マントウ

マントウ by nekotano

週末だしな、『KOBEで極める! 世界のパン』に載っている、あのマントウを作ってみるか…と、録画を見返してからチャレンジ。ちなみに、先生(錢文偉さん)の肩書はテキストだと「中国料理店料理長」としか書かれていませんが、そのお店とは、神戸の異人館街にある老舗中華料理店 東天閣だそうです。あのお城みたいな建物のあのお店ねー。

我が家でマントウと言えば、ウーウェンさんの『北京小麦粉料理』に載っている、銭面饅頭のレシピで作ることが多いのですが、それとはだいぶやり方が違う。

銭面饅頭は、うちでは薄力粉+強力粉(中力粉)を使い、粉の半量に水の全量とドライイースト、砂糖、塩を加えて発酵させ、そこに残りの粉を加えてよく練るという手順で作ります。油脂は使いません。

今回のテキストの作り方は、薄力粉オンリー、砂糖多め、塩不使用、ラード入れる、ドライイーストとベーキングパウダーの両方を使うのも、違う点です。まずは、ぬるま湯にドライイーストを振り入れてゆっくり溶かし予備発酵。薄力粉、BP、砂糖、ラードをしっかり混ぜたところにゆっくじませながら注ぎ、すべすべになるまでよく捏ねたら一次発酵。2倍に膨らんだ生地を白く艶が出るまで再度しっかり捏ねてから整形し、二次発酵。湯気の立ったセイロで蒸す。一度発酵させた生地を、またしっかりと捏ねるのが、私にはあまりなじみのない手順で、少し戸惑う。

二次発酵がちょっと甘くてヤバ…と思いましたが、一次発酵後の捏ねを10分行ったのが良かったのか、本当に白くてすべすべした、売りものみたいなマントウができました。

銭面饅頭はどっちかというとパンに近い食べ心地なのですが、こちらは蒸しパン風。でも、しっかりコシがあり噛みごたえもある。薄力粉でもこういう生地が作れるんだなぁと思いました。粉ものって面白いね。

せっかくなので、おかずも中華で。豚モモ肉とジャンボピーマンで、青椒肉絲風の炒め物を。『よくわかる中国料理基礎の基礎』にある「パプリカと牛肉の炒めもの」を参考に、味付けの分量を半分にして、手順通り作ってみる。

油通しが難しかったですが、味付けは上品で、すごく美味しかった。それにしても、お肉は下味をつけて油通し、野菜は油通しした後スープで軽く煮込む…と、炒め合わせる前の下準備が多くて、やっぱりお店の料理って、凄いよねぇ…と思ってしまった。

ピーマンを下煮した後のスープを捨てるのが惜しくて(だって、比内地鶏のガラスープなんだもの…)、溶き卵(お肉の下味用に使った残り)、しょうが汁(スープの味付け用に使った残り)、トマトのざく切りを加えて、汁ものに仕立て直す。生姜がよく効いて、なかなかおいしかった。

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