演むすび

カテゴリー: 店屋物 | 投稿日: | 投稿者:

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秀山祭九月大歌舞伎を観に、新橋演舞場へ。

今日の演目は、「月宴紅葉繍(つきのうたげもみじのいろどり)」「沼津」「荒川の佐吉」「寿梅鉢萬歳(ことぶきうめばちまんざい)」の4本。「月宴紅葉繍」「寿梅鉢萬歳」は、それぞれ15分程度の舞踊で、真ん中の2本がお芝居。「沼津」が1時間50分、「荒川の佐吉」が2時間。しかも、両方とも10分ほど押したため、トータルで20分近く延長。11時開幕で、演舞場を出たのは16時45分でした…。今日は3000円の席だったこともあって、さすがに疲れたなぁ。

今日見たお芝居の中で、抜群に面白かったのが「沼津」。同じキャストで再演するなら、今度は夫も連れて行こう…と思いました。基本的に悲しい話なのですが(ただし、もともとは「伊賀越道中双六」という長い話の一幕なので、イヤホンガイドの解説がないと、なんで仇討の話になるのかが分かりづらい)、前半はかなりコミカルな味付けで、初心者には楽しい舞台だと思います。平作の歌六、安兵衛の歌昇が、ほんとにいい味。お芝居の合間に、歌六、歌昇の播磨屋復帰の挨拶があり、この手の挨拶を観たことがない私としては、少しお得な気分も味わったのでした(ホントに「すみからすみまでずずずいーっと」って言うんだなぁ…とアホな感想)。

「荒川の佐吉」は、主人公佐吉の視点から見ると、ちょっと(かなり)理不尽な話。佐吉は筋を通す男なのだが、それゆえ、なんだか悲しい。

舞踊に関しては、どっちも豪華絢爛。ことに、「寿梅鉢萬歳」の藤十郎の衣装はめっちゃかわいかった。双眼鏡でしっかり顔を観ちゃえばじーさんなんだけどなぁ…、だけど見ているうちに女の人に見えてくるんだから、不思議だよな。

で、今日のお昼は、弁当を作る余裕がなかったので、演舞場の売店で「演むすび」という、一番安い弁当を買う(500円)。おにぎり2個(鮭、ゆかりを混ぜ込んだ焼きむすび)、卵焼き、うずら&つくね、かにかま、奈良漬。1000円以上の弁当しかないと思ってたんで、結構ありがたいです。

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