お弁当

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お昼に作った、煮ダコの煮汁の炊き込みご飯と、セロリの軸の炒めもの、赤だしを弁当にして、歌舞伎座へ行く。12月大歌舞伎の夜の回を観に行きました。「妹背山婦女庭訓」の杉坂屋、道行恋苧環、三笠山御殿の3幕を上演するのですが、お三輪ちゃんを、杉坂屋と道行を七之助さんが、御殿だけ玉三郎さんがやるというリレー方式での上演。

妹背山といえば、基本的に御殿単体で上演されることが多いはずで、私自身もそれしかみたことがない…と思う。人気演目なんでしょうけど、何となく好きになれないのは、どうしてもお三輪ちゃん側から話を見てしまうからで、そうなると、観劇後に真っ先に思うのは、あまりにも不条理すぎる話だよなぁ…と言う感想。

今回は杉坂屋という、タイムスリップする前段階の場も上演されたので、いわゆる通し上演的な感じで見ることが出来たのですが、お三輪ちゃんがまだ酒屋のお嬢さんとしてキャッキャウフフと求女さんと戯れているシーンだったので、これを観たせいでより最後の御殿での哀れさが引き立って、ますます嫌いになりました(話の筋的に)。見所はストーリーにあるわけではないことは理解していますが、しかし、その釈然としない気持ちというのはいかんともしがたいものです…。

ちなみにこの舞台、杉酒屋では団子ちゃん、御殿では中車さんが、印象的なお役で出ています。ヤマトタケルの時にも思いましたが、団子ちゃんの屈託のなさを観ていると、この子は大物だなぁ…と思います。しかし、子供って大きくなるの、早いね。

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