歌舞伎茶屋

2018-06-08 17.15.24

汐留で所要を済ませて、六月大歌舞伎の夜の部を見に歌舞伎座へ。用事が押して、生意気にもタクシーで「歌舞伎座まで!」をやってみたが、6丁目の交差点で思いのほか時間を食ってしまい、案外、電車で行くのとそんなに変りなかったかもしれない。

地上からダイレクトに入場してしまったため、コンビニによる余裕がなく、やむなく館内でお弁当を調達。1Fの売店は赤とんぼのサンドイッチか、汎のビーフヘレカツサンドか、あとは吾左衛門鮓が何種類か…だったけど、サンドイッチって気分じゃなかったし、吾左衛門鮓はちょっとごつい。2Fの売店だと、赤飯弁当かお稲荷さんとあって、赤飯弁当はお値段が立派だったので、消去法でお稲荷さん。あんまりにもお腹が減っていたので、最初の幕間は15分しかなかったのに、ぱっと食べてしまった(おかげで、2度目の幕間は30分あったので時間を持て余してしまい、ジャンボ歌舞伎揚げを食べてしまった)。ちなみに、3F売店では、地雷也の天むす弁当が販売されていました。

お稲荷さん弁当、正直、あんまり期待せずに買ったんだけど、とってもオーソドックスな味で、おいしかった。お稲荷さんだけかと思いきや、玉子焼き、かまぼこ、鶏のから揚げ入り。ちょっとうれしい。

で、何を見に行ったかと言うと、夏祭浪花鑑ですよ。そもそもこのお芝居がすごく好きなのですが、しかも団七が吉右衛門ならなお楽しみ。よかったですねぇ。7年前に初めて見た(平成23年六月大歌舞伎)時の峻烈な印象と比べると、やはり年を取られた…と思わなくもないのだけど、やはり格好良い。私にとっては、吉右衛門そのものがヒーローなので、かっこいいという感想しかないのだ。

もうひとつは、巷談宵宮雨。私は観るのは初めてなのですが、宇野信夫の脚本だから、絶対面白いだろうと思いましたが、ものすごく好みの話で、期待通りに面白かった。こういう感想は人には言いにくいのだけど、初見でパッと思ったのは、わー、「8時だョ! 全員集合」みたいだー、でした。でも、ただドタバタ話というわけではなく、うっと思うところがある。お金にまつわるそれぞれの人間のさもしさみたいなものが、見終わった後にじわじわと迫ってきて、なんともいえず、面白い芝居でした。これは再演されたら、夫も連れて行こうかな。

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