喫茶室十八番

喫茶室十八番 by nekotano

国立劇場の10月歌舞伎公演「通し狂言 塩原多助一代記」を観に行ってきました。

塩原多助といえばある年代以上の方だとおなじみの人物だからでしょうか、普段の歌舞伎公演とは若干お客さんの雰囲気が違っていたような気がします。なんていうか、歌謡ショーの客層に近いっていうかね。気のせいかもしれませんが、なんかそんな印象を受けました。

面白かったですけど、やっぱり眼目は「青の別れ」になるんじゃないでしょうか。三津五郎さんは言うに及ばずですが、やはり目を引くのは青。馬がここまで泣かせることするかぁと思いつつも、ほんの少しだけですが乗馬をかじった経験からすれば、意外となくもないとも思ったり。馬って、いろんな意味でカシコイんです。

元は落語でして、名人がやるとどんな人でも涙をこらえることができないほど泣かせる噺だそうですが、一度聞いてみたいなぁと思ったのでした。

個人的には、多助が劇中で語っていた「金は使うほうがよく働く(使ったほうが金は溜まる)」「やりたくないこと(付き合いとか)には金は使わない」「働かない嫁なんかいらん」なんてセリフに、うちの夫みたいなこと言ってるナーと。うちはちっとも金が溜まらんですが。

弁当を持って行かなかったので、幕間に喫茶室「十八番」できつねうどん。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。