タカセ

久しぶりに池袋に行く。池袋って、ホントに縁のない街なので全然知らず、うーんと頭をひねって、そういえばタカセのレストランに行ったことなかったなと気づいて、行ってみることに。

昼時なので少し待ったけど、回転がいいのですぐに座れた。大昔から同じ場所で商売をやっているお店独特のこなれ感があって、不思議に落ち着く空間だった。さんざん悩んで、結局日替わりランチ(デミソースのかかったチキンソテー、カジキのフライカレーがけ)。しかもライス(お味噌汁付き)。オムライスも食べたかったし、目玉焼きの乗ったハンバーグもおいしそうだったし、ポークジンジャーもいいなぁ。タカセなんだから、ライスじゃなくて、自家製パンにすればよかったなぁ、とも思ったり。

なんだかすっごくおいしくなさそうな写真だけど(申し訳ない)、料理はおいしかったです。なんていうか、全体的にまともっていうか。なんだかホッとする。お客さんの年齢層はかなり高めでしたけど(歌舞伎座とほぼ同じ感じ)、そうだろうなぁと思う。夫が注文した、カニクリームコロッケも、さらっとしたクリームがちょっと独特で、さっぱり食べられておいしかった。

ケーキも食べたかったけど、お店の人も忙しそうだったし、何となく自重。

夫が、こういうお店、うちの近所にもあったらいいのになと言っていたけど、似たようなお店…と考えると、西荻窪のこけし屋になるのかなぁ。あとは、洋食やじゃないけど、国立のロージナ。うちの近所となると、いせやになるのかなぁ。行ったことないけど。

食後にぶらぶら歩いて、江戸川乱歩邸に行く。昭和9年から40年までを過ごした最後の住まいで、現在は、立教大学の大衆文化研究センターが管理しており、週に2回、予約なしで見学ができるのです。

玄関にほんのちょっと展示スペース。ポプラ社から出ていたハードカバーの少年探偵団シリーズは、小学生のころによく読みました。懐かしい。

基本的に、ガラス越しに外からのぞくだけなので、今日みたいなやたらと天気のいい日だと、ガラスが反射しまくってものすごく見えづらい。来る人みんなガラスに張り付いてガン見。ここは、作家の自宅をテーマにした本(『文豪の家』とか)でもよく紹介されている、応接間です。青いビロードが貼られた揃いのソファが素敵。

小ぶりの暖炉がまたいい感じ。傍らに『貼雑年譜』からのコピーと思われる、自宅の見取り図やこれまでの引っ越し履歴の地図が展示されていましたが、江戸川乱歩の異常なまでの筆まめっぷりに驚く。

様々な蔵書が保存されていた土蔵。これを目当てに来た人も多いようで、意外と途切れずに人がやってきます。

ただ、出入り口にガラス戸がはめられており、見学者はここからのぞき見るほかないのでした。残念だけど、でも、仕方ないなぁ。それにしても、この土蔵で本を読むのは気持ちよさそうです。

この後、駅まで戻るついでに立教大学の構内も少しぶらっとしてみたんですが、あまりの素敵っぷりに驚く(私の中では、これまでは学校の雰囲気の素敵さ度合いでは青山大学が一番でしたが、それよりもはるかに立教のほうが上)。都会の大学ってすごいわ。

池袋駅まで戻って、東武百貨店のレストラン街にある、TOSHI STYLEデセールカフェ&レストランでお茶。キウイとパイナップルのスープがおいしかった。

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