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あわびの酒蒸し

DSC_6871 by nekotano

元旦の夜は生ものから攻めるのがお約束。

まずは、30日に買ってきた本まぐろを全部食べちゃいます。貧乏性なので、一気にだなんて何てゼイタクな…と思うのですが、美味しいうちに食べちゃわないと、逆に勿体無いし、まぁ正月だしさ…と云い聞かせて狼藉します。

大根のツマくらい用意せんかい…と思いますが、どうしてもそこまで準備する余裕が無い。一応、わさびは買い出しの時に買うんですけど、何年経っても、何を評価のポイントにすればいいかが分からなくて、買うとき、本当に迷います。今年は「岩手産」とあった750円のお手軽サイズを買いました。いつもより妙に辛い気がするのですが、個体差でしょうか。それとも保存の問題?

帆立の昆布締めには、貝割れ菜とラディッシュの新芽の昆布締めを添えてます。これ、簡単で、いい箸休めにもなるので、結構好んで作ってます。ただ、夫も貝割れ菜は好きなハズなのに、昆布締めにすると絶対手を出さないのよね。これも、なんか、臭いのかしら。

手前にでんとあるのが、お正月のレギュラー、あわび。今年は三陸産でした。例年より小振りですが、それでも、この辺のスーパーで買えるものよりも二回りほど大きいです。

買ってきてすぐに、ざっと処理して、すぐに酒蒸しにしちゃいます。レシピは、冨田ただすけさんのサイトにあるもので。『祝いの料理』にも蒸しあわびのレシピがあるのですが、冨田さんのと全然違うので(しかも、凄く手数が多くて難しい)、ちょっと焦ります。でも、冨田さんのほうが簡単だし、問題なく美味しいので、もうここ数年はずっと、冨田さんレシピで。今年も美味しかったです。

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煮しめを大皿に盛り直して、せっせと食べます。海老芋と蓮根がすごく美味しい。

ただ、この蓮根は、酢水であく抜きしたあと、素揚げしてあく止めして、さらに3種類ほどのうまみを重ねた煮汁で炊いたものなので、不味いわけがない…とも思います。海老芋は下ゆでせずに炊くのですが、これで問題なく、柔らかく、美味しく仕上がるのには驚きました。

鶏団子の挽肉は少しフンパツして、地鶏の挽肉に合鴨の挽肉を半分混ぜてます。めちゃめちゃ旨いなーって思うのですが、夫はひとくちも食べないのよねぇ…。

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たぶんですけど、夫がおせちで好んで食べているのは、甘いものだけなんだろうなぁ…と思います。

今年はきんとんは、安納芋を使ってみたんですが、これが! ビックリするくらい甘くて(10%だけ砂糖を入れました)、口当たりが良くて(裏ごしはしましたが)、まぁ、とにかく、今まで作った中で一番おいしかったです。

冷めたら固まると思ってゆるめに仕上げたにもかかわらず、まったく固まる気配がないのが誤算でしたが、夫にはむしろちょうどよかったらしく、大絶賛されました。

ちょっとお飾りに、黒豆に矢羽の爪楊枝を指したのですが(8年目にして、ようやくこういう小物にまで興味が向くようになってきた)、それを見た夫が、「俺もやる」といい出して、玉子焼きにぶすぶすと刺していましたが、なんちゅうか、落ち武者みたいな玉子になってしまって、少し可哀想な感じ。