スヰートポーヅ

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今日は丸一日、都内をぶらぶら。昨年末から、これは絶対に観に行くんだ…と決めていた、国立近代美術館の企画展「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」をじっくり堪能。企画展は、最終2週間ほど前から駆け込み需要で鬼のように混む…とよく聞くのですが、まぁまだ大丈夫だろう、平日だし…と思っていましたが、私の見立ては甘かった。世の中、こんなにも熊谷ファンは多いのだ。

ところで、熊谷守一展は素晴らしかった。展覧会の常として、一番最初のブースが激混みで、若いころの絵はほとんど見られなかったのですが、私が好きなのは70歳以降に描かれた絵なので、特に問題はなかったのでした。「雨滴」という絵がとても好きなのですが、じっくり見られてうれしかった。描かれた年代順に並べられた絵を見ると、この方は、生涯、ほぼ同じテーマを追い求めて書き続けているのだなぁと思いました。同じ構図の絵をパターンを変えて何枚も描いたりなどもしており、「絵は描けば描くほどよくなる」といったことを言っていますが、画風だけでなく、そういう考え方や姿勢も含めて好きなのかもしれません。

国立近代美術館は建物自体がなかなかいい空気感があって好きなのですが、常設展をぶらぶらしながら建物も楽しむ。「眺めのいい部屋」もいいですが、「建物を想う部屋」もなかなかいいので、興味ある方はぜひ。私はいわゆる現代美術は苦手なのですが、夫はそこそこそういうものも楽しめるたちのようで、ぼんやりと立ち尽くすしかなかったインスタレーションでも、「こうやって見ると面白いよ」「こうやって考えるといいのだ」など教わったりして、ほーへーといいながら楽しめたのでした。答えがないということは決して悪いことではないのだ、ということで。

で、大満足で竹橋から神保町まで歩いて、スヰートポーズへ。ここの餃子の佇まいがとにかく好きです。焼き餃子は、皮は上だけくっつけて、脇はあいたまんま。焼き目の香ばしさと、上部のもちもちした部分が絶妙。すごい勢いで食べてしまう。

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包子(ポーズ)。素朴な皮が何ともいえずうまい。ちょっと癖のあるあんがまたいいのね。

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水餃子。みしっと噛みごたえのある皮が何より美味しい。なんていうのかな、ひとくち食べて「うまいー」って吠える味じゃないの。でも、とてもおいしい。組み立ては焼き餃子とほぼ同じなのに、味わいの方向性が全く違うのが面白い。

全部一人前で頼んだので、合計三人前を二人で食べたことになりますが、まぁお腹パンパン。血糖値がキューっと上がって半分ウトウトしながら、次の目的地へ移動する。

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