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湖北のおはなし、鮭はらこめし

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そんな毎日律儀に食べることないのに…と思いつつも、帰り道に売り場があるんだから、寄っちゃうだろ…と思いつつ、今日も駅弁大会の輸送駅弁コーナーを覗く。バカ混みするのは、初日から3日間と、入れ替え初日で、まああとは、ほどほどに混んでるという感じ。「絶対これが欲しい!」というのがないのであれば、5~6日目くらいの、午前中に行くのが一番いいと思います。一番選択肢が多いと思う。

夕方しか覗けない私ですが、今日は、「湖北のおはなし」(米原駅、井筒屋)があったので、それで。何年か前は、実演で来ていたと思いましたが、その時は、あんまり買いたいと思わなかったんだよなー。なんでだろ。

弁当箱が既に雰囲気あって、開ける前から旅情をそそりますが、中も、色々気が利いてます。ねぎのぬた、鶏の照り焼き、小芋と玉蒟蒻の煮物、鴨ロース、豆の煮物、赤カブ漬け、山牛蒡、玉子焼き、梅干し。湖北地方の名産をイメージしたものなのだそう。ご飯は季節毎に具を変えた白おこわで、今回は黒豆。おこわってのが、また嬉しい。奥のサイコロの箱には、飴ちゃんがひとつ。パッケージや盛りつけまで含めて、旅先でこれを開いたら楽しいだろうなぁ…と思わせる駅弁でした。20数年、定番としてあり続けるのもナットク。

奥は、鮭はらこめし(仙台駅、ウェルネス伯養軒仙台支店)。夫用に買ってきたんですが、安定の美味しさ。木のスプーンが添えられていたり、割り箸の紙袋に武者小路実篤の書(天味無限)と絵が印刷されていたりと、雰囲気もばっちり。あー、旅行行きたい。

しゃもじかきめし

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夫はお仕事で帰ってこないので、いそいそと、今日も駅弁。ここ数日、夕方に行っても少し残っていることが多かった、しゃもじかきめし(広島駅弁当)。牡蠣の旬の時期にあたる、10月から翌3月までしか発売しないため、有名な駅弁にもかかわらず、案外お目にかかれる機会はあまりない。今日も残っていてよかった~。

しゃもじの形は、厳島神社の宮島杓子からとっており、すでに、お弁当箱から縁起物。中身は、カキフライ(ソースはオタフクソース)、かきのゆず味噌和え、じゃこに、なますに、広島菜。牡蠣の出しで炊いたご飯に、煮かき、錦糸玉子、海苔を乗せて、彩りもきれいに。このかきめしがとっても美味しくて、このご飯でお酒が飲めるくらいでした。やっぱり、昔からあるお弁当は、美味しさに説得力があります。バランスがよくて、満足感たっぷりのお弁当でした。あぁ~、今度は宮島口のうえののあなご弁当をぜひ…。

 

大分豊後山海三昧

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おでんを仕込んでいたので(夫が)、ご飯がメインの駅弁をひとつ調達して、ちびりとお酒でも飲もう…と思ったのですが、そういう日に限って、お目当ての弁当が軒並み売り切れ。なんたることか。まいったな…と思いつつも、目についたのが、「大分豊後山海弁当 極み寿司」。今回チェックしていたお弁当のひとつに「なごり雪」というのがあったのですが、製造元がそこと同じ会社(寿し由)だったので、思わず購入。なんでも、昨年(2015年)の九州駅弁グランプリで優勝したお弁当なんだそうだ。

お寿司が8貫におかずが色々入っている賑やかなお弁当で、蓋を開けたときのバラエティ豊かな雰囲気が、いい感じ。お寿司は、豊後牛(フンドーキンの柚子胡椒付き)、とり天、しいたけバター焼き、豊後水道押し寿司(鯖、鯛、海老)。おかずをつまみつつ少しお酒を飲んでから、最後にご飯ものでシメ…が、ひとつで完結する駅弁が、私にとっての素敵駅弁なので、そういう意味で、この駅弁はかなり素敵でした。いろんな駅弁を作っているようなので、今度大分に行った際には、ぜひ、ほかのものも見てみたいです。

駅弁食べつつ、おでんをつまみ、神亀の純米。

奥久慈しゃも弁当

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今日も京王駅弁大会で、物色。初日は大行列だった、奥久慈しゃも弁当(JR水郡線常陸大子駅)のブースに全く人がいなかったので、これはチャーンスとひとつ買う。駅弁大会自体に出店するのが初めてのようで、いろいろドタバタしているのが、初々しい感じで印象深かったです。玉屋旅館という旅館が作っているようで、旅館のチラシもいただいてきました。

今日も輸送駅弁はほとんどいいのが残っておらず、復刻掛紙駅弁の中から、幕の内弁当(JR北陸本線加賀温泉駅)をチョイス。毎年、香箱蟹やのどぐろの入った弁当を持ってくる、高野商店の駅弁ですが、さすが老舗が作る幕の内だけあって、おかずが多く、気の利いた組み合わせ。意外に掘り出し物でした。これにワンカップがあれば、なかなかのご馳走…。

なんとなく、汽車土瓶のお茶みたいなのが飲みたくなって、一保堂茶舗の花粉を買って帰る。かなりお手軽なお茶なのですが、簡単に入れられて、美味しいので気に入っています。

桜島灰干し弁当

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おせちが一段落すると、今度は駅弁大会のシーズン。京王百貨店新宿店で、「第52回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が、12日から24日まで行われるのです。幸いなことに(?)、勤務地が西新宿とくれば、これは寄らないわけにはいかない…。しかし、年末・正月商戦が一段落し、バレンタインシーズンまでの狭間にめいっぱいこれを持ってくる京王百貨店は、ホント鬼だなと思う。

どのみち、夕方の帰り際にさっと寄って、いいものがあれば買う…と言うスタイルなので、それなりに欲しいものはピックアップしておきつつも、本質的に出たとこ勝負…。わたし的には、基本、対面よりも、輸送駅弁コーナーの方が好きなのですが、初日と言うこともあってか、17時半頃覗いたら、ほぼ、何もない状態でした。

そんな中幸いなことに、ひとつだけ残っていたのが、桜島灰干し弁当(JR鹿児島中央駅)。これ、整理券配布して発売する弁当だと思ったのですが、なぜか1つだけ売れ残っていました。あらかじめチェックしていたうちのひとつだったので、嬉しい。でも、なんで、ひとつだけ残っていたのかしらん。私にはありがたい話ですが。

ご飯の上に、桜島灰干し、寅焼(玉子焼き)、黒豚塩麹焼、ぼっけちび、からあげ、椎茸旨煮、きんぴら、れんこん甘酢漬け、いんげん、梅干し。

灰干しは鯖だったかな。すごく薄切りだったのに驚きましたが、噛みしめるといいうまみが出てきて、しみじみ美味しい。個人的には、お肉のおかずを全部カットして、灰干しを3切れほど追加してくれると、もっと嬉しいなぁ…と思いましたが、もちろん、お肉も含め、おかずのバランスのいいお弁当です。ご飯ももっちもちで美味しく、程よい量。800円でおつり来るのも良心的。これにワンカップ添えて、ゆっくり食べるの、すごくいいなあと思いました。美味しかったです。

食後に、佐久の鯉のうま煮で一杯。鯉、案外好きなの。

常夜鍋とますのすし

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京王駅弁大会は今日が最終日だったのですが、18時最終なので間に合わず、普通に京王のデパ地下で「ますのすし」を買って帰宅。なぜかというと、夫が一度も「ますのすし」を食べたことがないといっていたので。駅弁大会では、通常のますのすしのほかに、もう一ランク上の「極」や「ぶりのすし」なども売られていたのですが、さすがに、デパ地下ではそこまではなかった。ちなみに、京王デパ地下のお弁当コーナーには、ますのすしのだけでなく、青森の吉田屋や大船の大船軒など、種類はわずかですがレギュラーでいくつか駅弁が置いてあるので、時々覗いては駅弁心を満たしています。

とはいえ、今日のメインディッシュは、常夜鍋。

鍋に、昆布、酒、水を入れて沸かしたら、豚肉をいれてひらひらさせ、ポン酢にくぐらせて食べる。なお、向田邦子さんの本(『夜中の薔薇』)には、鍋ににんにくを入れ、付け汁はレモンを絞り入れた醤油で食べるとあります。確かに、レモン醤油のほうが、ほうれん草のアクをさっぱりさせてくれるかもしれませんね。今度食べるときはそうしよう。

さっぱり鍋とお寿司の組み合わせは、なかなかグーでした。夫もはじめてのますのすし、おいしいといっていたし、よかったよかった。

鮎屋三代と比内地鶏重

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京王駅弁大会もあと2日。とはいえ、明日の最終日は18時終了なので、実質的には今日が最終日。今日は大雪だったから、お客さんが少ないのでは…と期待したけど、サラリーマン的時間割で動く以上、そんなわけないわな(午前中はかなり空いていて、整理券弁当などが買いやすかったようです)。

とりあえず、輸送駅弁コーナーを覗いていて、夫が「あったらこれ買ってきて」と言っていたうちのひとつ、「比内地鶏重」(関根屋)があったので、すかさずゲット。あとは、今回絶対買いたい…と思っていたうちのひとつ、「鮎屋三代」の塩焼きバージョン(頼藤商店)を買う。本当は、通常の甘露煮バージョンと2個買いたかったけど、上に乗っている鮎の違いだけだとのことだったので、甘露煮は真空パックの単品(バラ)を買う。

比内地鶏重は、先日買った「天然真鯛弁当」と同じ関根屋ということで、絶対美味しいだろう…と思いましたが、とても美味しい。こごみの天ぷらや、じゅんさい、いぶりがっこ等、副菜も心憎い。

鮎屋三代は、昔、九州で甘露煮バージョンを食べてとっても美味しかったのですが、塩焼きもなかなか。ただ、個人的には、頭から骨ごとばりばり食べられる甘露煮バージョンのほうが、好み。甘露煮の味付けも好きだし。でも、やっぱり、美味しいですよ。

海の輝き

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今日も夫は夕ご飯のあるお仕事だったので、今日もわたしはひとり駅弁。輸送駅弁にめぼしいものがなかったので、今日は実演コーナーをぶらぶら。「あまちゃん」でおなじみの久慈・リアス亭のうに弁当の大行列を尻目に、私は「おたる 海の輝き」(小樽駅、小樽駅構内立ち売り商会)を買う。

炊き込みご飯の上に、うに、いくら、甘辛く炊いた椎茸、錦糸玉子、トビッコがバランス良く散らされていて、やたらと後を引きます。これは美味しい。ただ、私には量が多かったので、今度は夫と半分こして食べたい。

蟹としじみのもぐり寿し

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夫は夜ご飯のあるお仕事なので、今日はひとり駅弁。ひとりって、自分の好きなモノだけが買える! という喜び反面、1個しか買えない! というプレッシャーもあって、意外に選ぶのが大変です。

カニを使った駅弁は多いのですが、当たり外れが大きいので、普段は手が出ないのですが、夫がいないときくらいは1回は食べよう…と決めていて、いくつか考えていたうちの1つ「蟹としじみのもぐり寿し」(松江駅、一文字家)にする。本当は、ここのお店が昔作っていた、「大和しじみのもぐり寿し」が食べてみたかったのですが、駅弁マニアさんの古い記事でしかお目にかかれないので、きっと、もう、松江でもうっていないのでしょうね…。

カニ弁当のご飯は、酢飯と炊き込みご飯の2種類に分かれますが、こちらは、酢飯。さすが掛け紙の裏側にこだわりの材料を写真付きで一覧で載せるだけあって、いいお味です。酢飯の上には、紅ズワイガニのほぐしと脚肉、しじみのしぐれ煮(昔はご飯にまざって(もぐって)いたのだけど、最近は乗せているのだそうだ。個人的には、もぐってくれていた方が、食べるときに何となく嬉しい気がするのだが)。

付け合わせは、汐ふき椎茸、かにしんじょ、とんばら漬け。先日の、関根屋の駅弁に入っていたいぶりがっこや蕗の油炒めなんかもそうだけど、駅弁の付け合わせに土地っぽいモノが入っていると、なんだか嬉しい。汐ふき椎茸も、とんばら漬け(島根県頓原町に伝わる伝統的保存食)も、すごく美味しかった。これだけ単品で売っていたら買いたいくらい。

しかし、松江と言えば、少し前に、サンライズ出雲に乗って、出雲経由で行ったなぁ(とても雰囲気の良い街で印象深い)。人気の電車らしいのですが、とはいえ、そのうち廃止になるだろうから、もう一度くらいこれに乗って出かけたいものです。でも、その前に、サンライズ瀬戸かなぁ。四国に行ったことがないから。

鶏めしと天然真鯛弁当

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今日も駅弁大会に寄ってから帰宅。輸送駅弁からは、「天然真鯛弁当」(秋田駅、関根屋)、実演弁当からは「鶏めし」(大館駅、花善)。真鯛に鶏だったら、どっちも夫の好物なので、大丈夫だな…という読みもあってのチョイス。

花善のブースには、鶏めしのほか、今回のための限定「から揚げ鶏めし弁当」もあって、こちらも気になったのだけど(鶏めしよりも小ぶりに作っていることもあって650円という驚きのお値段…なのに、色々盛りだくさんで、「大満足」という声をちらほら目にしたので)、でも、やっぱり、食べたことがなかったので、鶏めしから。

昔からある駅弁で、駅弁大会でもほぼ常連とも言える弁当なんですが、しかし、やはり、納得の美味しさでした。なんといっても、鶏のスープを使った炊き込みご飯が美味しい。付け合わせも気が利いていて、いかにもできあわせ感がなく好感が持てる内容。しかも、お値段880円というのが、また、嬉しい。見た目もきれいで、美味しくて、安い。あちこちの駅弁大会で見かけるのも納得です。

真鯛弁当は、関根屋のサイトには見られなかったので、今回の駅弁大会用に作った新作なのでしょうか(と、調べて見ると大宮駅の駅弁売り場には売られているようなので、違うようです)。パッケージに、「男鹿は天然真鯛の北限といわれています」とあって、それが、お弁当のいわれでしょう。

(おそらく鯛アラかなんかの煮汁の)炊き込みご飯の上に、たこそぼろ、ちりめんと青菜の漬物の刻んだのと白胡麻を混ぜたのと、錦糸玉子、男鹿産天然真鯛の切り身の焼いたのに味噌を塗ったものが乗っています。見た目もきれいで、食感も良く、美味しい。付け合わせは、玉子焼き、かまぼこ、蕗の油炒め、いぶりがっこ。このいぶりがっこが、なかなかに美味しくて、なんだか嬉しかった。鶏めし同様に、いろいろに心配りをされた、食べて嬉しい駅弁。

ところで、関根屋といえば、私が気になっているのは「日本海ハタハタすめし弁当」なのですが、他の弁当も美味しそう。関根屋のサイトを見るだけでも分かりますが、東北は駅弁の宝庫で、ことに秋田周辺は美味しそうなモノがいっぱい…というイメージです。実のところ、秋田にはホントに縁がなく、目的を持って出かけたことは一度もないのですが、ちょぼちょぼ検索しているうちに、こんな素敵なお弁当秋田・ハタハタ館の晩酌弁当)も見つけたので、今度は、リゾートしらかみに乗って、素敵な景色を見ながら、美味しい駅弁をちみちみつまむ旅をしたいな…と思いました。