オリジン弁当

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会社を早退して、国立劇場の十二月歌舞伎公演を見に行く。国立は、通常は12時開演、16時ごろ終演の1日1回公演なんだけど、最近は月に2日ほど、16時開演、20時ごろ終演というパターンを用意してくれるようになった。ちなみに、今回も当然一番安い席なんだけど、3階席じゃなくて、1階の下手エリアを取ってみました。1階だけど、舞台の一番端っこなので、どうかなぁ…と思ったけど、案外悪くなく、なにより音や声がよく聞こえるのがありがたい。正直、一番安い席に限定して言えば、観劇時の快適さは松竹よりも国立のほうが断然上なのよねぇ…。

今回上演されたのは「今様三番三」と「隅田春妓女容性」の2本。特に、「隅田春妓女容性」を楽しみに出かけたのですが、面白かった。昔は「梅の由兵衛」といえば「あああれね」的な感じの有名キャラクターだったそうで、さまざまな「由兵衛もの」の中でも真打の一本という位置づけのようです。ストーリーは、並木五瓶らしくなかなか簡単にはまとめきれないのですが、私が観終わった後に思ったのは、お金に振り回される悲しさでした。客観的にみれば、家族を犠牲にしてまでも助ける相手ではないように見えますが、でもそこまでしてでもやらなければ、自分の中の何かが壊れてしまう、ということなんでしょうかねぇ。

あらすじだけいうと、しんみりした話ですが、過去の名作の書替があちこちに出てきて、知らなくても面白く、知っている人はなお楽しいという、シーンがふんだんに盛り込まれており、全体的にエンタメ要素の強いお芝居です。すごく面白かったので、これっきりと言わず、また上演してほしいです(来年の秀山祭でなんてどうだろう)。

平日の夕方からという変則的な時間だったからか、結構空席があって驚いた。あと、今回私の席の周辺はほとんどがおじいさんだったことにも驚いた。歌舞伎のお客さんと言えば、妙齢の女性が大半ですが、このおじいさん率の高さ…。さすが吉衛門さん…と、余計な感心をしてしまった。

時間がなかったので、食事は、半蔵門駅でてすぐのオリジン弁当で調達。おにぎりとから揚げ2個。レジの脇に両替機みたいな機会があったのですが、会計はそこで自分でやってくださいとのこと。最近は、こういうシステム増えてきたなぁ。

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