豚肉の香味野菜漬け

つくづく思うが、夫は揚げ物が好きである。「〇〇を買ってきたよ」「いいね、●●が食べたいね」という会話の●●に入るのは、ほぼ揚げ物になる。

豚ヒレ肉ならヒレカツ、鶏もも肉ならから揚げ、鶏むね肉ならチキンカツ、ちくわならちく天、エビならエビフライ。私も揚げ物は好きだし、しかも揚げ物をするのにめんどくさをあまり感じないタイプなので、確実に夫が喜んで食べるのが分かっている揚げ物の出番は多い。あとは、キャベツの千切りを添えればいいだけなので、献立を考えるのも楽だし。

でも、あんまり揚げ物ばっかりもなぁ、という気持ちもなくはないわけで、今日はあえてのフライ以外にチャレンジ。『スペイン 熱い食卓』にある「豚肉の香味野菜漬け」は、豚もも肉かロースを使うのだけど、多分ヒレで行けるはずと踏んでて、作る機会を狙っていたのでした。

スライスした肉をアドボ(漬け汁)に18時間以上漬け込んだら、肉を先に焼き、アドボの中の野菜を炒めてから漬け汁を注いで野菜が柔らかくなるまで加熱し、軽く煮詰まったら、野菜ごと肉に乗せて一緒に食べる。というもの。アドボというと、食べたことはないけど、真っ先に思い浮かんだのがフィリピンの酸っぱい煮込み料理で、なんか関係あるのかなと調べてみると、フィリピンのアドボの源流はスペインのアドボなんだそう。今では全然違う料理ですが。

アドボソースは、にんじんの細切り、玉ねぎのうす切り、にんにくのみじん切り、刻みパセリに、ローリエ、タイム、黒胡椒を加え、白ワイン、白ワインビネガー、塩、そしてパプリカパウダーを混ぜたもの。白ワイン大さじ2、白ワインビネガー大さじ3、塩小さじ1、パプリカパウダー大さじ2なんですが、えー、こんなにパプリカパウダー使うの? と一瞬ひるんだんですが、使った方がいいです。今回は塩はちゃんと小さじ1使いましたが、パプリカの風味がめっちゃ強いので、半分にしてもおいしく食べられそうです。ちゃんとスモークパプリカを使ったので、鰹節臭がすごい(この香りは、加熱するとほとんど感じなくなる)。

漬け汁は酢が主体なので、南蛮漬けを食べているような、そういう感じもあって、とてもおいしかったです。ほのかな酸味と、パプリカと豚肉のうまみがすごくいい。夫の反応は微妙でしたが、これは、また作ろうと思いました。

じゃがいものピュレに、サニーレタス。直売所のレタスはみずみずしくておいしい。

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