カテゴリー別アーカイブ: 歌舞伎の日

富士そば

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仕事が終わった後に、八月納涼歌舞伎の第三部を観に行く。定時退社すれば間に合うと踏んで思い切って平日に取ったのですが、こんな日に限って、退社間近にこまごました用事が発生して少し焦った。ぎりぎり間に合ってほっとしましたが、いやはや。

演目は、芋掘長者と祇園恋づくし。芋掘長者は、最近『坂東三津五郎 歌舞伎の愉しみ』『坂東三津五郎 踊りの愉しみ』と立て続けに読んだ中でも紹介されていた演目だったので楽しみにしていましたが、とても楽しい踊りでした。祇園恋づくしも初めてでしたが、ただただ楽しい舞台で、八月らしい演目。しかし、勘九郎さんを見ながら勘三郎さんを、巳之助さんを見ながら三津五郎さんを思い返しつつお芝居を見るというね…、お盆時期に見るのにぴったりな舞台だったような気もします。

晩御飯は、幕間に駆け込んだ富士そばできつねそば。

お刺身とお酒

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八月納涼歌舞伎の二部を観てから買い物してさくっと帰宅。八月は三部制なので、通常よりも気楽に観に行くことが出来るのでありがたい。ただ、そのぶん、普段よりも若干ですがチケット代がお安くなっていることもあって、今回はいつもに増して土日のチケットが争奪戦になっていて、どうしても一部のチケットが取れなかった…。一等、二等だったらまだまだ取れたんだけど、それって、無理でしょ…。

ただ、橋之助ファンとすれば、出番の多い二部、三部両方が取れたのは嬉しい限り。二部の演目は、逆櫓と京人形。どちらも楽しく観たが、ちょっとまだアンサンブルが取れてないというか、全体的に堅い印象。なんとなくはらはらしながら観てしまった。しかし、橋之助が好きだから全部観られたが、逆櫓の(話的な)おもしろさってのは、私には未だに理解しきれない。やっぱり、歌舞伎が好きなら、平家物語くらいは読んどかんといかんかなぁ。

芝居終わりに、銀座三越に寄ってデパ地下でお刺身を物色。また刺身か! と自分でも思ったけど、まぁ、今日も信じられんほど暑いし、夏休み期間も頑張って働いたから、いいよね…(と、自分を甘やかす)。週末の銀座の百貨店のデパ地下って、普段だったら殺人的な込みっぷりで寄ろうとも思わないけど、やはりお盆だからか、まぁまぁ空いてる(というか、普通に歩ける程度ってだけだけど)。普段よく行く百貨店よりも種類が多くて、しかも、観たことのない魚が多くて、選ぶのが楽しい。とはいえ、食べるのは私だけじゃないので、散々悩んで、マナガツオとマダイで。お刺身に添えられているツマが、大根と人参の二色な上に、ちゃんと本物の青紫蘇も敷いていて、穂紫蘇まで付けているのが、銀座っぽいなぁ…と思ってしまった。

マナガツオって焼いて食べるイメージしかなかったのですが、刺身もいいんだー、と興味津々で食べてみましたが、美味しかった。なんていうか、初めて食べる味だなーという感想。食感も味も知っているものだけど、こういう食感でこういう味ってのは初めて…という感じなんです。わかりにくいね…。まぁ、ともかく、美味しかったです。また食べたいなーと思うけど、関東ではほとんどお目にかかれない代物なので、今度はいつになるやら。マダイはもちろん美味しいに決まっております。

今日の冷や奴は、相模屋の菊乃井高台寺とうふ。パッケージに「豆乳入り」とあって、そりゃ、当たり前だろ…と思ったのですが、そうじゃなくて、普通だったら水に浸しているところを豆乳にしている…という意味だったんです。申し訳ない。さすがのコクで大変美味しかった。これに限らず、菊乃井シリーズはどれも、いわゆる京とうふの味わいと食感が存分に感じられるので、「東京の豆腐は堅くて舌触りが悪いわ」と思っている人は、食べてみるとよろしいかと思います。

作り置きの押し麦サラダ(ゆで押し麦、さいの目に切ったきゅうり、粗みじんの紫玉ねぎ、ケッパー、刻んだドライトマトを、柿酢、アマニ油、うすくちのドレッシングで和える)を添えて、日本酒で頂きます。芝居観て、好きなもの食べて、マイペースで酒飲んで、楽しい週末です。

富士そば

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7月大歌舞伎の昼の回を観に行っておりました。お弁当を作る元気がなく、2度目の幕間にエイヤと駆け下りて、歌舞伎座向かって左隣にある富士そばへ。ノンオイルでと決めていたので、わかめそばで。思った以上にわかめもりもりでびっくりしましたが、わかめは好きなのでありがたくもあり。

冷房で冷え冷えの身体を温めて、いざ、後半。しかし、今月の大歌舞伎は、昼も夜も楽しい演目揃いで嬉しいなぁ。さすが澤瀉屋。

ドライカレー風混ぜご飯

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今週ずっと体調不良だったのでちょっと迷ったものの、やはり行かねば…と歌舞伎座へ行く。冷房対策万全にと、山ほど着込んでいきましたが、6月ほどの殺人的な寒さは感じなかったのは、クーラーへの耐性が付いたのもあるとは思うのですが、猛暑の影響も大きいのだろうなぁと思いました(ここのところ感じるのですが、以前よりもクーラーの効きが悪いところが増えた)。どんだけ暑くなれば気が済むのだろうねぇ…。とはいえ、寒いことに変わりはなく、セーターとレッグウォーマーを持参したのは正解でしたが。

7月大歌舞伎の夜の回は、熊谷陣屋と牡丹灯籠。海老蔵さんが熊谷をやるのも興味津々ですが、なによりも、牡丹灯籠に玉様が出られるとあっては、どれだけ具合が悪くとも観に行かねばならない。そして、結果的に、観に行って大正解。体調不良も吹き飛ぶおもしろさでした。行って良かった…。

牡丹灯籠は、お峰を玉三郎、その夫、伴蔵を中車というコンビで上演されましたが、ナイスな組み合わせ。玉三郎さんと中車さんのイキがとてもよく、最後まで楽しかった。可能だったら2回、3回見たいくらいだったなぁ。ぜひ、この組み合わせで来年もやってほしい。海老蔵さんの熊谷陣屋は、見終わって、なんだか不思議な気分になるお芝居でした。なんといいますか、熊谷陣屋って、荒事だったのかぁ…、と。今まで見てきた熊谷とだいぶ雰囲気が違うのに戸惑ったのですが、熊谷そのものが好きなので、これはこれで楽しく拝見しました。

で、まぁ、弁当持参で行ったわけですが、なんかヒドイ食べ物ですね…。ひよこ豆、にんじん、玉ねぎ、ショウガ、にんにくのみじん切りを炒めてカレー粉で味付けした豆のカレー炒めを、玄米ごはんに混ぜたもの。アクセントに、ゆかりをちらほら。見た目はアレ過ぎなのですが、味は美味しかったですよ…。

コンビニめし

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六月大歌舞伎の夜の回を観に行っていました。先週は、夫の素敵な計らいにより超久々の1等席での観劇でしたが、自腹で見る今週はもちろん3等席。

3等席、観る分にはなんの不便もないのですが、しかしですよ、いくらなんでも足下の幅は狭すぎだよ…とは、いつも思います。かなり小柄な私ですら「狭いなぁ」と思うのですから、相当だと思って頂いていいと思います。それに、3等席というのは基本庶民がほとんどなわけですが、庶民ってのは大概荷物が多いもの。だから余計に「狭くて不便」に拍車がかかる。せめてロッカーを用意してほしいですが、なぜかロッカーは地下なのよね(3階にもあるけど少ない)。で、そんなに狭くて不便だと自席で弁当を食べるのもいろいろ不都合があるので、ロビーのソファを使いたいのですが、これがまた少なくてすさまじい争奪戦。日生劇場並にとは言わないまでも、もう少しソファがあるといいのになぁ…とはいつも思うんですよねぇ(どうにもなりませんけどね…)。

というわけで、今日は激しい争奪戦に打ち勝って、幕間は、ソファでコンビニ飯。汁たっぷりの野菜担々麺。具を入れたり、汁を入れたり、混ぜたりすすったりと、色々手順の多い食べ物だったので、お席で食べなくて良かった…。

演目は、「新薄雪物語」の広間・合腹・正宗内。キリは「夕顔棚」という、芝居舞踊。今月は、午前に「新薄雪物語」の花見・詮議を上演していて、昼夜で通し上演という形を取っているのですが、正直無理があるなぁ…と感じました。そんなことは上演する方も百も承知なんでしょうけどねぇ。個人的には、正宗内を初めて見れたので良かったです。ただ、決して後味のいい話ではないので、キリの「夕顔棚」のばかばかしさが、なんだかありがたかったような気もしました。

グラノーラ

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グラノーラにヨーグルト、アプリコットジャム。

この日は昼夜ぶっ通しで歌舞伎を観に行ったため、昼食も晩御飯も劇場内で済ませる。昼は、おむすび権米衛のおにぎりを幕間の度に1個ずつ食べる(紀州南高梅、和風マヨネーズ、高菜玄米)。夜はあまりお腹が空かなかったため、2度目の幕間の際に、小さなあんドーナツを1個。

昼夜通しで見るのはめったにやらないのですが、今月は菅原伝授手習鑑の通しだったので、思い切って昼夜同日で取りましたが、やはり、通しで見てよかった…。昼の部は、加茂堤、筆法伝授、道明寺。夜の部は、車引、賀の祝、寺子屋。どちらかだけみるとすれば、単体でもよくかかる車引や寺子屋のある夜の部のほうがよさげに見えますが、やはり、めったにかからない道明寺が3幕目に入っている昼の部のほうに軍配が上がるでしょう。皆さんもその辺はよくご存じなので、昼の部はまともな席がまったく残っておらず、しかたなにしに西の2F席。でも、やっぱり、舞台の半分が見切れた…。あああ、残念無念。ぜひ、来年の春も仁左衛門さんで道明寺をかけていただきたいものです。

コンビニめし

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歌舞伎座の2月大歌舞伎の夜の回を見に行く。土曜だからだろうか、なかなか盛況。演目自体も昼の回よりバランス良く、どれも面白かった。

しかし、お客様が多かったからか、開演前に幕間用の軽食を調達しておこう木挽町広場のセブンイレブンに行ったら、パンもおにぎりもほぼ残っていない…。かろうじて残っていたサーモンオニオン巻をゲットし、あとはゆでたまご、歌舞伎揚げで。

お弁当

お弁当 by nekotano

歌舞伎座の七月大歌舞伎の夜の回を観に行く。

今日の演目は「猿翁十種の内 悪太郎」「修禅寺物語」「天守物語」の3本。一番のお目当ては、玉三郎さんがご出演なさる「天守物語」であって、そこにピークを持ってこられるよう、万全の体調管理で出かける。

ただ、「悪太郎」は思った以上に面白くて、儲けものでした。元は狂言の「悪太郎」なので松羽目物なのだが、なんだか不思議な踊り…と思ったら、ロシアンバレエの要素を振付に入れているそうで(初代猿翁はロシアへの遊学経験がある)。悪太郎(右近さん)と智蓮坊(猿弥さん)の掛け合いも面白く、澤瀉屋らしい軽やかで面白い舞台でした。

「修禅寺物語」は夜叉王を中車さんが演じられるのが眼目でしたが、元々この話自体が、そんなに好きじゃないのもあって…。

お目当ての「天守物語」は、うーん、やっぱり観に行ってよかったなぁ、と思いました。玉三郎さん扮する富姫は、美しくて、残酷で、我儘で、無邪気で、一途……っちゅうね、要はお姫さんなわけなんですけど、でも人間の姫さんじゃないって所が難しいと思うのですが、玉三郎さんの説得力ったら。それが堪能できて幸せでした。

あと、門之助さんの舌長婆。門之助さんは、キモイ老婆の役をおやりになっている時って妙に生き生きして見えるのですが、今回もそんな感じで、素敵でした。お掃除シーンが気持ち悪くて、おぉぉ…と思う。

最期、目が見えなくなった富姫と図書之助…もう死ぬしかない、どうする!? となった瞬間に登場した桃六(我當さん)には、そんな都合のいい展開アリか? と思いましたが、でもしかし、登場した際に彼が発した「美しい人たち泣くな」という台詞は何だか妙に印象深くて記憶に残りました。

ちなみに、原作自体が戯曲として書かれていて、岩波文庫に収録されていますが(『天守物語』と『夜叉ヶ池』を掲載)、『天守物語』だけ読めればいいや…という場合は、青空文庫にあります。

久しぶりにお弁当持参。さめの照り焼き、焼きピーマン、ゆで卵、しいたけの軸とドライトマトの炒め物、玄米ごはん。

1切れ残ったさめは、薄力粉をはたいてサラダ油で両面こんがり焼いたら、油をぬぐってからしょうゆ小さじ2+柚子ジャム小さじ2のたれを注いでよく絡ませる。んー、これ、美味しい!

コンビニめし

コンビニめし by nekotano

今日は七月大歌舞伎の昼の回を観に行く。「正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)」という舞踊をやった後に、「夏祭浪花鑑」で、お鯛茶屋、住吉鳥居前、三婦内、長町裏、団七内、同屋根上までの通しで上演。

団七が海老蔵で、三婦が左團次、義平次が中車なうえに、お梶が玉様とくれば、楽しみに決まっている…と、ワクワクで出かけましたが、微妙に消化不良だったような気もする。海老様の団七は相変わらず素敵だったし、徳兵衛の猿弥さんとの絡みもグー。だけど、全体的になんか、たるっとした雰囲気だったなぁ、と(まだ前半だからしょうがないのかも)。中車さんの義平次、台詞があるうちはすごくよかったのですが(嫌らしいのにとぼけた味わいが感じがすごくよかった…)、後半の立ち回りのシーンになると、少し間延びした印象を受けたのが、自分でも驚く。ここのシーンは誰がやっても面白い場面…と思っていたのですが、そういうわけでもないんだなぁ。歌舞伎って、バレエやダンスのような、身体芸術の側面もあるんだな…と思ったのでした。ともあれ、玉様、海老様の美しいお姿、お顔を拝見できたので、もう十分満足です。

で、劇場内のポスターに、もう、9月の秀山祭の演目が出ていて、ええ、もう、9月の予定を立てねばならんのか…と、なんだかアワアワする。

きょうは、コンビニのおにぎり2個入りパック(ツナマヨ、鮭)で簡単に。集中して芝居を見るには、これくらいの量のほうが丁度いいのね。まわりはみんな立派なお弁当を食べているので、ちょっとさびしい気持ちもなくはないんだけど。

コンビニめし

コンビニめし by nekotano

六月大歌舞伎の夜の回を観に行く。昼の回も取っていたのだけど、あろうことか、観劇日をすっかり忘れてしまって行きそびれるという大失態を犯したので(なので、仁左衛門の復帰舞台を見逃したのでした…涙)、夜の回は注意深くカレンダーを確認して臨む。

夜の回は、蘭平物狂、素襖落、名月八幡祭、の3本。

蘭平物狂の角書きには「三代目尾上左近 初舞台」とありまして、松緑さんのご長男である藤間大河君が尾上左近を襲名し、その初舞台という晴れの舞台でもありました。なので、最後に、菊五郎さん、時蔵さん、菊之助さん、團蔵さんを加えて、簡単な口上を挟んで幕となりました。今月は、昼夜共におめでたい舞台ばかりであります。

ただ、私個人的には、蘭平物狂って少し苦手でして…。理由は、とにかく、話の内容が複雑すぎる…ってことに尽きます。長々書くと、本当に長くなるので書きませんが、話の筋を知っているにも拘らず、しかし、納得できん…と、思ってしまう。不思議なことに、この日は外国人観光客がやたらと多かったのですが、撃沈している人多数。

次の舞踊に素襖落を持ってきたのは、やはり蘭平物狂とのバランスなんでしょうか。次の名月八幡祭は辛気臭い話なので、こういうシンプルでバカバカしいお芝居はいい口直し。心なしか、幕見方面からの拍手が多かった気がする。

キリの「名月八幡祭」は、今月一番楽しみにしていた舞台なのですが、もー、ホントに良かった。以前に観た三津五郎さんのがとても素敵だったので今回も三津五郎さんだったらいいなぁと思ったのですが、いやはや、吉右衛門さんも良くお似合い。話の筋としては「籠釣瓶花街酔醒」に似ているので、お似合いなのは当然ですが、籠釣瓶と違って名月八幡祭は近代的なアプローチなので、どうかなぁ…と思ったけど、何の違和感もなかった。劇場を出た後も「きょうは、ええ芝居を観たなぁ」という満足感でいっぱいでした。

幕が下りる時に、「秀山大当たり」と声掛けがありましたが、まぁそうだな…と思いつつも、でも、また、三津五郎さんの新助も観たいぞ…と思いました。

きょうは、もりもりご飯が食べたい気分だったので、地下のコンビニで海苔弁。全部食べられた自分が怖い…。