サンドイッチ

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朝から十月大歌舞伎。今月はなんと言っても、昼の回の新作「マハーバーラター戦記」が楽しみで出かけましたが、楽しかった。ただ、あれは歌舞伎なのでしょうか、とは少し思った。「歌舞伎役者が演じていれば歌舞伎である」とはかつて勘三郎さんが言ったことばだそうで、それは確かにそうだなとは思うのだけど、新作を見るといつも「でも本当にそうかしら」とも考えてしまう。今回は特にそう思った。でも、とても面白い舞台です。神話を題材にしながらも、きわめて現代的なストーリー。美しい衣装、インドを思わせる書割(屏風絵)、音楽、どれも素敵で、ああ舞台を見た…と言う満足感に浸れて、いい気持ちで席を立てました。カーテンコールは控えめだったけど、もっと盛大でもよかったと思いました。

昼夜でチケットを取っていたので、夜の回も引き続き。玉様を楽しみに出かけたのですが、思いの外「唐人話」が面白かった。芝翫さんの魅力が久しぶりに炸裂したな…という感じ。

ざっくり言うと、芝翫演じる典蔵が悪者で、鴈治郎演じる伝七が主人公でして、典蔵が伝七に悪辣な嫌がらせをしたため、腹を立てた伝七が恨みを晴らさんと典蔵を殺す…と言う話なんですが、以前違う配役のを見た時は、典蔵は殺されて当然だよなーと思ったのに、今回は典蔵ちょっとかわいそう…と思ってしまった。それだけ芝翫さんの典蔵が憎めない雰囲気だったからですが、それと同時に伝七がただ単に無能なだけであると見えてしまったわけで、むむむ…と、色々考え込んでしまった。

玉様が芯になる二題(「沓手鳥孤城落月」「秋の色種」)は、いずれも大向こうがご遠慮になっているとのことで、ファンの間では少し話題になっていましたが、大向こうが全くかからない舞台ってすごく静かなんだなぁ…と驚いた。かけるぞかけるぞって気配もなくて、本当に静寂。玉様はこの雰囲気が欲しかったのかなぁ…と思ってしまった。

サンドイッチが食べたい気分だったので、今日のお弁当はそれで。特にきゅうりとディルのサンドイッチが食べたかったので、それをたっぷりと。これで昼夜2回分。これに、ロッテのチョコパイを添えて、観劇には十分な量でした。

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