スンガリー飯店

スンガリー飯店 by nekotano

府中の森芸術劇場(ふるさとホール)で催された『イッセー尾形のこれからの生活2012 in 府中』を観に行ってきました。この日の演目は、「結婚式後の葬式」「電車」「車の売り子」「水族館」「博多」「ホテル」「元ハウスクリーニングの仕事をしていた人」の7本。

ひとつひとつの上演時間は10~20分で、ひとつの芝居が終わると舞台脇に設けられたお着替えコーナーで生着替えを行い、着替えが完了すると暗転、また違うお芝居が始まる、というスタイル。イッセー尾形さんは今年で還暦だそうですが、そうとは思えない引き締まった身体で、さすが舞台人だと思いました。

ご存じの通り、一人芝居で小道具もほとんどないので、お芝居が始まってもしばらくはどんなシチュエーションでのお芝居なのかわからず、イッセーさんの衣装と台詞と演技だけでその状況を手探りで探っていくことになります。それぞれの主人公の設定は案外複雑なんですが、でもお芝居が始まってわりに早い段階で無理なく理解できちゃう。それがすごいなぁ、と思いました。お芝居はどれも面白かったですが、一番笑ったのは「電車」と「ホテル」。表現力がハンパなく、なんていうかたまげました。楽しかったです。

ただ、たまたま私たちの後ろに座った人が、笑いの沸点が低めな人で、始終リアクションでかめで笑いっぱなし(他のひとよりワンテンポ早く笑い出す上に、「●●かよ!」とか口に出して笑っちゃう)。で、私も私で、ちょっと人とは違うところで「プッ」と吹いたりしていたので、夫は笑いのリズムがくるってちょっと消化不良気味でした。でもそれは、舞台のせいではなく、明らかに私たちのせいです。すまんねぇ。笑いって難しいね。

お芝居が終わった後、東府中駅前にある「スンガリー飯店」に寄って、ビール、春巻き、餃子、レバニラ。そこかしこに店主のイラストが描かれているのですが、それがやたら可愛いのでした。

● 京王線・東府中駅前・スンガリー飯店

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