鶏まつり

カテゴリー: 夕食 | 投稿日: | 投稿者:
鶏まつり by nekotano

新宿伊勢丹でやっている「京都歴代のれん市」に行って、ナカムラポートリーの鶏肉を買って帰宅。去年ののれん市で買った鶏肉(若様のモモ)がとってもおいしかったので、今年は違う部位の肉も買うぞーと楽しみにしていたのでした。

ナカムラポートリーでは、鶏肉だけでなく、きじ肉や合鴨もあってそれも気になるのですが、夫の好みを考えると今年も若様(鶏肉)にしようと。モモのほか、テバ(ムネ肉)、レバー、五六ミンチを買いました。売り場の女性が気さくな方で、それぞれの部位の一番おいしい食べ方を教えてくれました。でも、どの部位も、基本は「余計なものは使わず塩だけで!」ということ。

帰宅してすぐ、モモ以外の肉をちょっとずつ使って、教わった通りに料理する。レバーは適当な大きさに切って、血の塊を取り除いたら、重量の0.8%の塩をさっとまぶして、サラダ油を熱したフライパンで塩を振って焼いただけ。

「うちのレバーは洗っちゃダメ。ハツだけ真ん中で割って血の塊を手で取り除くだけでイイの。あと、ハツの上にある脂肪も取っちゃダメよ。ここ食べたら、この脂に開眼するから(笑)」

最初聞いたとき、えーって思いましたが、とにかく言われた通りに調理。最初に、「お客さん、レバーって、普段どう食べてる?」と聞かれたので、「レバニラ」と答えたのですが、「チッチッチ、ダメダメ。そんな香りの強い野菜と一緒に炒めたらモッタイナイ。うちのは、レバーだけで炒めてね。どうしても野菜も欲しかったら、レバーを炒めた後のフライパンで炒めるといいよ。あと、火は通しすぎたらダメよ~」とも言われたので、その通りに。生の状態を触った時点で新鮮だなとわかりますが、熱したフライパンの上に置いた瞬間のレバーのプリッとピチッとした反応を見ると、ああ、いいレバーだなと実感します。焼き過ぎないように注意深く両面を焼き、余熱でレア状態になるように仕上げます。

普段レバーを出す時は、がっしり洗って、香味野菜などで香りをつけたり、バターやジャムを使って炒めたり、ソースで煮たり、とにかく臭みを抜く(隠す)方向で調理するので、こんなシンプルな料理で果たして(レバーが苦手な)夫は食べるのか…とちょっと心配だったのですが、杞憂でした。私よりたくさん食べたうえに、「なに、まだ半分残っているとな。残りも焼いてくれ」と言われ、結局買ってきたもの全部を食べてしまう羽目に(残ったら、レバーペーストにするつもりだった)。しっかし、ハツが絶品だったなぁ。もちろんレバー本体も抜群においしかった。ああ、しばらく、外食も含めて、他のレバーは食べられんなぁ…。

真ん中のは、テバの刺身。この店ではいわゆるムネ肉のことをテバというようですが、「お客さん、生肉好きだったらね、うちのは刺身でも行けるのよ。この部分を削いで食べるとおいしいよ~」といわれたので、今日は早速それで。夫用に半分は霜降りして出しましたが、ぜんぜんする必要なかったね。ちっとも臭くなくて、柔らかくて、ほのかに甘い。生肉嫌いな夫まで喜んで食べたんだから、すごいよな。

奥は、お湯を沸かした鍋に、五六ミンチをぽとんと落としただけの肉団子。今年もこれ店頭で試食しましたけど、うまいです。「お湯にお肉落とすだけでイイの。うちの肉を使えば料理の腕はいらん」と言われましたが、その通りでして、簡単なのにどれもこれもがっちりおいしい鶏祭りを堪能したのでした。まだあるので、しばらく楽しむぞ。それにしても、今日は、ビールがよく進みました。

● 【厳選 鳥肉】京都 笠置の ナカムラポートリー

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