もうね、むちゃくちゃ、記事が貯まっているのですが、これはさすがに記憶が鮮明なうちに書いておこうかと思いまして、字も入れて更新します。
先月、1年ぶりに我々の間で「N会」と称する食事会を行ったのですが、その時話し足りなかったのと、あとNさんがパソコンを新調したいということでその相談を受けに…ということで、ご自宅へ遊びに行ったのです。名うての美食家であるNさんですが、食いしん坊というのは、料理も上手なのでありまして、夫とともに、ウキウキでお出かけしたのでした。
すでに、前々日に、「テーマはスパイスカレー」と聞いていて、料理リストも貰っていたのですが、出迎えてくれたのは、想像以上に、素敵なビジュアルの面々。ちなみに、ほとんどは『ナイルレストランが教えるはじめてのインド料理
Nさんが仕込み済みのお料理を温めている間に、室内灯のカバーを外す…などの、「若者らしい」作業を粛々とこなします（私たちは、Nさんよりも20歳ほど年下なのです）。
まずは、プロウンマサラという、海老のスパイシーなつまみ。玉葱にしみこんだ甘いスパイスが海老とよく合います。いきなり美味しくて、困ります。お腹一杯になってしまうではないか。奥は、スペイン風のピクルス。酸味控えめでオリーブオイルも入っているのが変わっています。が、美味しい。
Nさんが料理しているのを見ながら、カウンターでビール飲みながらつまみます。ビールは「買ってきてくれ」といわれていたので、最寄りのスーパーで調達したのですが、イネディット
テーブルに移動し、出来た物から順々に。一応、お手伝いしておりますが、イイ器ばかりなので、緊張します…。手前は、キーママタール（牛挽き肉のキーマカレー）。マイルドでうまい。
チャナマサラ（ひよこ豆のカレー）と一緒に、あいがけにしてお皿に盛ります。このカレーは、スパイスの塩梅が私好みでして、無性に美味しかった。どっちかというと、私は、甘い香りのスパイスが好きなのかもしれません。
ちなみに、米はバスマティライスで、サフラン味とシャンツァイ味の2種類（贅沢！）。「3合も炊いた」とのことでしたが、確かにNさんよりは若いのですが、我々も結構立派な中年なので、さすがにそれは食べきれる自信がないです。食後高血糖対策として、千切りキャベツとともに頂く。こういうところが、立派な中年です…。
ちょっと引きでも撮っておきましたが、お料理の素敵さに比べて、写真がイマイチで申し訳ないです。「うまいですよ－、すごくうまいですよー」と言いながら食べます。語彙も貧弱で申し訳ない。
ナンも出して頂きました。美味しかったのですが、ご飯とキャベツで結構お腹一杯で、なかなか全部食べきれず。
これが、今日のもう一つのハイライト、タルティフレット。インド料理の中に、いきなり、おフランスです。
Nさんは、Eテレで放送していた「レイチェルのパリの小さなキッチン」と言う番組が気に入っていて、録画して見返しているそうですが、これは、そのEpisode3に登場した料理。ビデオも見せて頂いたのですが、もう既に、少し酒が回り始めたのでしっかり記憶に残っておらず、こちらのサイト（Mediacrit）を参照しつつ思い返します。しかし、こういう起こしサイトってあるんですねぇ。参考にさせて頂きました。
ルブロションチーズというのをたっぷり使っているのが特徴の、ポテト料理。「人生は一度きり、どっさり食べよう！」と言いながら楽しそうに料理して食べるレイチェルさんの健康美が眩しいです。「これ見て、どーしても作りたかった！」というNさんの気持ちもほんとよく分かります。ルブロションチーズは、フェルミエで買ったそうですが、フツーに買いに行って「はい、ございます」と即答できるフェルミエって、やっぱすごいな…。
生で食べるとパンチのないブリーのような味わいだったそうですが、加熱すると、独特のコクというかクセが現れます。白カビですが、シェーブルっぽい雰囲気も。カマンベールで代用してもいいらしいですが、多分、ちょっと違うと思います。「料理に使って残ったから」と出して貰った、ドライな白ワインによく合う。バカラのワイングラス…初めて使いましたが、重いのに、妙に手になじむ…。
最後に登場したのは、サグチキン（ほうれん草と鶏肉のカレー）。これがまたうまかったなー。自分でもびっくりするくらい美味しそうに撮れたのも、また嬉しい。
このあと、持参のフィリピンマンゴーを食べ、自家製ラムレーズン入りアイスで口直しのあと、さらにフレンチ風イタリアンなロゼワインを出して貰って、延々飲みながら、何とはなしにお喋り。その間、夫は、Nさんのパソコンのあれこれを粛々と設定。いやー、それにしても、定年するとヒマになるのかなーと思いがちですが、やはりそんなことないんですね。相変わらずのアクティブさに、私も少しアグレッシブな気持ちになりました。ごちそうさまです、ありがとうございました。