Le Coin Vert

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数ヶ月がかりの仕事が一段落した夫が「この週末はお出かけしたい」というものですから、都内のホテルに一泊しに来ました。どこにするかは夫にお任せでしたが、神楽坂のアグネスホテルだというので、だったら、チェックインしたら、まずはル・コワンヴェールのケーキを食べなきゃいけないな…ということで、チェックイン時間にほどよく空腹になるようにお腹具合を調節しつつのお出かけと相成りました。

ホテルに隣接するパティスリーですが、テイクアウトが基本です。ホテルのロビーでも食べられるけど、選択肢が少ないし、そもそもゆったりとケーキを食べるような感じの場所じゃないので、部屋に持ち込んで食べます。「部屋で食べます」というと、保冷剤の代わりに紙皿とプラスチックフォークを添えてくれました。でも、今回はフォークは持参したのでした。

ケーキというよりも、デセールだよなぁ…って感じの華やかなショーケースを眺めながら、一生懸命4つに絞る。私は大人になってから無性にサバランが好きになったので、まずはSavarin normand(サバランノルマンド)。こってりチョコケーキの気分だったので、次はFortissima(フォルティッシマ)。ここまでは自分が食べたいものを選ぶだけだったのであっさり決まりましたが、ここからが難しい。結局、どう転んでも間違いがないFraisalia(フレザリア)、Agnes choux.(アグネスシュー)と、用は、ショートケーキとシュークリームというド定番品をチョイスしたのでした。晩ご飯前に4つも食べちゃってさ…と自分でも思いましたが、確定申告の準備の際にレシートの整理をしていたらなぜかレシートの束の中から2000円が出てきたので、これ幸いと2000円分のケーキを買ってしまったのでした。

しかし、今回買ったケーキはことさらにどれもこれも美味しかったです。

サバランは、お酒は全く強くなく(というか、お酒入ってるのでしょうか?)、青リンゴの風味の上品なシロップをたっぷり吸ったケーキの上には、キャラメルの風味をまとったりんご(煮ているのか、焼いているのか)、生キャラメル、カリカリにキャラメリゼされたくるみ、それらをキャラメル風味のクリームでつつみ、シナモンパウダーがたっぷりふりかけられています。このサバランは本当に美味しい!

フォルティッシマは、いわゆるオペラの一種ともいえますが、あえてチョコケーキと言いたい。中に重ねられたチョコレートクリームの味わいがすばらしい。濃厚だけどくどくなく、しかしやっぱりしっかりこってりしていて、チョコレートのお菓子を食べているなぁ…と言う満足感に浸れます。夫もこれはものすごく気に入ったようで、2人で取り合い。

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フレザリアはベーシックな味わい。しかし、スーパーショートケーキと味の雰囲気が似ていて、これまた美味しい。アグネスシューはレモン風味のカスタードがたっぷり。レモンカード? と思ったけど、酸っぱくも甘くもなく香りだけだったので、レモンオイルなどで風味付けをしてるのかも。予想外だったので食べた瞬間は驚きましたが、これもなかなかよい。

それにしても美味しかった…。食べ終わるのがさびしいなと思うほどでしたが、しかし、美味しいケーキってホントに素晴らしいものですね。

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