イノダコーヒー

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前日はステキな食事とおいしいワインで楽しい時間を過ごしましたが、あれだけたくさん、それこそ腹がはちきれんばかりに食べて飲んだにも関わらず、朝になったら空腹を感じるのだから、不思議です。っていうか、美味しいものばかりの幸せな時間だったので、一晩経って、空腹を覚えるのが少し寂しい気もします。

京都で朝何食べるってなったら、真っ先に思いつくのはイノダです。本店か清水のお店で食べるのが好きですが、まぁちょっと無理なんで、今日はポルタ店で。夫はミックスサンド、私はハムサンド。基本具はハムだけという、シンプルなところが好きなのです。コーヒーはアラビアの真珠。普段はブラックですが、ここでは素直にミルクと砂糖入りで。

 

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京都でするべきことは昨日で終わっているので、今日は観光するだけ。とはいえ、油照りとも言われる夏の京都で、あちこちうろつくのは無理だし、そもそもそんなに時間がない。なので、今回は下鴨神社にお参りしてから帰ろう、ということに。

下鴨神社に行こうと思ったのは、特に理由はなくて、単純に行ったことがないから。平地にあるメジャーどころのお寺さんはだいたい一度は行っていると思うのですが、若い頃は寺(というか、仏像)にばっかり興味があったので、神社系はほぼスルーしており、こんなメジャーな神社すら行ったことがない有様。ここ数年で、伊勢神宮、出雲大社、宇佐八幡と神社ばっかり行ってますが、おばさんになってようやく、神社の良さが分かってきたのかもしれません。

で、さっさと出町柳まで地下鉄で行けばいいものを、夫が「手前で降りて、少し歩いてから行こうぜ」というもんですから、今出川で降りて、相国寺を抜けて下鴨神社まで歩く…というルートで行くことに。暑いだろうなぁ…と思いましたが、幸いなことに、さほどの暑さではなかったので、まぁ何とかなりました。

若い頃は建物とか庭とかにはあまり興味がなかったものですから、禅寺ってのは、まぁあんまり面白くないのです。が、年を取れば違った楽しみ方が出てくるもので、敷地内を歩くだけでも結構楽しめました。あちこち工事中だったのが、ちょっと残念ではありましたが。上の写真は経蔵です。

 

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とはいえ暑いんで、どこか涼めるところはないか…という邪な気持ちで、敷地内に併設されている承天閣美術館に入る。ちょうど「伊藤若冲 釈迦・文殊・普賢三尊像と」という企画展をやっていたので、面白そうだったので入ってみました。

そんなに期待していなかったのですが、若冲は相国寺ととても縁があるそうで、思った以上にたくさんの若冲作品があり、ゆっくり観られてラッキーでした。若冲は観ようと思えば観る機会は多いですが、大きな企画展でとなるので、ゆっくり観られるとなると話は別。ついでに、等伯の「萩芒図屏風」もあって、わ、ラッキー、と。この絵ねぇ、結構好きなんですよ。

ちょっと涼むつもりが、結構じっくり観てしまいましたが、これはこれで楽しかったです。

● 臨済宗相国寺派

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