松葉屋の月よみ山路

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百貨店の地下の菓子売り場にはたいてい、大なり小なり「諸国銘菓」などと銘打ったコーナーがあると思うのですが、私はここを覗くのが大好きで、少し時間があればふらふらよってしまう。うちから行ける範囲で一番好きなのは新宿高島屋の銘菓コーナー。ここは素晴らしい。以前は、小さいながらも、渋谷東急(東横のれん街から東急に移動する途中にあったと記憶している)の品ぞろえが好きで、渋谷に行けば寄っていたのだが、どうなるのかなぁ…。

近所の伊勢丹にもものすごく小さいんだけど、そういうコーナーがあって、折に触れて覗きに行く。最近は、瑠異沙を求めて、夫もときどきは、ここのコーナーをチェックしているようである。

で、ふたりで伊勢丹に買い物に行った際に、夫が見つけてきたのが、「月よみ山路」という、栗蒸しようかん。良寛さんの「月読みの 光を待ちて帰りませ 山路は栗の 毬の多きよ」という歌から名付けられたそうですが、そう言われて切り口を見ると、何とも愛らしい。

まずはもっちりとした食感に驚くのだが、それは、さらしあんのつなぎに葛を使っているから。このもっちり食感とごろごろ入った栗の甘露煮の一体感が素晴らしい。餡も、さっぱり上品な甘みで、万事控えめな味わいなのが、またいい感じなのでありました。

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