賀茂なす

カテゴリー: 夕食 | 投稿日: | 投稿者:

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直売所で「丸いなすだなぁ」と思って手に取ったら、「賀茂なす」と手書きされた紙が入っていて、よく見ると、ヘタが3又。確かに賀茂なすだ。手に取ってみるとずっしり重く、身も締まっている感じ。府中で、こんなお手頃価格で賀茂なすが手に入れられるなんて…と、ありがたく買って帰っていたのでした。

ただ、ありがたいと思うばかりに、あんまり雑な使い方はしたくないなぁ…と思っているうちに数日経過してしまった。本当なら、素揚げしてきちんと出汁を取って作ったみぞれあんをかけたり、田楽なんかにするのがいいんだろうけど、なかなかそこまでの余裕が取れない。うーむ、仕方ないっ、と思いつつ、輪切りにして油多めのフライパンでじりじり焼いて、生姜じょうゆで食べるという、一番お手軽な方法に落ち着きました。

割ってみると、もう、種が結構大きくて、夏の終わりを感じましたが、身そのものはしっかり詰まっていて、きめ細かくみずみずしい。半分は油を多めに、もう半分は控えめにして焼きましたが、結論から言うと、油多めで焼いた方がはるかに美味しかった。油をしっかり使った方がとろりとした舌触りで甘いのだ。油少なめのものはかすかだがなす独特の癖というかアクを感じた。やはり、賀茂なすの良さは揚げることで引き出されるのだなぁ…とつくづく実感させられたのでした。

奥は、スペアリブのジャム煮で残った煮汁を再利用した、なんちゃって肉じゃが風。どうしても、煮物の汁って、捨てられないの…。本質的にケチなんだろうな、と思います。

小ぶりのじゃがいもを皮ごと半割にして煮汁の入った鍋に入れ、軟らかくなるまで煮たら、手綱にしてフライパンでから煎りしたこんにゃく、食べやすい大きさに切って、さっと両面を焼いた豚ローススライス生姜焼き用を加える。

煮汁の成分はジャムとしょうゆという甘辛味なので、肉じゃが風に仕立て直しても何ら違和感はなし。むしろ、かなり美味しく出来たなぁ…と、私的には満足のデキ。夫は見た目の不気味さになかなか箸が出ないようでしたが、おそるおそる食べて「あ、おいしい」と。よかった、よかった。

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