おにぎり

おにぎり by nekotano

新春浅草歌舞伎の第1部を観に、浅草公会堂へ。チケット発売初日にうっかりして買い逃してしまい、ああ今年はもうアカンかーと思っていたのですが、一般発売開始10日後ほどに覗いたら、3等席がまとめてごそっと放出されていて、おおラッキー。おかげさまで、今年も浅草歌舞伎を見ることができました。

演目は、「義賢最期」「上州土産百両首」の2本で、前者は2011年の「芸術祭十月花形歌舞伎」(新橋演舞場)で、後者は2010年の「第8回亀治郎の会」で観ていて、いずれも2度目の観劇。

「義賢最期」は以前も楽しく観たけど、今回のほうがさらに良かった。愛之助さん、ノリノリやなぁ、という印象。浅草のお客さんは純な人が多いのか、最期の立ち回りの際、ずっとジワというか、「志村うしろうしろ」って感じの反応がずっと沸いておりまして、それがお芝居を見慣れた人が多い歌舞伎座や新橋演舞場とはだいぶ違う雰囲気。それがまた舞台に花を添える感じで、なかなか良かったのでした。

「上州土産百両首」のほうは、初演時は、主要キャストの一部を現代劇の役者さんで上演していましたが、今回は全員歌舞伎役者で。巳之助さんの牙次郎(初演時は福士誠治さん)は当たり役かも。ちなみにこの戯曲の原案は、O・ヘンリーの「二十年後」(『1ドルの価値/賢者の贈り物 (光文社古典新訳文庫)』)なのですが、あの短い話をよくぞここまで膨らませたものだ…と驚きますが、品のある良い話です。泣けますけど。

元々は初代吉右衛門と六代目菊五郎にアテ書きされた話だそうですが、歌舞伎ではポツポツとしか上演されず。ただ、そのうちの1回が、先代猿之助さんと故勘三郎さんのコンビだったそうで、それは観てみたかったなぁ。

今日はおにぎり持参で。赤飯に黒ごま、玄米にいかなご釘煮、玄米に青菜ふりかけ。量もちょうどよくてバッチリ。

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