モスバーガー

モスバーガー by nekotano

府中の森芸術劇場で行われた「松竹大歌舞伎(東コース)」を観に行きました。今年の東コース巡業は、菊五郎劇団で「義経千本桜」の「鳥居前」「道行初音旅」「川連法眼館」の三本。発売初日に勇んでチケットを買ったら、中央前から三列目という絶好席。こんな絶好席が取れるんだったらと慌てて夫の分も買い足して、二人で観に行きました。

普段は1時間半近くかけて劇場に行きますが、今回は隣駅なので超楽ちん。周りのお客さんはお着物とかワンピースとか、比較的着飾った人ばかりでしたが、わたしらは二人ともポロシャツ、短パン、サンダルのユニクロルックで、だいぶ浮いてました。が、それが可能なのも、巡業ならでは。今年は府中にも来てくれてありがとうー。

今回のお目当ては、何といっても菊ちゃんが忠信をやるってことです。今回は、「鳥居前」の忠信と、「川連法眼館」の忠信を、松緑さんと菊之助さんで交互に演じられるのですが、今日は鳥居前の忠信が松緑さん、四の切の忠信が菊之助さんでした。四の切は、何度か見てますが、私が見たのはすべて澤瀉屋型。なので、今回初めて音羽屋型で観れるというのも、楽しみのひとつでした。

つい先月、澤瀉屋型の四の切を観たばかりだったので、いろいろ相違点などもよく分かって、とても興味深かったです。セリフ回し(狐言葉)が、やはり澤瀉屋型のほうがけれんが強い分、音羽屋型のほうが聞き取りやすい。なので、狐忠信の独白のシーンでは澤瀉屋型だと時々笑いが起きちゃうこともあるのですが、音羽屋型だとそういうことはなく安心して観られた気がする。最後、宙乗りしない代わりにどうなるのかな…と思ったら、上手側にある大きな桜の木に登って幕、という形でした。それはそれでなかなか味わい深い。それにしても、菊ちゃんは何の役をやっても素敵。夫も「菊ちゃん超かっこええ」と楽しんだ模様。よかったよかった。

「鳥居前」の松緑さんの忠信は、もう想像通り見事な忠信で、だからこそ、菊ちゃんだとどんな感じだったんだろう…と逆にものすごく興味がわきました。こんなことなら、両方の日取りでチケットを取っておくべきだったなぁ。

観劇後、近くのモスバーガーによって遅いお昼ごはん。私はモスバーガー、夫がフィッシュフライバーガー。サクッと食べて、サクッと帰宅。ああ、近所で歌舞伎が見られるって、なんて素敵なのかしら。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。