純喫茶 アメリカン

f:id:NEKOTAten:20110523101211j:image

昼の回は、私一人で(夫は太陽の塔を見に行ったようです)。

今日の演目は、「女暫」、「汐汲」、「極付 幡随長兵衛」公平法問諍(きんぴらほうもんあらそい)。

「女暫」は、「暫」のパロディ。たまたま以前に団十郎丈の「暫」を観ているんで、より面白く見られた気がします。巴御前には時蔵丈。たおやかな雰囲気の時蔵丈が荒事ってばどんな感じなんだろうと思いましたが、りりしくてすてきでした(衣装も楽しい)。でも、最後の引っ込みのところ、急に楽屋オチみたいな雰囲気にガラッと変わるのですが、急に女に戻るところが楽しかったです。

「汐汲」は、能の「松風」をベースにした舞踊。夜の回で上演された「蘭平物狂」には在原行平、松風が出てきますが、もともと須磨に流された在原行平と土地の海女である松風、村雨姉妹の恋物語ってのは、他のお芝居でも使われるモチーフだそうで。しっとりとした踊りでした。

「極付 幡随長兵衛」は、全体的には切ない話なのですが、非常に凝った構成のお芝居で、いろいろ見どころ聞きどころの多いお芝居でした。

「公平法問諍」というお芝居を上演中に、諍いが起こり、その諍いをきっかけに幡随長兵衛と敵対する水野十郎左衛門が遣り合う…って流れなのですが、「公平法問諍」のシーンが結構長くて、1本で2本のお芝居を見ている状態。結構お得な感じです。十郎左衛門は舞台2階の窓から、長兵衛さんは客席から登場と、意外なところから登場するのも楽しいです。

町奴の幡随長兵衛と旗本奴の水野十郎左衛門がなんでここまで敵対し合っているのかってのがよくわからなかったので、なんでこんなところで殺されなきゃならないんじゃと思ったのですが、あまり深く考えずに長兵衛の男らしさを堪能するのがいいんでしょうね。

今日のお弁当は、アメリカンの持ち帰りのミックスサンド(野菜とハム)を。シンプルな感じでおいしかったです。包み紙もそうだけど、箱のグラフィックデザインもかわいい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。