鶏鍋

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鶏鍋

年末に築地の鳥籐で買ってきた、東京しゃもの半分を鍋にする。

正月は胸肉を食べ、ももは冷凍しておりました。塩振って焼くだけでもむちゃくちゃ美味しかったので、ソテーも悩ましかったのですが、やはり、ここは鍋。気分的に五鉄ごっこをしたかったのです。小説(鬼平犯科帳)だと、シャモの肉ともつをささがきごぼうと一緒に濃いめの割り下で煮る…のようですが、とても全部を真似するのは無理なので、あくまでもエッセンスで。

そもそも割り下を作るのが面倒だったので、今回は缶入りのそばつゆを使用。良くスーパーで見かける永坂更級のストレート缶(190ミリリットル)を買いましたが、この店、麻布十番に本店があるんですねぇ。知らなかった。これに、醤油とみりんをそれぞれ少々プラスして割り下っぽい味に仕上げて使う。うっかりと1缶しか買ってこなかったのが迂闊でしたが、野菜から出る水分も合わせると十分な煮汁を確保できたので、とりあえず良かったです(でも、2缶買ってきた方が安心感はある)。

鍋にそばつゆをはり、味を調えたら、火にかけ、ぶつ切りのシャモの3分の一ほど、長ねぎ斜め切りを先に入れる。わいたら、ちくわぶ、ささがきごぼう、まいたけ、しゃもの残りを入れて煮込んでいき、適当なところでせりを加えてさっと火を通す。食べるときに粉山椒。しかし、こんな具沢山な鍋は池波好みではないですね。

で、シャモなんですが、不思議と、長く煮込んだものが一番美味しかったです。鶏肉だからあんまりだらだら火を通さない方がいいのかな…と思って2回に分けたのに、ガンガンに煮たもののほうがしみじみと美味しかった。あと、驚いたのは、シャモとささがきごぼうの相性がとても良かったことです。そういえば、きりたんぽ(比内地鶏の鍋)にもささがきごぼう入れてますよね(食べたことないのですが)。鶏の脂とごぼうの泥臭さが合うのでしょうか。ともあれ、もっと入れれば良かった…というくらい、ごぼうも美味しかったです。

写ってないですが、鬼平を気取って、茶碗でお酒飲んでます。ああ、吉右衛門さんの鬼平をゆっくり観たい…。

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