ポポー

カテゴリー: 間食 | 投稿日: | 投稿者:

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少し前に、たまたまつけていたEテレで「やまと尼寺 献立帖」が流れて何となく見ていたんだけど、その回は近所のおばさんが住職さんが好きな「ポポー」という果物ができたからと持ってきて、みんなで生でかぶりついて楽しんだ後、残りをジャムにすると言う話だった。

住職さんがものすごく美味しそうに食べていたのと、ポポーという名前の可愛らしさもあって、私も食べてみたいなぁ…と思ったのだけど、ほどなく、駅前の伊勢丹の「新潟長野物産展」をぶらぶらしていたら、売っているのを見つけたのでした。いつかは…と思っていたら、こんなすぐに出会えるとは。

売り場の人によると、南国系の果物だけど原産は北米で、寒さに強く、日本の気候でも十分に育つので、大正時代にバナナに次ぐトロピカルフルーツとして日本にもやってきたそうです。丈夫で簡単に育つので東京のお金持ちがこぞって育ててたらしく(栽培ブームがあったらしい)、一番の産地は東京だったそうですが、戦争を挟んで廃れ、幻の果物になってしまったそうです。

黄色くなったら食べ頃だと言われましたが、バナナのように黄色くなるわけじゃなく、黄緑色が薄くなって、黒い斑点が微かに出てきたくらいが食べ頃のようです。熟れ始めると、香りがすごいです。夫は吟醸酒のようなにおいがすると言っていましたが、なんかわかる。キウイみたいなにおいとも言っていたけど、なんていうか、甘ったるいツンとした香りなのね。果物って言うか花の香りみたい。3日ほど部屋に放置していたんだけど、朝起きると部屋中がトロピカルな香りで充満してすごかった。

ただ、割ってみると、香りほど味は派手って感じはなく、味はバナナとパパイヤを足して2で割った感じで、じんわりと甘い。もともとトロピカルフルーツは大好きなので、これはかなり好み。

南米のチェリモヤって果物に似てるらしいのですが、食べたことがないので、いろんな記憶の断片を引っ張り出しながら味わう。ちょっとずつどれかに似ているのだけど、そのどれとも違う。果肉はマンゴーとかアボカドっぽい。種はライチとかびわに煮てる。実を圧迫しているところとか、種の周りに膜が張っているところとか。

ちなみに、ポポーの発芽率はかなり高いそうで、ただ土に蒔くだけで結構芽が出ますといわれて、ときめいたのだけど、夫が「鉢植えは金輪際ダメー」というので、泣く泣く諦めた。いつか、庭付きの家が手に入ったら、その時は、蒔くのだ…。

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