豚のしょうが焼き

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そんなのよく知ってるよ! といいつつ、実はよく分かってない…と言う料理は実は多い。わたし的にその筆頭は、しょうが焼き。しょうが焼き自体は大好きだし、時々自分でも作るけど、作る度に、いつも「正しいしょうが焼きってどんなのなんだろう…」と悩む。

悩む理由は多分、お肉屋さんに行くとよく見かける「しょうが焼き用の肉」の存在だと思う。あの、ロースを3ミリほどの厚さに切ってあるやつ。あんなに堂々と「しょうが焼き用」ってラベルを貼られて売っているけど、わたし自身はあんなお肉でしょうが焼きを食べたことは一度もない。ちょっと立派すぎませんか? といつも思っていた。実際、わたしの知っているしょうが焼きは、豚こまか、もしくはロースの薄切りを使ったものだったハズ。ひとり暮らしをしてからは、玉ねぎも加えて作るのが定番だったし、確か大学の学食にあったのもそんな感じだったし、ゼミ合宿で食事当番の同級生が作ってきたのもそんな感じだった。肉が薄くて玉ねぎ入り。

神田裕行のお総菜十二カ月』を読んでいたときに、「豚のしょうが焼き」があって、そのビジュアルが正に「正しい」しょうが焼きっぽかったので、これは本の通りに作るしかないと思って、チャレンジしてみました。そのために、お肉屋さんではじめてしょうが焼き用の肉を買ったのですが、その際に1枚で50グラムもあると知りました。うちだとひとり2枚が限界やな。

作り方は至ってシンプルで、バットに、生姜すり下ろし一片分、酒、みりん、しょうゆを大さじ1ずつよく混ぜたものに両面で3分ほど漬け込んだら、ゴマ油をひいたフライパンで、両面が軽く焦げ目が付くまでしっかり焼くだけ。え、それだけ? って感じでした。

「正しい」しょうが焼きを食べてみた感想は、美味しいけど食べにくい…でした。夫は早々に調理ばさみを取り出し、ちょきちょきと一口大に切り分けて食べておりました。味は美味しいけど、食べやすさも料理のうちなので、悩ましいなぁ。わたしとしては、しょうが焼き用のお肉を使うなら、もう少し分厚いお肉にして、ナイフとフォークで食べるのがいいかなぁ…と思ってしまった。でも、それだと、しょうが焼き(和食)じゃなくてポークジンジャー(洋食)ですよね。

ご飯は食べずに、キャベツをたくさん食べます。なので、同じ本に載っていたマヨネーズドレッシングも作る。マヨネーズ、酢、みりん、薄口しょうゆを小さじ1ずつ混ぜたもの。これね、かけてみて思ったけど、ちょっと市販のポテサラをイメージさせるような味。でも、やっぱり、しょうが焼きにはポテサラも添えたいよね…と思って、作ってしまった。玉ねぎ、きゅうり、茹でにんじん、ハムのはいった、ド定番のもの。あると嬉しいのよね。

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