牛肉とレモンのタンジーヤ

カテゴリー: 夕食 | 投稿日: | 投稿者:
牛肉とレモンのタンジーヤ by nekotano

先月の「ニクの日(お肉屋さんの特売日)」にすね肉をまとめ買いしていました。

『クスクスとモロッコの料理 路地裏のモロッコ「ダール・ロワゾー」のモロカンレシピ』に載っている、「牛肉とレモンのタンジーヤ」を作ってみたくて、機会をうかがっていたのでした。この料理のために、先月から塩レモンも仕込んで準備は万端…と思いきや、いくつかスパイスが切れていたので、まぁ少し代用品を使いつつ作ってみる。

タンジーヤというのは、タジンと同じく蒸し料理の一種だそうですが、マラケシュという街の郷土料理だそうで、タジンとはちょっと違うそうです。本来は材料を素焼きの壺に入れて、紙で蓋をし、薪の傍の灰に埋めて5時間ほど放置して作るそうで、究極のスローフードだな、と思います。ただ、私はタジン鍋すら持っていないので、ストウブに材料を入れて、ストーブの上に半日放置する方法で作りました。

3時間を超えたあたりでようやく、すね肉がやわらかくなってくれましたが、なんていうか、あんまりおいしそうな感じに見えなくて、「し、失敗したカモ…」と内心焦りましたが、食べてみると、何とも言えないエキゾチックな味で、うっとりしました。クミン、ジンジャー、ガーリック、ナツメグ、サフラン、香菜、セロリ、それに塩レモンですから、なかなか普通ではお目にかかれない組み合わせです。夫は、「まずいわけじゃないが、感想を言う言葉が見当たらない」とのこと。以前、トルコ料理を作ったときも同じことを言っていたので、独特の味わいってことなんでしょうかね。私はかなり好きな味でした。ハリッサをかけて食べると、またいい感じ。

お供はやっぱり、クスクスでしょうと、全粒粉のクスクスの箱を開ける。1人前70グラムとあったので1人前で作ってみたところ、出来上がりは十分2人前でした。真に受けて140グラムで作らなくてよかった…。

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