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まい泉

渋谷の東急百貨店東横店が3月31日で閉店になるというので、夫がここ数日そわそわしていて、あと3回くらいは東横のまい泉でご飯食べたいという。ちょうど、東横で福島物産展が開催されていて、なんと、あの、エキソンパイが販売されるというので(大ニュース!!!)、それを買いつつ、その後、まい泉でご飯にするかと、珍しく夕方から渋谷に出る。

夫はとにかくまい泉が大好きで、東横店は中でも最大のお気に入り店(青山の本店よりもこっちの方が好き)。渋谷周辺や渋谷を経由可能な外出時にご飯を食べるとなると、大抵ここになる。東横店の跡地には渋谷スクランブルスクエアの西塔ができるそうで(完成は2027年だって!)、そこにまい泉が入る可能性もあると思いますが、でも、やっぱり上京した頃から通っていた店はなくなるのは、さびしいよね。

夫はいつも通り、ヒレカツ単品。私はカツ丼。

私は、そんなにとんかつ好きって訳じゃないんだけど、甘辛いつゆに浸ってタマネギと一緒に玉子でとじたカツ丼は、時々無性に食べたくなるもののひとつ。特に「このお店の!」というのはなく、カツ丼の要素が揃っているなら、どこの店のでもいい。まい泉のは、とんかつ屋さんらしくお肉がしっかりしていて、汁は少なめ。味付けも控えめで優しい味。あくまでもお肉が主役なのね。

まい泉に行くと、千切りキャベツの上に1枚ベビーリーフが乗っているんだけど、これがいつも、ピクミンみたいで、にやっとしてしまう。

パーラーキムラヤと銀座立田野

夫の所用が終わるまで、新橋駅前ビルをぶらぶら。巴裡 小川軒のイートインでケーキでも食べよーと思ったら、クリスマス前でイートインは中止。忙しいのね…。

もう少しぶらぶらして、一応マップでチェックしていたパーラーキムラヤへ。レトロな商品サンプルケースがかわいくて、どれもおいしそうで、サンドイッチもナポリタンもええなぁと思ったけど、朝お寿司をたくさん食べてまだそこまで余裕がない。ということで、プリンアラモードで。

このコーヒーが結構こってりした色合いで、どぶどぶに濃いのかな…と一瞬身構えるんだけど、実際は飲みやすくて好きな味だった。

プリンに寄って、もう1枚。レトロな味わいで、いい。おいしいです。

このお店は、喫茶店好きには結構知られたお店で、おしゃれ女子もいっぱい来ていると思うんですが(資生堂のWebメディア「花椿」の「東京喫茶部」という連載で紹介されている感じで、取り上げられることが多い)、私が行った時間帯は、どちらかと言うと「ナニワ金融道」っぽい雰囲気のお客さんが多かったように思う(実際、私の斜め後ろの二人組は、結構胡散臭い会話をしていた)。

だもので、店内の様子は撮影できなかったのだけど、そういうのは他の人が撮ったものを見ればいいのであって、むしろ、おしゃれ女子もそうじゃない人もウェルカムなのが分かったのが、一番の収穫でした。何となく常連さんの店的な雰囲気もありそうなのに、一見の鈍なおばさんにもにもやさしいことがわかったのも、よかった。今度はナポリタン食べてみたい。

夫と合流して、渋谷に出て、まい泉目当てで東急東横西館の食堂街に行くものの(東急東横は2020年3月末で閉館するのでその前に一度寄っておきたいというので)、人が多くて断念し、あんまりお客が多くなかった銀座立田野に入って、お雑煮。初めて入ったのですが、あんみつなどの甘味中心なのかと思いきや、釜めしとかお雑煮とか、お食事メニューも案外あるのですね。

シニアが多いからか、ゆっくりした雰囲気で、お店の人も優しい。こんなに落ち着く店だと分かっていたら、もっと早く入っていればよかったなぁ。

帰宅して、オーボンヴュータンプティ・フール・セック(小)をあけて、お茶にする。お使い物用に買ったのだけど(これこそが、最強の東京土産でしょう、と思う)、あそこまで行って、自宅用にも買わないってないでしょ。

とっておきのお菓子なので、数億年ぶりにソーサー付きのカップでお茶を飲む。

豆入りカレー

最近は、市販のカレールーも2皿分ずつ小分け包装してくれている商品が増えてきて、何ともありがたい限り。だもので、ハウスの「プライムジャワカレー」は、割に買うかも。カロリー50%オフだそうですが、牛脂の代わりに植物油脂を使っていて、うちにはマストな商品なのです。

ミックスビーンズ缶と刻んだ野菜でサクッと作る。簡単で美味しい。ヒガシマルうどんスープのなんちゃって浅漬け、かぶの甘酢漬け。

夫の用事にひょこひょこ付いていって、その時間つぶしに、ヒカリエのd47食堂でお茶。私は阿波番茶、夫はムジカティー。紅茶は仔犬印のポットでサーブされるけど、それを見るたび、あ、私も買わなきゃ…と思うのに、買っていない。でも、すごくかわいいんです(1人前サイズが圧倒的にかわいい)。

ムジカの紅茶ってほんとおいしいなーって思う。いつかは、堂島のカフェでスコーンを食べてみたいな…と思っていたけど、2013年に閉店しちゃっているんだよね。今は、芦屋に移転されているらしいので、いつか行けたらいいな。

机の上に「d design travel 香川」があったのでパラパラめくったが、ええなぁ。旅気分がじわじわわいてくる。

d47食堂から見下ろす渋谷の町並みは結構好きです。

珈琲店トップ

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仕事帰りに渋谷の文化村で開催中の「ベルギー奇想の系譜展」を見に行く…前に、東急本店のレストラン街にある珈琲店トップで軽く腹ごしらえ。

昨年のいまごろ、会社から新宿駅への道すがらにいい雰囲気の喫茶店を見かけて、入ってみたいなー、でも、今度ね…を繰り返していたら、なんとビル(永和ビル)の建て替えに伴ってなくなってしまったのが、珈琲店トップの新宿西口店だったのでした。行けなくなったと分かった途端妙に無念な気持ちになるもので、検索してみると、あら、実は本拠地は渋谷だったのねと判明。渋谷に行く機会があれば寄ってみよう…と思っていたのでした。

珈琲店トップは渋谷に3店舗(道玄坂店、渋谷駅前店、東急本店内8F)あるのですが、東急の中にあるここだけはちょっと異質でして、どこがかというと、ここだけごく普通の喫茶店だったのでした。ちょっと時代がかった独特のサンドイッチを楽しみにしてきたのですが、オイスターサンドも、サーディンサンドもなく、あるのはごく普通のミックスサンドのみ。正直言うとちょっと残念だったのですが、よく考えると手作りのノーマルなサンドイッチを食べる機会もあまりないので、妙に美味しかった…。お皿もエッグスタンドも可愛くて、和みました。

文化村は、金、土だけは21時まで開けてるのですが、19時過ぎたあたりから人が多くてビックリ。ひとり、もしくはふたり連れの妙齢の女性がほとんどで、ひとつひとつじっくり熱心に見る人が多い印象でした。かくいう私もそのひとりなのですが、楽しかったです。

ところで、なぜわざわざ仕事帰りに渋谷まで出てまでマイナーなテーマの美術展に行ったのかと言いますと、子供の時に見て以来、ずっと印象に残りつつも、タイトルも作者もまったく記憶にない…、でも何とかして知りたい…という絵があるのですが(だいぶ記憶がぼやけてきて、特に印象深い複数の断片だけが頭に残っている状態なのですが、一見普通の絵と思いきや、よく見ると、ダリの「記憶の固執」にあるようなぺらっぺらの魚みたいなのが転がっていたり、ミジンコみたいなのが飛んでいたり、ゴブリンみたいなのが歩いていたりしている…という絵)、どうも、答えがここにありそうだ…と期待してのお出かけなのでした。果たして結果は、100%の確証ではないものの、かなり近い! 恐らくボス派の誰かが描いた「聖アントニウスの誘惑」でいいと思います。本当は、ヒエロニムス・ボスの「聖アントニウスの誘惑」と言いたいところなのですが、そこまでは確証が…。でも、なんとなく答えが見えて、なんだかスッキリしました。

この展覧会自体は、ボスをはじめとするフランドル系の絵画を起点に、「奇想」をキーワードにベルギー絵画の流れを見せる…というものなのですが、やはり、一番楽しかったのは一番最初のボス、もしくはボス系の絵画たち。あんまり楽しかったので、図版の他に関連書籍も買っていろいろ読むと、徳島にある「大塚国際美術館」には、ボスの代表作のひとつである「快楽の園」の陶板画があるそうで、しかも開閉式で、とんでもない迫力なんだそう。なんだか、是非行ってみたい気分になったのでした。