カテゴリー別アーカイブ: 歌舞伎の日

お弁当

三月大歌舞伎の昼の回を見に行ってきました。今回は、女鳴神、傀儡師、傾城反魂香の3本。

「女鳴神」は観るのは初めて。「鳴神」は好きだけど、それを男女逆にする話って、現在の感覚で言うと、あまりにも女をマヌケにしすぎていて、最後までちゃんと見れるだろうか…と少し心配だったんですが、さすがにそれなりに配慮があって、話の筋的には最後まで違和感なく見られました。でも、「鳴神」にしろ、「女鳴神」にしろ、最後はちょっと切ない…。結局のところは、純情を踏みにじられる話なので、どうも、アハハと笑い飛ばすのもなぁ、といつも思ってしまう。偉くてマヌケな奴は笑い飛ばしていいってことなのかもしれないけど、どうも、難しいね。

一番楽しみにしていた「傾城反魂香」ですが、たいていは「土佐将監閑居」だけ上演しますが、今回は「高嶋館・竹藪」も上演。「土佐将監閑居」だけ上演すると、ラストに急に出てくる狩野雅楽之助って誰や? となるけど、「高嶋館・竹藪」ではそれなりに活躍していて、ああなるほどと。トラも大活躍で楽しかったし。ただ、基本は、別々の話なので、逆に総花的な印象になってしまい、せっかくの白鸚の吃又なのに、そこだけに集中できなくてちょっともったいなかった気がする。猿之助のおとくはとってもよかったけど、全体的に折り目正しすぎって感じだったので、もうちょっと好きにやったらいいのに…と思ったり。でも、好きなお話なので、楽しかったです。

お弁当は、ありものを詰めて。玄米ご飯に、頂き物のいかなごのくぎ煮に白ごまふって。あとは、れんこんとわけぎのマリネサラダ、ゆで玉子、切り干し大根の煮物。

ネギピン

三月大歌舞伎の夜の回を見に行ってきました。

毎度おなじみの観劇弁当なんですが、ネギの青いところを刻んで炒めたものを冷蔵庫に入れていて、それを食べちゃわないとなーと、お弁当代わりに、ネギピンを作る。ウー・ウェンさんの『北京小麦粉料理』を見ながらも、もう、ほとんど自己流。

ピンの生地は、薄力粉100グラム、ぬるま湯60ml。なめらかになるまでしっかりこねたら、すぐ成型。生地は、40センチ×20センチにのばし、具を散らして巻いた後、半分に切り分けたので、2枚できました。

大量にネギを入れたので、ものすごいネギ臭でしたが(歌舞伎座のロビーで食べていいものだろうか…と思いつつ)、冷めてもおいしかったです。

夜の回は、盛綱陣屋、雷船頭、弁天娘女男白波の3本で、雷船頭と弁天娘…は、偶数日、奇数日で主要キャストが変わる趣向。特に、その影響が大きいのは、弁天娘…で、弁天小僧菊之助を、偶数日は猿之助、奇数日は幸四郎で上演するので、あえて、偶数日を狙って見に行ったのでした。猿之助ファンなので。

結論から言うと、猿之助の弁天小僧はよかったんですが、それ以上に、仁左衛門の盛綱陣屋が圧倒的でした。義太夫歌舞伎にもかかわらず心理劇なので、1階席で見るのが一番いいだろうなぁ、と思いながら双眼鏡でガン見。腕が疲れました。

盛綱陣屋には、勘太郎くん(中村勘九郎の長男)、眞秀くん(寺島しのぶの長男)も出演しており、場内は、両子役の見せ場になるたびに、大いに沸き立ったのでした。彼らが父親や祖父のようなお役をこなすようになるころには、恐らく私は70代。健康に気を付けて、コツコツ働きつつ、見続けるしかありませんな。うん、頑張ろう…。

お弁当

二月大歌舞伎の夜の回に行ってきました。吉右衛門さんの熊谷陣屋に、辰之助追善公演として松緑さん、仁左衛門さん、玉三郎さんでやる名月八幡祭と、1時間45分前後の演目が2本。なかなかの重量感です。一番のお楽しみはもちろん、にざたまが登場する名月八幡祭だけど、熊谷陣屋ももちろんよかった。正直に言うと、初めて見た熊谷陣屋の印象が強くて、これを上回るものはないんだけど、特に吉右衛門さんの熊谷は見るたびに雰囲気が違っているように感じられて、毎度面白く見る。今回の熊谷は、いつもよりも、ちょっと枯れた雰囲気。

名月八幡祭は、初めてみたのが、三津五郎さんの新助、福助さんの美代吉、歌昇(現 又五郎)さんの三次という組み合わせだったんだけど、これがほんとに面白かったので、また観たいなぁと思いつつ、幸いにもその後違う座組みで2回見る機会があったけど、今回の座組みが一番パーフェクトだなと思いました。玉三郎さんの美代吉が、もうとにかく自分の倫理観だけでその場しのぎで生きてる女を活写していて最高だし、三次ってそもそも顔がいい以外にいいところのない男(それを自覚しているところがなおタチが悪い)なので、仁左衛門さんはぴったり。仁左衛門さんが舞台でクズ男特有の甘ったれた態度を見せるたびに(チャーミング)、場内から忍び笑いが漏れていました。そこに、身の程知らずなことをやらかして狂ってしまう男を松緑さんが熱演。お昼のすし屋もそうでしたが、とても似合った役でした。面白かった。今後数年、このお芝居は、これ以上の組み合わせで見ることは、もうないだろうなぁ。

お弁当は当然、家にあるもので埋める。いか大根を炊いていたのでメインはそれ。キャベツを刻んだのと納豆の玉子焼き。ご飯の上には、穂紫蘇の塩漬け。デザートに、巻柿のクリームチーズサンド。いかに、大根に、納豆って、ふたを開けたらにおいそうだなぁと、内心申し訳ない気持ちでいましたが、案外そうでもなかった(気がする)。

お弁当

二月大歌舞伎の昼の回を見に行ってきました。「すし屋」「暗闇の丑松」「団子売」の3本。

すし屋は、尾上辰之助の追善(三十三回忌)でもあるので、音羽屋型です。よく考えると、すし屋は松島屋のばかり見ているので、今日のすし屋は新鮮でした。話の筋は同じなのに、違う芝居に見える…、不思議です。それにしても年末に南座で見たすし屋は絶品だったなぁ…と思いつつ、今回は今回で面白いのだから、歌舞伎って奥が深いなぁと思うのです。

暗闇の丑松は、とにかく菊五郎をたっぷり満喫出来て、楽しかった。正月の国立に行っていないので、菊五郎を見るの、久しぶりなんで嬉しい。ただ、個人的には好きなお芝居なんだけど、ところどころイラっとしてしまうのは、世代的なものなのでしょうか(いくら携帯のない時代の話とはいえ、ちょっと男に甘いというか、都合のいい話過ぎる気がするんですよね)。とはいえ、長谷川伸なのでなんというか全編が見どころのようなものだし(セリフがキレッキレ)、大詰(相生町の湯釜前)のサスペンスみのある演出は面白くて大好きなので、これからも定期的に上演してほしいなぁと思うわけです。松緑さんもいいけど、芝翫でも久しぶりに見たいなぁと、ひそかに希望。だいぶ前に、橋之助(今の芝翫)で見たのがすごく印象深いのです。

辛気臭い話の後に、明るい舞踊で締めて、バランスのいい座組でした。

お弁当は、乾燥湯葉を戻して刻んで、干しシイタケ、実山椒、鰹節と一緒に薄く炊いたものに、かまぼこを加えて、玉子でとじたものを、ご飯に乗っけたもの。見栄えは悪いけど、あっさりしていて、幕間弁当にはちょうどいい量でした。

駅弁ふたつ

1月9日から開催されていた京王駅弁大会(「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」)も22日でおしまい。最終日を前に、ようやくタイミングがあったので、開店前から並んでみることに。正面玄関前についたのは1時間前くらいでしたが、先に並んでいるのは40人くらいだったかな。開店時点で200人いるかどうかという感じだったでしょうか。

開店後も一気には入れず、50人ずつくらいを順番に流していくんですが、正面玄関から流された人はほとんどがエレベーターで7階(だったかな)の会場まで行き、そこからダッシュ。私より年配の人が多い印象だったけど、みんな足が速い。気づくと、別の入り口から入ってエスカレーターや階段でやってくる人たちもおり、その人たちも走っている。なんかもう、だめだ…って感じだった。競馬場の開門ダッシュ並みの獰猛感だった。

幸い、お目当ての「母恋めし」は整理券で買うタイプの商品で、しかもふんだんに用意してくれていたので買うことができましたが、普通に輸送駅弁コーナーにあったら、もう買えなかったな。輸送で欲しいものがある人は、ちゃんと走ったほうがいいです。

あと、ちょっと意外でしたが、整理券&当日輸送のお弁当は、思った以上に余裕がありました。やはり、朝一番で整理券を取って、受け取りは14時以降ってのは、誰しもができることじゃないってことなんでしょうね。もしかすると、「うえの」のあなご弁当や、「椎茸めし」は来年チャレンジしてみてもいいかもしれないなぁ。

で、駅弁を買って、歌舞伎座へ。「寿初春大歌舞伎」を見に行ったのです。午前の回は、舌出番叟、吉例寿曽我と、正月らしい舞踊が2つ並んでから、幸四郎と七之助の吉田屋、白鷗の一条大蔵譚。幸四郎の伊左衛門は結構楽しみに行ったんだけど、正直言うと、ちょっと物足りなかった。言ってしまえば伊左衛門は役立たずのクズなのですが、だけど、誰もが黒い心が沸き起こることなしに、しゃーないわーと思ってしまう、思わせてしまう人なんであって、そう思わせてくれないと、この話はちっとも面白くない。幸四郎さんには、ぜひその域まで愛嬌を極めてもらいたいと思うのでした。午前中のキリは、白鸚の大蔵卿。えー、どうなのよーと、多分誰しもが思ったと思うんですが、結構普通に見れてしまった。後半は、阿呆と本性の切り替えが面白いんだけど、あんまり阿呆っぽくなかったなぁという気もした。

幕間に、買ってきた駅弁を食べる。まずは母恋めし。ホッキガイの炊き込みご飯のおにぎり2個に、燻製玉子、燻製チーズ、おつまみわかめ、ハッカ飴。全部個包装されていて、ありがたい。

このホッキガイの炊き込みご飯おにぎりが、ほんとーに、美味しかった。黙々と食べていたら、隣に座っていた男性に、そのお弁当はどこで買ってきたの? と聞かれてしまった(駅弁大会で…と答えたら、驚かれた)。

今日は、昼夜一気に見るので、昼の回が終わった後も外に出ず、ロビーをぶらぶら。もう、お正月気分もとっくに終わっていますが、そこここに正月らしいお飾りがあって、華やかです。

夜の回は、絵本太功記(尼ケ崎閑居)、勢獅子、松竹梅湯島掛額。松竹梅湯島掛額は、すでにNHKの2日の中継でざっくり見ましたが、やっぱり面白かったなぁ。やっぱり猿之助最高。それなのに、渡辺保氏はWebの劇評で「初代吉右衛門のお土砂のほうが面白かった」と書いていて驚く。どんだけすごいんだ、初代吉右衛門って。

夜の回も、駅弁で。迷っている時間がなかったので、大好きな「鮎屋三代」をチョイス。塩焼きよりも、甘露のほうが好き。やっぱり今年もおいしかったです。

富士そば

2018-08-14 17.34.54

立川で所要を済ませてから、八月納涼歌舞伎の3部へ。今月はうっかりチケット発売日を失念してしまい、2部は完売、1部はあまりいい席が残っていなかったので、今年は断念(3階席と言う範囲においてです)。2部(ヤジキタ)のプラチナチケットぶりには驚いたけど、たぶん、来年にはシネマ歌舞伎になっているかもしれないし、まぁいいか、と。

3部は盟三五大切。南北は大好きなのでどうであろうが楽しいのですが、それにしても、無情な話です。話の筋は知っているのに、いつも最後は「どーしてそーなるのー」と思ってしまう。それにしても、3部だけでも見られてよかった。

私は、普段は一気に血糖値を上げそうな食べものはできるだけ避けているのですが、時々無性にかつ丼は食べたくなるものでして。今日はちょっと頑張ったからまぁいいか、と歌舞伎座隣の富士そばでかつ丼を。で、食券を出した時に気づいたんですが、中で現金で払うメニューの中に、ミニ丼があったんです。あちゃー、今度はそれを頼もう。

水餃子弁当

2018-08-07 12.31.15

新橋演舞場で上演中の、新作歌舞伎NARUTOを観に行ってきました。ラスボスの役が猿之助と愛之助のダブルキャストだったのですが、チケット発売日をうっかり失念してしまい3日ほど出遅れたら、猿之助の出演日は全部売り切れており、愛之助でもいいか…と言う感じで、取った次第。もちろん、愛之助も好きなので問題ないのですが。

何が悪いというわけでもないのですが、あんまり歌舞伎みのない舞台だなぁ、というのが最初の感想。原作も全く知らないので、ほとんどとっかかりがなかった。あと、義太夫(ほんのちょっとアクセント的に使っていただけ)、清元を使っていないので、耳がつらい。自分は、自覚している以上に三味線の音が好きなのだな…ということがよくわかりました。

とはいえ、笑三郎、笑也、猿弥の澤瀉屋勢の達者ぶりを堪能できたのは嬉しかったな。愛之助もよかったです。

お弁当は、たくさん残ってしまった水餃子に、パクチーだれ(シーズニングソース、ナンプラー、亜麻仁油、香菜)をかけたもの。栄養バランス的には満点です。

ジュウニブンベーカリー

2018-07-23 19.15.07

七月大歌舞伎の夜の回に行ってきました。夜は、海老蔵の源氏物語。歌舞伎で源氏物語と言うと、私的には、吉右衛門が匂宮、染五郎(現幸四郎)が薫、菊之助が浮舟と言う座組でやった、北条秀司の源氏物語(浮舟)が印象深く、あれをまた見たい…と思うのだけど、なかなか難しいのでしょうか。あと、歌舞伎で源氏物語と言えば、舟橋聖一版もあって、先々代の団十郎の当たり役のひとつでもあるというのは知っているので、それもみて見たいなぁ…と思うものの、舟橋版の源氏がかかることもない。

海老蔵さんは、独立公演で源氏をちょこちょこかけていて、そのたびに、いろいろ現代的な工夫をされていますが、今回かかった源氏は、その中でも圧倒的に斬新な源氏だったと思います。なんつうても、オペラ歌手と能楽師が登場し、プロジェクションマッピングが多用され、宙乗りもある。勸玄も出る。盛りだくさん過ぎてすごかった。

評判ほど変な舞台とは思わず、チケット代を払ったなりの満足は得られて、楽しい舞台でした。個人的には、能楽と歌舞伎の表現の違いがみられてお得な感じ。あ、私、意外と、能楽みられるかも…と思わせてくれたのが一番の収穫だったかもしれません。

ジュウニブンベーカリーのメロンパンとツナチーズパン。パンのおいしい店だから、メロンパンは絶対おいしいだろうな…と思いましたが、期待通り美味しかったです。チーズパンは、チーズたっぷりすぎて、パンと言うより、チーズを食べている感じでした。

沈菜館

2018-07-17 12.11.38

七月大歌舞伎の昼の回を見に行っていました。今月は昼夜とも海老蔵奮闘公演とも言うべき内容で、昼は太閤記、夜は源氏物語なのですが、いずれもなかなか斬新なお芝居でした。

昼は「三國無雙瓢箪久」と題した通し狂言で、いわゆる「太閤記もの」と言われる先行作品を組み合わせて1本の作品にしたとのことで、渡辺保さんの劇評によると、ベースとなっているのは「時今也桔梗旗揚(馬盥)」だそうです。そこに、「絵本太閤記」「三日太平記」がさしはさまれているという感じ。ただ、そもそも私、そんなに「馬盥」を見ていないので、ほぼ新作歌舞伎を見るのと同じ感覚でした。ご存知の方が見ると、お、ここは「愛宕山」だなとか、「妙心寺」「大徳寺」なんてのが分かるようで(それぞれの先行作品の見せ場の通称)、やっぱり歌舞伎はいろいろ勉強してから見ると、もっと楽しいだろうな、と思います。

海老蔵さんが座頭の舞台だと、芝居の冒頭に化粧をせずに登場して、芝居のあらすじをざっくり説明してから幕を開けるというパターンが多いのですが、今回もそうでした。歌舞伎にあまり詳しくない人でも興味を持ってもらえるようにと言う意識がとても強い舞台で、冒頭に西遊記を持ってきたり、大詰に本水を使った立ち回りを入れたり、サービス満点。そもそも、ベースが南北なので、世話物と時代物を両方楽しめるし、子役(福之助くんうますぎ)が活躍する見せ場はあるわ、市川家にゆかりのある大徳寺のシーンで勸玄くんが登場するわ、まぁてんこもりでした。

今日はあまりの暑さに弁当は諦め、銀座三越でサクッと物色。どれもおいしそうなんだけど、もう少し量がお手軽なものがあると嬉しいのになぁ…といつも思う。たまたま目についた、沈菜館のキムパを購入。お肉の入ってないバージョンで、ほうれん草、にんじん、玉子、たくあん、ハム。愚が多いぶんご飯の量が控えめで、ちょうどいい。食べるときに気づいたけど、パッケージの上に「観劇好適品」と言うシールが貼ってあった。確かにその通りでした。

そういえば、海老蔵さんの舞台って、上演スケジュールをゆったり組んでくれることが多い気がする。今回も、幕間30分が2回あったうえに、終演時間もいつもより30分ほど短い。もちろん芝居をたっぷり観られるのもうれしいけど、早く終わってくれると「ちょっと、どこかに寄ってから帰ろうかな…」となるので、それはそれで嬉しいのでした(普段は、ラッシュに巻き込まれるのが嫌なので、すぐに帰る)。この日は、鳩居堂に寄ってから帰宅。

ローザ―洋菓子店

2018-07-03 10.47.04

国立劇場に歌舞伎を見に行くついでに、ローザー洋菓子店に行ってみる。ここは水色を基調としたレトロかわいいカンカンに入ったクッキーボックスで知られた店で、クッキーもとてもおいしいということで、一度行ってみたいお店なのでした。ただ、行ってみたいわぁと思って10年以上経ちますが、平日しかあいておらず、開店して2時間ほどでほぼ買うものはなくなってしまい、しかも半蔵門にある(うちから遠い)、という厳しい条件から、なかなか行けずじまいだったのでした。ようやくチャンスが来た。

グーグルマップを頼りに行ってみると、なーんだこんなところだったのか、と言う場所だったのですが、おそらく過去に3回ほどこの店の前を通っています。でも、全く気付かなかったのは、看板がなく、店内の照明もほぼなくて、ショーケースにもほとんど商品がないという外観ゆえだと思います。知っている人だけくればいいという雰囲気が清々しいなと思いましたが、お店の人もそういう雰囲気で、ちょっと気が弱かったり、店頭でグズグズしがちな人は、予習なしで行くと結構つらいかもしれないです(意地悪ではないです。愛想がないというのが正解かも)。ただ、この界隈のほかのお店で、モノを買ったり、食事したりしたことが何度かありますが、どこもそういう感じだったので、この街自体がそういう雰囲気なのかもしれません。古い街だものね。

で、最初からクッキーボックスを買うのはあまりにも贅沢…ということで(そもそも予約しないと買えない)、袋詰めのクッキーを狙っていったのですが、開店1時間後に入ったところ、もうすでに「本日のクッキーは売り切れ」の札が立っていて愕然。どうやら、私の直前にいたおじさんが、全部買い占めた模様。そういう売れ方もあるのね。やっぱり9時半に行かないとだめなのね。

ショーケースの中には、シュークリームが2種類と、コーヒーゼリーだけ。えーーーとショックを受けつつ、シュークリームを2個買って、その足で、国立劇場へ。

幕間に食べようかなと思ったのですが、少し時間があったので、ふと、1個くらいいいよね…と、生クリームの入ったシューを食べたら、いやはやびっくり。ものすごくおいしい。シューの皮はここまで焼くかと言うくらい焼かれていて、ものすごく香ばしい。焦げ手前だけど、焦げてない。その中に生クリームがぎっしり。生クリームだけなのに、凄くおいしい。がつがつ食べて勢いづいて、カスタードシューも食べたけど、生クリームのほうが好き。食欲不振だったのに、あんなでかいシュークリームを2個も食べてしまった。おいしいものってすごいわ。

歌舞伎もよかったんですが、今日は、シューのインパクトがすごかった。