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知床鮨

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新橋演舞場で催されている、三月大歌舞伎の夜の部を観に行っていました。

正直言うと、こんなときに…というためらいは少しあったのですが、松竹から「14日も上演します」とのメールが来ていたし、幕が上がる以上見ない理由はないと思い、だいぶ早めに家を出る。

本日より、輪番停電が始まることを踏まえて、交通機関が大幅な運行制限をしており、朝の報道ではだいぶ混乱している様子でしたが、私が出掛けた時間帯はそれほどの混乱はなかったように感じます。

私の最寄り駅の府中駅は、いわゆる「調布から西」のエリアなので、10~13時半、18~22時の間は運休するとアナウンスされていました(ただし、この日の輪番停電は実施されなかったので、18~22時の運休は実施されなかった模様)。13時半に駅に行き、13時45分ごろに電車が来たので、そのまま各駅に乗って新宿まで出る。京王線は通常の5割で運行とアナウンスしていましたが、準特急をやめて各駅と急行だけにしているだけで、それほど本数が減ったという印象は感じませんでした。

車内は節電のため冷暖房を切っていましたが、この日は4月上旬並みの暖かさだったこともあり、窓を開けることで事足りる。混雑模様は、通常の朝の通勤快速よりちょっと緩い程度。八王子方面から下って来る電車は徐行しながら走ってくる区間もあるようでしたが、府中から乗って以降は特に徐行することなくスムーズ。50分くらいで新宿着だったので、普段とあんまり変わらないという印象でした。ちがうといえば、駅構内のエスカレーターが止まっていたことと、駅売店がお休みだったことくらいです。

新宿から丸ノ内線に乗り換えて銀座まで出ますが、多少運行制限をしていたようですが、特に問題なく。いつも通り15分ほどで銀座着。普段ならここから日比谷線に乗り換えて東銀座まで出ますが、予想していたより早く着いたので銀座から歩いて演舞場に行く。ついでに銀座三越によって弁当を調達。銀座駅に着いたときから感じましたが、地上に出て、余りの人出の少なさに少し驚く。三越のデパ地下もいつもより空いていました。でも、ホワイトデーの買い物をしている男性諸氏なども少なからず見かけて、まめな人もいるなぁ…と少し感心したり。

で、わたくし、本日の席も例によって三階席なのですが、16時40分開演のところ、16時20分に劇場について、席に行きましたところ、三階席には20名ほどしかいらっしゃいませんでした。そうよねぇ…。

と、そしたら、劇場の職員さんから、三階席のお客様は皆様、二階か一階に移っていただきますとのことで、普段だったらめったに座れない二階席正面に振り替えて頂きました。ありがたく感謝して、席を移動させていただく。演舞場はだいたい1400名ほどのキャパがあるのですが、ざっと見まわしたところ、この日は300名ほどしかお客様がいらっしゃらないようでした。

それでも幕は開き、いつも通りに舞台を堪能。来るべきかどうか悩みましたが、来てよかった…と思いました。劇場と役者の皆様に感謝。

今日の演目は、「浮舟」、「水天宮利生深川(すいてんぐうめぐみのふかがわ)」の”筆屋幸兵衛”、「吉原雀」の3本。

「浮舟」は、源氏物語の宇治十帖をベースにした戯曲で、原作者の北條秀司の名前から俗に「北条源氏」と言われるシリーズの1本です。薫大将に染五郎、浮舟に菊之助、匂宮に吉右衛門、その従者時方に菊五郎、匂宮の妻中の君に芝雀という配役。

観る前は、染五郎、菊之助に対して吉右衛門!? と思ったのですが、舞台を見ると違和感ゼロ。吉右衛門丈、終始台詞カミカミでしたけど、なんかあんまり気になりませんでした。時方の菊五郎がいい味で、現代劇的な雰囲気で芝居が進む中、この二人が出てくると歌舞伎になるって感じでした。

この話、一言でまとめると「純情派」(薫)VS「肉体派」(匂宮)のせめぎ合いってことになるんでしょうか。愛というものに対して崇高な理想を掲げ、相手(浮舟)にもそれを実現させるための清さを求める薫に対して、情熱に身をささげその刹那の瞬間を感じることこそ愛と捕えて相手(浮舟)に迫る匂宮、という対比で物語が進みます。古典的な題材ですが、対立軸が明確で無駄のない構成。個人的には、男二人ともに愚かな存在として描かれている様子がみられて、その辺が好感を持って最後まで見ることができました。ぜひ機会があれば他の北条源氏も観てみたいと思いました。

「水天宮利生深川」は、河竹黙阿弥の「散切物」(文明開化前後の明治の習俗を取り入れた世話物)と言われる戯曲で、もとは三部構成ですが、現在では”筆屋幸兵衛”略して”筆幸”と言われる、今回上演した部分のみを上演することが多いようです。

一言で言うと、ものすごくイイ話。赤貧にあえぎ、しかし、かつての価値観から抜け出すこともままならない貧乏士族が余りの悲しみと混乱から狂ってしまうのですが、様々な人の有為無為の優しさに触れ人の心を取り戻し、ひとりの人間として生きて行こうと決意する…。主役の筆幸さんを、幸四郎が演っていますが、狂った時の演技が見ものです。笑っちゃいけないが笑ってしまう。しかし、狂った経緯を考えると泣けてくる。最後がお定まりの大団円でも、だからああよかったなぁと思えて、いい話でございました。

「吉原雀」は”六世中村歌右衛門十年祭追善狂言”と銘打たれての上演。鳥売りの女は福助丈、鳥売りの男は梅玉丈。詳しいことはよく分からずとも、華やかな踊りを楽しみました。個人的には、鳥かごの細工がすごくて「おおー」と。

予定より15分ほど早く終わって帰宅の途に。元々銀座は比較的夜は早い方ですが、この日はほとんどの会社で早めに終わっていたようで、いつも以上に街全体ががらんどうとしていました。電車も空いており、全部坐って帰宅。

ビーフヘレカツサンド

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新橋演舞場で行われている三月大歌舞伎を観に行っていました。

演目は、「恩讐の彼方に」、「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」の”御殿”と”床下”、そして「曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)」の”御所五郎蔵”でした。

「恩讐の彼方に」は菊池寛の小説が原作で、本人の手によって戯曲化されているそうです。中間市九郎後に僧了海に松緑、その妾お弓に菊之助、父の仇討のために市九郎を探す中川実之助に染五郎、了海をかばう石工頭岩五郎に歌六という配役。松緑も小説のイメージ通りですごく良かったけど、菊之助扮するお弓の悪女ぶりが際立って印象的でした。根っからあくどいなぁーって感じ。

舞台となっている”青の洞門”は大分県の耶馬渓というところにあるのですが、夫の実家に行った際に連れて行ってもらったことがあり、了海さんの偉業を実際に目の当たりにしているので、最後のシーン、ことのほか興味深く見ることができました。小品ですがなかなか良かったです。

「伽羅先代萩」は”六世中村歌右衛門十年祭追善狂言”と銘打たれての上演。六世歌右衛門の一番の当たり役である政岡を子息の魁春が務め、八汐に梅玉、栄御前に芝翫、沖の井に福助、澄の江に松江、松島に東蔵、男之助に歌昇、仁木弾正に幸四郎、という配役。

有名な”飯炊き”も見ることができたのですが、いやあ、このシーン、確かに長い。イヤホンガイドの小山觀翁さんが「このシーンはあくまで、町人が、お武家さんが飯炊きするんだったらこんな感じかな? と勝手に想像して作り上げたもので、ホントにこうだったかは不明です」と言ってましたが、茶道具を使って飯を炊くんです。なかなか不思議な感じがしましたねぇ。

“御殿”は現代的な感覚で見ると結構理不尽な話でして、素人の私が見ても政岡のデキにかかっているお話ってのはよく分かりました。私は六世歌右衛門を全く知りませんが、魁春さんの舞台、素敵だなぁと思いました。あと、八汐をやった梅玉が顔怖すぎ。

女だらけの話だった”御殿”から一転、”床下”になるとガラッと雰囲気が変わります。短いながら見どころの多い話なのですが、とくに仁木弾正がスッポンから出てきて花道を退場していくシーン、”差出し”といわれる古い照明を使うんですが、すごく不気味な雰囲気が出ていてよかったです(下記リンクに、リアルプレーヤーでの動画あり)。退場するに従って、仁木弾正の影が幕に大きく映って印象深かったです。

お昼は、「恩讐の彼方に」が終わった幕間にビーフヘレカツサンド。

で、最後の1本、「曽我綉侠御所染」が始まり、御所五郎蔵扮する菊五郎が朗々とツラネ(長セリフ)を語り始めた途端に、地震が来たんでした。舞台は14時45分から始まっているので、14時50~55分くらいに最初の揺れを感じたと思います。

私は三階席の一番後方におりまして、最初は「三階だからこんなに揺れるのだろう」と最初は思いましたが、止まらないんですね、揺れが。しかし、舞台では菊五郎丈が何事もなくツラネを続けている。正直どう動くべきか悩みましたが、一番端の席に座っていたこともあって、荷物をまとめて通路に出ました(前後左右に大きく振られる感じの揺れ方で、ちょっと怖かったです)。結局、15~20分くらい、大きめの揺れが断続的に続いたと思います。

舞台はそのまま続いていたのですが(なので、最初は1階は気付かない程度の地震だったのかなと思ったのですが、福助丈のブログを見ると違ったようで…。役者さんの肝の据わり方には感服させられました)、劇場内は電波を遮断しているので、揺れが収まらずごく軽いパニック状態になった三階席のお客さんを中心に、携帯で状況を確認するために次々通路に出られるという状況。最初は松竹の職員も「席に戻ってください」と言ってましたが、最終的に幕が引かれ、しばらくして、菊五郎丈、吉右衛門丈が並んでご挨拶(「またゆっくり見れるお日にちに改めておいで下さいませ」みたいなことを言っていたかな。あやふやです)という形で公演中止となりました。

でも、私は、この時点で分かっていた情報は、「仙台の方でかなり大きな地震があったらしい」「東京も震度5あったみたい」「電車が一部止まっているみたい」のみっつだけで、こんな大きな事態になっていたとはつゆほども思わなかったのでした。なので、元々この日は観劇後に水道橋にある店に寄って帰ろうと予定していたので、「じゃ、水道橋に寄って帰るか」なんてアホなことを思いながら、劇場を出たのでした。知らないって怖い。そして愚かだ。

Taverna Maru

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夜型の生活スタイルを改めるべく、自宅から聖蹟桜ヶ丘まで歩くことに(身体を使う&太陽の光を浴びることで、0時前に就寝することを狙った)。

ついでに、聖蹟桜ヶ丘駅へ向かう途中にある、「タヴェルナ マル」というイタリアンでランチ。私はモツのトマトソース煮、夫はペペロンチーノ。

パスタは、バリラの1.4ミリを使っているようですが、普段うちではディチェコの1.6ミリを食べ慣れているせいか、やたらと細麺に感じました。これはこれでシコシコしておいしかったです。

三州屋

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ルテアトル銀座で上演中の二月花形歌舞伎の第二部、「女殺油地獄」を観に行っていました。配役は、余兵衛を染五郎、お吉を亀治郎、余兵衛の母おさわを秀太郎、余兵衛の義父徳兵衛を彦三郎。

映画や舞台にもなっているかなり有名な演目ですが、私、今回の筋書きを読むまで、あらすじもなにも、全く知りませんでした。なので、筋書きを読んでから舞台を観ましたが、なんつーか、妙に現代的な話だなぁ、と。余兵衛ってのは、やたらと自意識が肥大化した存在とでもいうのかなぁ。そこを傷つけられるとキレて相手構わず暴力をふるい(しかしながら、自分より大きな者に対しては滑稽なほど臆病)、最終的には殺人まで犯す。

作られたのは享保年間ですが、江戸時代中は1回しか上演されなかったというのは、なんかわかる気がします。この話、なんか、娯楽じゃないもん。基本的に胸糞悪い話。ただ、いろいろ思わされるところも多い話ではあります。

今回の上演では、その辺を考慮しているのか、気分良く帰れるよう、いろいろ気を使った演出がされています。おちゃらけてると見えなくもないですが、私個人としては結構ありがたかったかな。それにしても、この話、プロットがすごくきれいで、ほんとに江戸時代に書かれたものなのか、と(もちろん上演に際して補綴などはしているんでしょうが)。あと、金の話が結構細かく設定されていて、なんかリアル。そういう意味でも、いろいろ面白かったです。

で、今日は三州屋でカキフライ食って帰るんだーと決めていたので、舞台が終わってからそそくさと小走り気味に三州屋へ。満席状態でしたが、幸いカウンターが空いていたのでそこに。

ビールで食べるか、ごはんにするか、入った時の気分で決めようと思ってましたが、最終的には生ビールとともに。後、一緒にあさりのバター蒸しも注文。んまいーと内心ルンルンで食べてたら、隣に座っていたおじさんに「いい注文してるねー」とほめられました。いやはやお恥ずかしい。

源兵衛

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晩御飯は作る気満々だったのですが、夫が「とんかつ食べたい」と言い出したので、晩御飯も外食してしまうことに。

夫は和幸のさざんか(一口ひれかつ&チーズ入りメンチカツ)。私は源兵衛のねぎとろサーモン丼。

ニュートーキョー

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夫がJRAカードのポイントで東京競馬場のS指定席を貰ってくれたので、共同通信杯を観に行く。

正直言いまして、JRAカードでくれる指定席は、あんまりいい席じゃないんです。果てしなく4コーナー側だし、果てしなく最前列に近い(東京のS指定席は、あ行の席はダイレクトに太陽光を浴びるので結構しんどい)。とはいえ、普通に買えば3000円するので、まぁありがたいと言えば、ありがたい。感謝して久しぶりに朝から競馬を観に行きました。

お昼は、メモリアル60内にあるニュートーキョーで。私はカキフライ御膳、夫はハヤシライス。

ホントに珍しく、1レースから12レースまでほとんど全レース馬券を買いましたが、驚くべきことに、プラス収支(微増ですけど)で幕。んー、そんなこと久しぶりだなぁ…。応援していた馬も快勝したし、なんか、いい一日でした。

あんこうのとも和え

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久しぶりに、夫を連れて実家に帰りました。両親はもちろん、猫も元気そうでなりより。

写真は、最初に出てきたあんこうのとも和え。あんこうの皮とか身をあんきもで和えているという、呑み助のためにあるような食べ物でして、あんまりおいしかったので、1パックお土産でもらいました。

あとは、むきたらを溶き卵で食べたり、刺身、漬物、肉じゃが、マッシュルームとえびすり身のフライ、ほたてフライ、きのこのオリーブ煮、ちまき、にゅうめん……、んー、まぁ、そんな感じか。ビール、日本酒、焼酎をちびちびしながら、なんか5時間くらい延々と食っていた気がしますが、おいしかったです。ごちそうさま。

銀座千疋屋

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ルテアトル銀座で公演中の二月花形歌舞伎の第一部に行って来ました。

今回観たのは、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)。通称「お染の七役」といわれているものでして、亀治郎がお染、久松、竹川、小糸、土手のお六、貞昌、お光の七役を早替わりで魅せてくれます。最後の、お染、久松、お六をパパパと変わっていく様は、追いかけきれないほどでした。

亀治郎さん、ちょいと声が枯れている感じがしましたけど、風邪なのかしらん…、とは思いましたが、お嬢さんからおばあさんまでの演じ分け、早替わりの鮮やかさは、観ていて本当に楽しかった。筋書きにあるお染の写真がホントにきれいでうっとりでしたけど(今回はパンフ写真もろもろを一部、二部とも蜷川実花が撮っているのだが、どっちも永久保存番的に美しい)、舞台を観るとお六さんが一番亀治郎らしい…って印象。大詰めの道行で踊った鶴亀がこれまたきれいでうっとり。

この舞台、幕間が短いので、観劇後に食事。がっつり食べたい気もしましたが、まぁ夕方だし…ってことで、銀座千疋屋のフルーツサンドとハムサンドのセットを。フルーツサンド、むっちゃくちゃおいしかったー。

えんがわ

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田園調布方面に所用があって少しお出かけ。

で、こっちに行くんだったらPATE屋でパテ買って帰りたいなぁ…と思ったが、定休日だったので、隣接するカフェ「えんがわ」に寄って、遅いランチにしました。私はパテ3種盛り、夫は全粒粉のスコーンを注文。

パテは多分、手前がかき&バジル、クリームチーズ、レバー、だと思う。それにサラダ、パンがついてます。パッと見少ないかなぁ…と感じますが、いざ食べると案外ちょうどいい量。しかも、どのパテもべらぼーにうまいー。夫が注文したスコーンも、口どけ加減が絶妙。どうやって作るんだろうなぁ…。いやはや、おいしかったなぁ。