歌舞伎観劇

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今日は夫とともに吉例顔見世大歌舞伎の昼の回へ。もともとは、夫の両親がこちらに遊びに来る予定で、義母と一緒に観に行こう…と一等席を取ってあったのですが、急に義父が入院することになってしまい、来られなくなってしまったのでした。仕方ないので、私ひとりで行くかと思っていたら、夫が「俺も行く」と。ということで、夫、今年3度目の歌舞伎観劇と相成ったのでした。

松竹大歌舞伎の昼の回は、通常10時半開場、11時開演。開演前に弁当を調達しようとすると、歌舞伎座地下の弁当売り場かコンビニ、劇場内の売店で調達するのが普通。ちょっと頑張れば、大通りをはさんで向かい側にある弁松や岩手物産館も購入可能範囲内かなぁ。ただ、せっかくだから百貨店で美味しいものを選んで買いたいって気持ちも人情だと思うけど、一番近い百貨店である銀座三越は開店が10時半。ここから地下になだれ込んで弁当選んで買って歌舞伎座まで歩いて10時55分までに席に座るって、結構至難の業。と思ったら、松屋銀座は10時オープンなのでした。開店と同時に入店し、ゆっくり弁当を選んでも十分間に合う。しかも、三越よりもお手軽な価格帯のお弁当が多い。7年も毎月2回は歌舞伎座に行っているのに、全然知らなかった。

で、選んだのは、銀座十石の鮭の西京漬弁当。ご飯は白米と玄米から選択可能。これで500円。ご飯の上に、焼き魚と漬物が乗っているだけのごくシンプルな弁当ですが、鮭が美味しかったし、なにより玄米ご飯なのがありがたい。量も私にはちょうど良くて観劇弁当としては完璧でした。夫はおにぎりを2つ。

ところで、銀座十石のサイトを見ると、仕出し弁当やさんなんだけど、世の中そんなにお弁当付きの会議って多いのかしら…と思ってしまった(製薬会社様向け弁当特集ってびっくり)。お茶すら出ないよ、ってところは知ってるけど。

ともあれ、お弁当を調達し、最初の演目は「鯉つかみ」。私は1階の前から4列目だったのですが、3列目までは水よけ用のビニールが用意されていました。本水を使うのは知っていましたが、そんなすごいのか…と思ったら、ラストで納得。あれはすごいわ。染五郎さんも心得たもので、最前列の方にはわざと水を飛ばしたりしていたし(たぶん、最前列にいたのは後援会筋の方々だと思います)。ところで、最前列に座っていた「ただならぬ雰囲気」の方々の中でも、ひときわ特別感のある老齢の女性がいらっしゃったのですが(踊りの師匠さんみたいな方が入れ替わり立ち替わりご挨拶にやってくる)、いったいどなたなんだろうなぁ…と思っていたら、又五郎さんのお母様とのことでした。それにしても、「鯉つかみ」楽しかったなぁ。当たり役のひとつですねぇ。

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続いて「奥州安達原」ですが、個人的に理解しがたい話ということもあって苦戦(つまりは、途中寝てしまった…)。このお芝居、「袖萩祭文」という、袖萩という女性(安部貞任の妻)が祭文を唄って父に不孝を詫びるシーンがあってそれが見所の一つなのですが、やはり邦楽の素養がないと、こういう面白さを理解するのは難しい。後で改めて「歌舞伎見物のお供」さんの解説を読みましたが、理解できなくて当然だったな…と思います。ただ、先にこれを読んでから見ればよかった…とは思いました。「直侍」は、菊五郎さんが直次郎なのだから面白いに決まっていて、切れのいいセリフを堪能いたしました。ああ楽しかった。

2回目の幕間で、メルヘンのたまごサンド。マヨ控えめで玉子たっぷり、ほくほくで美味しかった。

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お芝居が終わって、歩行者天国になっている銀座通りをぶらぶら。そろそろクリスマスのイルミネーションがいろいろ出てくる季節です。

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