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煮込み丼

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夫が1週間ほど家を空けるというのは2ヶ月ほど前から予定として聞かされていたので、そうなったら、アレしよう、コレしよう…というのはいくつか考えておりまして、そのうちのひとつに「もつを煮る」を言うのがありました。正確には「トリッパを作る」だったのですが、残念なことに週末までに買いに行けず(近所にハチノスほかあれこれ牛の内臓を取り揃えているところがあるのです)。むぅ、またの機会か…と思ったのですが、別のスーパーに寄ったときにブタモツ(白モツ)を安売りしているのを見て、そうか、普通に煮込みを作れば良いのだと思い直して、決行することに相成ったのでした。

実は、煮込み、好きなくせに作ったことがありません。もつは好きですが、家で食べるのはこてっちゃんがせいぜいであり(中学生の頃まではやたらと晩ご飯に出てきた)、あとは、焼き肉屋のホルモンか競馬場の煮込み…というイメージが強くて、触ったことすらないのです(要は外で食べるものだと思っていた)。手持ちの料理本に作り方は載ってないカナーと探してみると、見つけたのは『檀流クッキング』と『おつまみ横丁』だけ。両方目を通して、なんとなくのイメージだけ頭にたたき込んでから、あとは出たとこ勝負で作ってみることにしました。

まず白モツは水からゆでて、沸騰後から40分ほど、柔らかくなるまで煮たらいったんざるにあけて、水で洗う。このときの作業中に驚いたのですが、すごくモツ臭い。モツが好きな私でもにおうなぁ…と思ったので、ほんと、夫のいないときでよかった…と心の底から思いました(すでにゆでであるのですら相当だったので、生もつだったらもっとすごいのでしょうね)。いるときやっていたら、大騒ぎして大変だったよ、絶対。ところで、『檀流クッキング』によるとモツの臭みを取るには、おからと塩で揉み洗いすべし! とあるのですが、今回はおからを買いそびれたのでやっていないのです。次は必ずおからも買わねば。

どこまで洗うか悩みましたが、今回は洗う際に、管の内側の脂を全部こそげとりました。洗ううちにモツが冷えてきて脂が固まってきますが、いやぁ、すごい脂ですね…。外で食べると、こってり味の煮込みもあって私も大好きなのですが、実際に作業してみると、やはり脂は取れるだけ取り去ったほうがいいのでは…と思ってしまう。もちろん好き好きですが。

後は、鍋に出し(今回は市販の鶏ガラスープを使いました)をはって、もつ、しょうが、調味料を入れて煮込むだけ。今回はシンプルに、酒、みりん、しょうゆ、赤みそ少々。順々に、にんじん、だいこんを入れて柔らかくなるまで煮込みます。今回は野菜はおまけ程度に入れましたが、たっぷり入れたほうが美味しいね。今度は、こんにゃくとごぼうも忘れずに入れたいところ。木綿豆腐もいいかもなぁ。

というところまでを、昨晩やって、一晩おいて朝。さてさてとご機嫌伺いに鍋のふたを開いたら、なかなか美味しそうだったので、さっそく朝からどんぶり飯で味見です。まぁ、美味しいです。でも、なんだか、不満な点もある。経験を積むのみだけど、しかし、なかなか練習する機会を作るのが難しそうだなぁ。とはいえ、気兼ねすることなく、やってみたかったことができたので、とりあえずは満足感でいっぱいなのでした。

ねぎ入りさつま揚げ

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「大正コロッケ」(『檀流クッキング』)を作ろうと思いつつ作れないまま数日が経過したため、おからが駄目になってしまい、作れず。しかし、すり身は残っているのでこれで、「大正コロッケ」の項で紹介されていた、「オビのてんぷら」を作ってみることにする。

本によると、すり身と同量の水を切った豆腐を混ぜ、砂糖、塩で味付けし、小さな小判形にまとめて油で揚げる。レシピではすり身と豆腐だけでしたが、私は長ねぎの小口切りをどさりと加えています。ちょっと焦げて見た目はいまいちですが、なかなかいいアクセントになってくれていて、悪くない。

生地の半分が豆腐なので、練りものという入りもとうふ団子といった感じ。ふわっふわで、いくらでも食べられそう。ちなみに、「オビ」というのは、「飫肥」のことでして、日南地方(宮城県日南市飫肥地区)の郷土料理なのだそうです。「甘めに味つけたほうがよい」とあったので調子に乗ってドバッと砂糖を入れてしまいましたが、実際、ご当地のオビ天も黒砂糖などで甘みをつけるようなので、結構甘いのかも。

夫はふりかけごはんで済ませてしまいましたが、おそるおそる、つまんでみたところ「案外美味しい」と言っていたので、また作ろうかな…と思います。

まい泉のヒレひとくちかつ

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最近なんとはなしに『檀流クッキング』を読み返していて、ああ、おからが半分残っているから、「大正コロッケ」を作ろうと思い立つ。「大正コロッケ」のレシピと作り方は、『文士料理入門』という料理本にも紹介されていて、いい機会だからと見比べてみたら、本家のほうは青魚(トビウオやイシモチなど)をたたいてすり身状にしたものにおから、干しエビ(桜エビ)、卵、メリケン粉などを加えて小判形にして揚げていましたが、後者はすり身をはんぺんと缶詰で代用していました。

すり身でも、はんぺん&缶詰でも、どっちにしろ夫は手をつけない材料なので、大正コロッケを決行するならば、代わりになるブツを買って帰る必要がありそう…と、新宿でデパ地下に寄って目についた「とんかつ まい泉」で、ヒレひとくちかつ2個とエビクリームコロッケを買う。本当は刺身用のアジでも買って帰ろうかと思ったものの、帰宅してからすり身に調理するのは無理…と気づいて、市販のすり身(はも入り)で手を打つ。

にもかかわらず、帰宅したら途端に作るのが面倒になってしまったので、お揚げに納豆と溶けるチーズを挟んだ、きつね納豆チーズを作る。買ってきたヒレカツたちと一緒にオーブントースターに入れて焼いたらおしまい。しょうゆをちょろりと垂らして、ご飯にのっけて食べました。

千切りキャベツとにら汁を添えたら、十分でした。

おから寿司

おから寿司 by nekotano

先日、手作り豆腐を作ってみたのですが、当然ながら、その際に大量におからが発生。これを食べきるべく、まずは卯の花を作る。

具はありもんをポンポンほおりこみましたが、私は卯の花にはれんこんだけは欠かせないので(歯ごたえのあるものがないと、途中で食べ飽きてしまうので)これだけはわざわざ買い足して作りました。何入れたかなぁ…れんこん、にんじん、干ししいたけ、糸こんにゃく、ごぼうのきんぴらの残り、大根の葉を刻んで塩もみしたの、煮た厚揚げ、ゆできぬさや。ほとんどが、ちょっとずつ食べ残したものでしたが、これが意外といい感じ。

具を炒めてから、乾煎りしたおからを入れてしっかり混ぜ、だし200cc、牛乳100cc、めんつゆ大さじ1を入れて、しっとり加減が残る程度に煮詰める。卯の花をしっとり仕上げるには、油を多めに使うのがコツと聞いたことがありますが、油はあんまり使いたくないので、牛乳でしっとり感を出します。これも、人に聞いたことですが、いいアイディアやなぁ…と思いながら作ってます。

今日は夫がいないので、もうひと手間と、『檀流クッキング』にあった「コハダすし」を真似してみる。檀さんはこはだをおろして酢ジメしたものを使っていましたが、そんな根性なかったので、「いわしごま漬け」という市販品で代用。これ、そのまま単品で食べてもおいしかったですが、酢ジメの魚とおからって相性いいんだなぁ。

あとは、ぎんなんをレンチン(塩少々とともに紙袋に入れて、300wで2分)して、焼酎のお湯割り。

● コハダずし:檀流クッキング完全再現