喫茶 花やぐら

喫茶 花やぐら by nekotano

明治座の十一月花形歌舞伎の昼の回を観に行っていました。夜の回の「天竺徳兵衛今様噺」も見ようか迷ったんですが、2月に博多座で見てるのでまぁいいかと、今回はパス。昼の回の演目は、「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」「蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)」の2本。後者は舞踊劇です。

「傾城反魂香」は結構好きなお芝居のひとつで、今までに3回見てると思うのですが、今回は三代目猿之助四十八撰の内と題され、猿翁の演出によっての上演。そのため、通常「傾城反魂香」は「土佐将監閑居の場」単体で上演されることがほとんどですが、今回は「高嶋館の場」「館外竹藪の場」の2幕をつけて上演されました。

正直、「土佐将監閑居の場」で虎が出てくるところと、雅楽之介が出てくるところが唐突なので(慣れてくると、そういうもんかと思ってスルーしながら観てしまいますが、よく考えると唐突)、その二つのエピソードを説明するうえで、2幕足して上演しているのだと思いますが、分かりやすくてありがたかったです。「土佐将監閑居の場」も、今まで見た舞台よりも少しだけすっきりさせており、分かりやすさを重視して舞台を作っているのだなぁ…ということを実感。

「蜘蛛絲梓弦」は澤瀉屋らしいサービス精神たっぷりの舞踊劇。とにかく楽しい。

ギリギリで飛び込んだので弁当が調達できず、昼食は明治座1階にある喫茶店でカレー。「花やぐら」は館内で唯一喫煙席を併設しているのですが、並ばず待たずに座れました。穴場ですね、ここ。

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