お弁当

お弁当 by nekotano

歌舞伎座の吉例顔見世大歌舞伎の夜の会を観に行っていました。

歌舞伎座では、今月、来月ともに、仮名手本忠臣蔵の、(昼の会)大序・三段目、四段目、道行、(夜の会)五段目・六段目、七段目、十一段目、を今月はベテランチーム、来月は若手(花形)チームで上演するという趣向なのです。

で、私は、これまでにも仮名手本忠臣蔵の通しを見る機会が何度かあったにもかかわらず、いつも、大序を見逃しているので(チケットが取れなかったり、遅刻したり)、今度こそと思っていたのですが、うっかりして取りはぐりまして。昼の回は高額席しか残っておらず断念、今月は夜の回だけと相成ったのでした。無念。

なぜか今日は外国人のお客さんが多く、場内アナウンスも珍しく、日本語の後に英語での案内も放送されていたので、ピンポイント的にそういうツアー客を集めた日だったのでしょうか。私の真後ろも、アメリカ人っぽい中年女性4人組でした。が、まぁ、うるさいこと…。席が狭いのでもぞもぞするのは仕方ないと思いましたが、かばんの中をまさぐったり(ナイロンがこすれる音って結構うるさいんです)、お菓子の袋を出したりするんは(最近、中高年の女性が多い劇場では、観劇中にビニール袋を触るのは禁止と明文化しているところもあります)、やめてんか…と、ずっと軽く青筋を立てながらの観劇でした。

五段目、六段目を通して上演したのですが、終わってすぐに、4人で顔を見合わせて「なにあれー?」と、爆笑していたので、訳が分からなかったのでしょう。そのあと帰っちゃったし。でも、そのリアクション、わかります。初めて見る歌舞伎にしては、話が渋すぎますもん…。場面転換も少なくて地味ですし。

外国人、日本人でもそうでしょうけど、初めて歌舞伎を見るのであれば、今回のプログラムであれば、七段目だけ見ればよかったと思います。似たようなケースをときどき見かけるので思うのですが、初めての経験って、やっぱりすごく大事だと思うので、もう少し初心者に優しい配慮って必要なんじゃないかなぁ…って、思うんですよね。これは、松竹に云々っていうよりも、自分自身への戒め的に思う事ですが。

って、食べ物とは全然違う事ばかりダラダラ書きましたが、今日は弁当持参で。おかずはありもの。卯の花、鶏レバーとうずら卵のソース煮、かき菜のオイル煮、ずいきと揚げの煮物、卵焼き。万全を期して、熱いお茶も持参。実は、豪快に風邪をひいていて熱もあるのですが、食べるものだけはしっかり食べていて、自分でも呆れます。

3階席だから仕方ないといつも思うのだけど、新しい歌舞伎座はゆっくり弁当を広げられるスペースがないのが、ちょっと悩み。国立劇場ほどじゃなくてもいいから、もう少し、ロビーに座るところを用意してくれればよかったのに…とは、思うのでした。

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