堪能できたのは嬉しかったな。愛之助もよかったです。

お弁当は、たくさん残ってしまった水餃子に、パクチーだれ(シーズニングソース、ナンプラー、亜麻仁油、香菜)をかけたもの。栄養バランス的には満点です。