お弁当

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新橋演舞場で行われている四月大歌舞伎の夜の回を観に行っていました。

今日の演目は、「絵本太功記」”尼ヶ崎閑居の場”、「男女道成寺(めおとどうじょうじ)」、「権三と助十」の3本。

「絵本太功記」は、明智光秀が織田信長へ謀反を決意するところから羽柴秀吉に敗れるところまでを描いた全13段の浄瑠璃だそうで、今日見た”尼ヶ崎閑居の場”は10段目に相当するお芝居。ちなみに、お芝居の中では、明智光秀は武智光秀、織田信長は小田春永、羽柴秀吉は真柴久吉という名前になっています。バリッバリの義太夫狂言を見るのも久しぶりな気がするので、ややウトウトしたところもあったものの、案外楽しかったです。

今日一番楽しかったのは、「男女道成寺」。

白拍子桜子実は狂言師左近が松緑、白拍子花子が菊之助。なかなか語る言葉がないのですが、今まで見た道成寺もののなかで一番分かりやすくて楽しかったです。常盤津と長唄が華やかで聞いてても楽しい。もうちょっとこういうのが分かればナァ…と思いながらも、楽しかったのでまぁよしということで。

そうそう、この舞踊の途中に手ぬぐい撒きがあったんですけど、まぁ手ぬぐい撒きのドキドキに与れるのは1階の1等席に座った方の特権でして、3階の3等席の私はただ見てただけだったんですが、気を遣ってか3階席まで狙って投げた方がいらっしゃったんですね。もうほんとに惜しいところで届かなかったんですが(手すりがあと2センチほど下だったら届いてた)、堅く縛ってあるとはいえ手ぬぐいを3階席まで投げれるなんて…と、役者さんの筋力に驚嘆したのでした。でも、おかげで3階席も盛り上がりましたよ。

「権三と助十」は岡本綺堂原作の人情物ですが、軽いミステリー仕立てのお話。いつもの癖で筋書きをしっかり読んでから観てしまいましたが、これは筋書きを読まないで見た方が良かったかもね。ちょっとタルい部分もありましたが、楽しかったです。

で、今日のお弁当は、おいなりさんを作った時に余った酢飯をチンして、その上に肉味噌と炒り卵。わかめのポン酢和えに高菜漬け。

ロビーでお弁当を食べてたら、隣に座った女性に「お弁当作ってらしたの。えらいわね」とほめられました。てへ。って、単に節約のためなのですが、お恥ずかしい。でも、いろいろお芝居の話などが出来て楽しい幕間でした。

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