おむすび重吉

カテゴリー: 店屋物 | 投稿日: | 投稿者:

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新橋演舞場で行われている五月大歌舞伎の昼の回を見に行っていました。

今日の演目は「敵討天下茶屋聚(かたきうちてんがぢゃやむら)」。浮田館、四天王寺、東寺貸座敷、福島天神の森、天下茶屋聚と、ほぼ通しで上演。安達元右衛門と東間三郎右衛門の二役を幸四郎丈が演るのが見どころです。

私はダメ人間にシンパシーを感じてしまうたちなので、安達元右衛門ってちょっと気の毒なヤツだよなぁ…と思いながら見てました。残忍なシーンもありますが、ただ、仇討ものの常として、全体的にはスカッとする話でして、最後はイヨッと声をかけたくなるような爽快感がありました。見どころも非常に多く、入門編にうってつけの演目だなぁと思いました。

安達元右衛門と東間三郎右衛門は、二人とも悪者なんですけど、前者が端敵(はがたき)、後者は実悪(じつあく)というカテゴリに分かれていて、ワルの質が全然違います。前者は小悪党で後者は真性の悪人って感じでして、このお芝居では前者は徹底的に三枚目、後者は二枚目で演じ分けられていました。「水天宮利生深川」を見た時も思いましたが、超真面目に三の線を演る幸四郎丈ってのはホントにおかしくて、なんか変なところで笑ってしまう。

この三枚目と二枚目の演じ分けが細かくて目が離せないのですが、これをずーっと双眼鏡で追うのはかなりしんどかったです。安達元右衛門と東間三郎右衛門を二役で演じるというのは天保年間以来だそうで、次いつかかるかはわからないのですが、今度同様の形で上演されるならば今度は1等席を取るべきだろう、とは思いました。まぁとにかく長くって(イヤホンガイドの人も「お疲れ様でした」って言ってたし)、ところどころ寝ながらの観劇でしたが(特に「浮田館」の部分が眠かった…)、全体的には楽しいお芝居でした。

今日はバタバタしていたのでお弁当作りはパス。馬喰横山駅構内のおにぎりやさんで、おにぎりを3つ買いました。特に天むすがおいしかったです。

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