岩佐寿しとセンリ軒

ゆりかもめの始発に載って豊洲市場へ行く。

ゆりかもめで一番楽しいのは先頭車両の一番前だから、そこが空くと、ついついうれしくなって、年齢を顧みず席まで走ってしまう(しかし、年少者や旅行者が座りたそうにしているのなら、そこは譲りたいとは思っている)。始発だと、これから仕事だよという人ばかりだから一番前の席への興味なんてない人が多くて(それよりも寝てたいという感じ)、おかげさまで今日も無事に一番前からの景色を堪能できたのでした。

初めての豊洲市場は、わけわからな過ぎてまぁ大変でした。

豊洲市場は大きく分けると、建物が、水産卸売場棟と水産仲卸売場棟と青果棟の3棟に分かれています。それに伴って、飲食店も3か所に分散しています(ということも知らなかった)。それぞれの棟はそれなりに結構距離があり、案内板も分かりづらいので、もしお目当てのお店があるのなら、どの棟にあるかと開店時間をしっかり確認してから行った方がいいと思います。お店によって開店時間がかなり違うので、時間の確認はほんと大事。

色々サイトはありますが、豊洲市場の場内飲食店の組合が作っているサイト「豊洲ぐるめ」を参照するのが一番良さそうです(当時はこんなに情報が充実してなかった)。

うろうろ迷いながら水産仲卸売場棟について(駅からここまでのルートが分かりづらくて、迷った)、お寿司にしようとは思っていたのだけど、築地の時は大行列ではなっから諦めていた寿司大か大和寿司にしようとぐるぐる回ったら、何と寿司大は6時ちょっと過ぎにもかかわらず、すでに行列が。じゃぁ大和寿司…と思ったら、どこにあるかわからない(正解は青果棟)。

意外とまだオープンしていない店舗も多く、仕方ない…という言い方は適当じゃないけど、岩佐寿しへ。ここの「貝づくし」は一度は…と思っていたので、サクッと入れて、ラッキーでした。

貝づくしは、貝ばっかり7カン+巻物。一つずつ説明してくれたんですが、何か慌ただしく食べちゃいましたね。なんていうか、ちょっと緊張しちゃいました。シャリは、赤いお酢を使った堅めのご飯をみっちり握った感じ。量もしっかりある感じでしたが、でも食べると軽かった。やっぱりあわびが良かったなぁ。でも、意外と、ヒモきゅうもよかった。

夫はお任せを注文。こはだやエビも入った、オーソドックスなコースでした。

市場の様子を上からのぞくような形で見ることが出来ると確かテレビで言っていたよな…とおぼろげな記憶を引っ張り出して、水産卸売場棟にたどり着いて、ようやく見学。

ここに行きつく通路のようなところに飲食コーナーがあって、そこに八千代とか茂助だんご、トミーナなどがあったことに気付く。コーヒーアーンで淹れるミルクコーヒーとかわいいジャム&バタートーストで有名だった愛養は天ぷら屋さんになってしまったと聞いていたけど、本当だった。しかも、高級天ぷら屋さん。店先のメニューの価格を見て、あー、お昼しか行けないなぁ…と思ってしまった。

もうセリなんかとっくに終わって、コチコチの冷凍マグロをフォークリフトみたいなもので寄せたり持っていたりしているのを見ると、あれって食べ物なんだよな…と不思議な気持ちになってきます。

同じような写真ばかり載せてるけど、楽しくてずっと見ていられる。

ターレ(ターレットトラック、というらしい)が展示されていて、乗ってもいいということなので、乗って記念撮影しました。ハンドルが重い。最高時速は15km/hだそうですけど、意外。近くで見ると、もっと出ているように感じる。

うしろに「歩行者に配慮」という貼り紙がありますが、これは市場のあちこちで見かけました。せっかく新しく作った施設なんだから、その辺は設計やデザインで人に負担を強いない形にすればよかったのに…と都民でもある私は思ったのでした。

冷たい風に吹かれながら、再び水産卸売場棟に戻り、センリ軒でミルクコーヒーとプリン。いつか、ここのカツサンドと玉子入りシチューも食べたい。

豊洲市場に来て一番印象的だったのは、屋上かも。素晴らしい開放感。何もないのが逆にすごくいい。バーベキューやら犬の散歩やらキャッチボールやらテントの設営やら、もうすでに、思いつく限りの迷惑行為はあらかじめ禁止されており(ビニールシートをしいて寝転ぶことすらできない)、基本、歩くしかできません。

それにしても素晴らしい景色です。スマホのカメラでもそれなりに雰囲気のある写真が撮れるので、ちょっといいカメラを持って行ったら、かなりいい写真が撮れるだろうなぁ。

レインボーブリッジの向こうに富士山。

豊洲有明線ですかね。高いビルは、月島・勝どきの高層ビル群だと思います。通る車もほとんどない、まっすぐ伸びた大きな道路がちょっとSFの舞台っぽくて、良い景色でした。

ゆりかもめに乗って帰ります。朝のゆりかもめは本当に最高で、いかにも東京っぽい景色が堪能できる場所のひとつだと思います。

大型船が接岸できるところには必ずいるキリンの大群。ガントリークレーンというそうですが、キリン、キリン、と呼んでしまう。そして写真をたくさん撮ってしまう。

ここもすごいキリンの大群でした。

ゆりかもめに乗るたびにいつも反応してしまう反り返りのある構造物なんですけど、検索してみたら、首都高速湾岸線の東京湾トンネルの出入り口なんだそうです。この道路の先は品川です。

見るたびに、あの反り返りはなんだろうと思っていたんですが、これですっきりしました。

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