別に前の日に夫が外でビビンバを食べて激怒したから…というわけでなく、そもそももともと干しぜんまいでナムルを作ろうと思ってアクを抜いて戻して用意してあったわけでして、ならばついでにピビンバにしちゃえよ、と作ってみたのでした。
お手本にしたのはコウケンテツさんの本。作ったのは、にんじんの炒めナムル、ぜんまいの炒めナムル、豆もやしの蒸しナムル、ほうれん草の茹でナムル、大根の生ナムル、牛肉の炒め煮。6目になっちまったが、まぁいいか。
作ってみて気づいたんですが、この本の味付け、どれもすごくシンプルで控えめ。1個1個は「え、こんな味で大丈夫なの?」と思うくらい、やさしい味でした。だからこそ、がっちり火を通し過ぎないとか、きちんと水けを絞るとか、味見しながら微調整していくとか、ひとつひとつの作業はだいぶ丁寧さを要求されます。材料は安いし、難しくはないんだけど、丁寧に作らないとおいしくないって、なんだか家庭料理だなぁって感じがします。ぜんまいや牛肉は甘みが先立つ味つけで、北関東人の私からすると少々違和感を感じなくもなかったのですが、九州出身の夫的には、ホッとする味だそうです。
そんなこんなで、器に盛ってコチュジャンを乗せて混ぜて食べると、アラ不思議、個別に食べるのとは全然違う味わい。つーか、おいしかった(自画自賛)。私は卵の黄身だけ乗せましたが、なくても良かったかな。もちろん夫には卵抜きで出しましたが、とっても喜んでくれて、お代わりしてました。よかったよかった。
ちなみに、写真中央に映っているのは、両親の韓国土産の真鍮製のスッカラッ。いわゆるスプーンです。
これ、すごく使いやすくて普通の料理でもバンバン使ってるんですが、ようやく、ちゃんとした用途で使ってあげれましたよ。実家では、いまだに韓流がブームというか、もはや定着している様子ですが、そういうわけでして、私のブログでも「ビビンバ」ではなく、「ピビンパ」と表記したいと思います。ホントは、「ピビン(混ぜる)+パッ(ごはん)」なんだって。外国語の表記って難しいですね。
- 作者: コウケンテツ
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