お弁当

三月大歌舞伎の昼の回を見に行ってきました。今回は、女鳴神、傀儡師、傾城反魂香の3本。

「女鳴神」は観るのは初めて。「鳴神」は好きだけど、それを男女逆にする話って、現在の感覚で言うと、あまりにも女をマヌケにしすぎていて、最後までちゃんと見れるだろうか…と少し心配だったんですが、さすがにそれなりに配慮があって、話の筋的には最後まで違和感なく見られました。でも、「鳴神」にしろ、「女鳴神」にしろ、最後はちょっと切ない…。結局のところは、純情を踏みにじられる話なので、どうも、アハハと笑い飛ばすのもなぁ、といつも思ってしまう。偉くてマヌケな奴は笑い飛ばしていいってことなのかもしれないけど、どうも、難しいね。

一番楽しみにしていた「傾城反魂香」ですが、たいていは「土佐将監閑居」だけ上演しますが、今回は「高嶋館・竹藪」も上演。「土佐将監閑居」だけ上演すると、ラストに急に出てくる狩野雅楽之助って誰や? となるけど、「高嶋館・竹藪」ではそれなりに活躍していて、ああなるほどと。トラも大活躍で楽しかったし。ただ、基本は、別々の話なので、逆に総花的な印象になってしまい、せっかくの白鸚の吃又なのに、そこだけに集中できなくてちょっともったいなかった気がする。猿之助のおとくはとってもよかったけど、全体的に折り目正しすぎって感じだったので、もうちょっと好きにやったらいいのに…と思ったり。でも、好きなお話なので、楽しかったです。

お弁当は、ありものを詰めて。玄米ご飯に、頂き物のいかなごのくぎ煮に白ごまふって。あとは、れんこんとわけぎのマリネサラダ、ゆで玉子、切り干し大根の煮物。

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