カテゴリー別アーカイブ: 歌舞伎の日

広島薬研堀製造所 米屋

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先週末に風邪をひいて寝込んだのですが、その時観劇の予定も泣く泣くパス。今月は夜の部(吉例顔見世大歌舞伎)はあきらめようかな…と思っていたのですが、顔見世を見ないってアカンやろ、しかも仁左衛門の勘平で仮名手本の五段目、六段目って、これ見なかったら絶対後で後悔する…と思いなおして、チケットを再度買って、会社を早退して見に行く。幸い、三等席がごりっと残っていて、助かった。でも、平日とはいえ、顔見世なのに、中日すぎで三等席が普通に買える状況っていいのかしら…。

行ってみると三等席の一番後ろの席がずらっと空いていて、団体さんのキャンセルでも出たのかなぁ。平日に行くのは久しぶりでしたが、土日のお客さんとはやはりちょっと雰囲気が違うなぁとは思いました。なんていうか、三等席のお客さんでも、ちょっと浮世離れ感があるというか、ゆったりした感じの方が多かった印象です。あと、年配の男性客が案外多い。男性の歌舞伎ファンってのは、リタイアされた方が多いんだな…と思いました。

それにしても、あー、ほんとに、観に行ってよかったー。仮名手本の五段目、六段目は何度か見ていますが、今回見たのはまたちょっと違う型。逆に古式なのかもしれませんが、新鮮な気持ちで見ました。見るたびに、早野勘平ってホントにバカだよなーっていつも思うんだけど、いいやつなんだよね。優しくて気がよくてちょっとカッコつけで、言ってしまえば八方美人なんだけど、憎めなくていいやつなの。でも、最後にっちもさっちもいかなくなって、腹を切って死んでしまう。そんな弱くてかわいくて悲しい人を仁左衛門さんがやるんだから、面白いに決まっている。これだけみて、もう帰ろうか…と思ったくらい、堪能いたしました。

もちろん、新口村と大石最後の一日もみましたが、よかったですよー。やはり11月は忠臣蔵ネタは見ておきたいものです。

晩ごはんは、三越の地下で調達した「広島薬研堀製造所 米屋」のおにぎりセット。アナゴの炊き込みご飯のおにぎりとカキフライ。ご飯、美味しかった。

ブロッコリーのポタージュ

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国立劇場の10月歌舞伎公演「通し狂言 霊験亀山鉾 亀山の仇討ち」を観に行って参りました。四世南北の通しで仁左衛門さんがやるとなったら、やっぱり見たいでしょう。そう思った人は多かったようで、チケットの発売日はなかなかアクセスできなくて焦ったなぁ…(ちゃんと、ほぼ希望通りの席は取れましたが)。

もちろん演目ありきなんだけど、ここの建物も結構好きなので、国立に行くのは楽しみ。松竹でも国立でもつねに一番安い席の客ですが、国立は1800円でもそれなりに快適に観劇できるので、ほんとありがたい。幕間中に館内をぶらぶらするのも好きです。

それはさておき、亀山の仇討ち。南北と言えば、綯い交ぜ(複数の設定を組み合わせて1本の戯曲にすること)。だからこそ通しで見ないと楽しくない。その分、話の筋は複雑になるので、見る方も気が抜けないのですが…。先行作品をいくつも参照しているとは言え、しかしまぁこんな複雑な話、よく考えつくなぁといつも思います。個人的にはもう少し水右衛門の悪人的美しさを楽しみたいと思いましたが(筋をまとめるのを優先したのか、話がさらさらとながれていくなあとは思いました)、それでもいつもと変わらず仁左衛門さんは素敵でしたのでヨシとします。

とっても寒かったので、スープジャーを持参。中身は、ブロッコリーの軸と玉ねぎをコンソメキューブ1個入れて煮て、スティックミキサーでポタージュにしたもの。スープジャーって思ったほど保温率は高くなく、朝詰めて昼食べるころには、ほんのり温かい程度なの(あらかじめちゃんと容器を温めてから詰めたとしても)。それでも、寒い時期はありがたい。

行きしなに寄った、墨絵のパンと一緒に。ごぼうとチーズの入ったパン、食後に全粒粉のチョコレートクロワッサンを食べたけど、どっちも美味しかった。

サンドイッチ

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朝から十月大歌舞伎。今月はなんと言っても、昼の回の新作「マハーバーラター戦記」が楽しみで出かけましたが、楽しかった。ただ、あれは歌舞伎なのでしょうか、とは少し思った。「歌舞伎役者が演じていれば歌舞伎である」とはかつて勘三郎さんが言ったことばだそうで、それは確かにそうだなとは思うのだけど、新作を見るといつも「でも本当にそうかしら」とも考えてしまう。今回は特にそう思った。でも、とても面白い舞台です。神話を題材にしながらも、きわめて現代的なストーリー。美しい衣装、インドを思わせる書割(屏風絵)、音楽、どれも素敵で、ああ舞台を見た…と言う満足感に浸れて、いい気持ちで席を立てました。カーテンコールは控えめだったけど、もっと盛大でもよかったと思いました。

昼夜でチケットを取っていたので、夜の回も引き続き。玉様を楽しみに出かけたのですが、思いの外「唐人話」が面白かった。芝翫さんの魅力が久しぶりに炸裂したな…という感じ。

ざっくり言うと、芝翫演じる典蔵が悪者で、鴈治郎演じる伝七が主人公でして、典蔵が伝七に悪辣な嫌がらせをしたため、腹を立てた伝七が恨みを晴らさんと典蔵を殺す…と言う話なんですが、以前違う配役のを見た時は、典蔵は殺されて当然だよなーと思ったのに、今回は典蔵ちょっとかわいそう…と思ってしまった。それだけ芝翫さんの典蔵が憎めない雰囲気だったからですが、それと同時に伝七がただ単に無能なだけであると見えてしまったわけで、むむむ…と、色々考え込んでしまった。

玉様が芯になる二題(「沓手鳥孤城落月」「秋の色種」)は、いずれも大向こうがご遠慮になっているとのことで、ファンの間では少し話題になっていましたが、大向こうが全くかからない舞台ってすごく静かなんだなぁ…と驚いた。かけるぞかけるぞって気配もなくて、本当に静寂。玉様はこの雰囲気が欲しかったのかなぁ…と思ってしまった。

サンドイッチが食べたい気分だったので、今日のお弁当はそれで。特にきゅうりとディルのサンドイッチが食べたかったので、それをたっぷりと。これで昼夜2回分。これに、ロッテのチョコパイを添えて、観劇には十分な量でした。

モロ納豆サラダ

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今日は朝から歌舞伎の日。秀山祭を昼夜続けて観ます。

今年で10回目の秀山祭、これだけ回数を重ねると演目の選定も難しいのか、ここ数年、ちょっとマイナーな感じのが多いなーと思っていたのですが、今年は結構派手めなのがそろった印象。昼の回は、「毛谷村」「道行旅路の嫁入」「極付 幡随長兵衛」。夜の回は、「逆櫓」「再桜遇清水」。なんつうても、吉右衛門さんが芯をやられる、「極付 幡随長兵衛」「逆櫓」が一番のお目当てですが、どっちも素敵でした。私は「幡随長兵衛」は話の筋は大嫌いなのですが、今日は話ではなく、長兵衛の格好良さだけを堪能しよう…と心に決めて観たら、いつもよりもかなり楽しめました。「逆櫓」も吉右衛門さんので観られてよかった…。お芝居は言うに及ばず。それに、立ち回りの前に、沖合にこぎ出した舟の上で襲われると言うシーンがあるんだけど、そこを「遠見」という演出で見せてくれたのもなんだかよかったなぁ。歌舞伎っぽくて。松貫四作の「再桜遇清水」は初めて観ましたが、あまりに救いのない話でビックリ。もともと金丸座用に書いた芝居だそうで、小屋で観たら全然違うだろうなぁ。ところで、Twitterでちょこちょこと「2日目なのに空席が目立つ」とあったけど、3階席はそうでもなかったよ。新作ばっかり客の入りがいいってのも寂しいので、どうかこれから大入りになりますように…。

今日は昼夜で同じお弁当。でも、茹で麦に、納豆、モロヘイヤを混ぜたものって、弁当と言っていいのだろうか。しかも、劇場で納豆食べるって、我ながら…(略)。Sさん土産の抹茶プリンをデザートに。ごちそうさまでしたー。

 

ちょっと飲む

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八月納涼歌舞伎を見終わって、特に寄り道せずにまっすぐ帰宅。夫は、新宿でトラヤカフェのかき氷食べて帰る? と言ってくれましたが、さっきあんなに美味しいパフェを食べたばっかりで、またすぐにかき氷を食べたらバチが当たりそう…。それに、舞台が楽しかったので、なんとなく早く家に帰ってゆっくり反芻したい気分でもあったし。

帰宅して、豆腐と作り置きの総菜で少し飲みつつ、チラシを読み返す。筋書きを買おうか悩んだが、まだ写真が入ってないので、後で買うかと今日はパス(今回は初日が9日と遅かったので、写真入りに切り替わるのは千穐楽の3~2日前くらいになりそうだということでした)。実を言うと、今回は、普段目を通しているSNS上に観劇の感想がほとんど流れてこなかったので、ひょっとしてあんまり面白くないのかなぁ…と少し心配だったのですが(YJKTは一杯流れてきたので余計に)、実際見て納得だったのですが、あの舞台をわずかばかりの文字量で感想を書くのは難しいです。そもそも、あらすじをまとめるのも難しい(話の筋は坂口安吾の『夜長姫と耳男』を軸にしていますがそれだけではない)。言葉にしてしまうと陳腐なことを、圧倒的な言葉遊びや、役者の超絶的な表現力や、美しい舞台装置などが、カラフルなモザイクにしていくって印象。そのモザイクを剥がしながら、私はここで何を見ようとしているんだろうと考えながら舞台を見る。普段歌舞伎を見るのとは違う筋肉を使ってるなぁ…と思いながらの観劇だったし、夫も一緒だったのでいろいろ感想を口にできて楽しかった。いつもと違う視点で楽しめるのも新作歌舞伎のいいところなので、時々はこういうのもかかるといいなぁ、と思った次第です。

ところで、見終わってから戯曲も読み始めたんですが、舞台の印象と違って、構成が整然としているし、詩的だなぁと思いながら読んでいます。読みやすいのが意外だった。これ読み終わったら、「足跡姫」も読んでみよう…と思いました。

作り置きのおかずは、大分から送って貰っていた干したけのこを戻して、これまた大分の干ししいたけと一緒に、ピリ辛に煮込んだもの。柔らかく程よい歯ごたえが美味しい。

長ねぎの粗みじん切り、豆板醤を炒めたら、食べやすい大きさに切った干したけのこと干ししいたけを加えて、水、鶏ガラスープの素少々、しょうゆ、豆豉、実山椒の青煮を加えて、蓋をして、汁気がなくなるまでゆっくり煮ただけ。ちょっと薄いかなーくらいで味を付けましたが、冷めたらいい具合に馴染んで、いい感じのお弁当のおかずになりました。つまみにもいい感じ。

和光ティーサロン

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八月納涼歌舞伎の三部を見る前に、和光のティーサロンでお茶。納涼歌舞伎の三部と言えば、南北の通しがかかるイメージがありますが、今年はなんと、野田秀樹。「野田版 桜の森の満開の下」です。大学生の頃、コツコツお金を貯めてNODA MAPの舞台を何回か見た程度には野田秀樹は好きな演出家(戯曲がというよりも、野田さんを見るのが好きだった)なので、まさか、歌舞伎しか見なくなってからまた野田さんの舞台を見られるとはなぁと、なんだかしみじみしてしまった。勘三郎さんが亡くなって、もう「野田版歌舞伎」を見ることはないだろうと思ってたし。当然、いつも通り3階席で見るつもりだったのだけど、私があまりにも楽しみにしているのを見て、夫が「俺も見てみたい」といい、しかも、1等席をプレゼントしてくれました(ありがとう…)。

で、和光。毎月1回は必ず銀座に行っているので、当然和光の前も通っており、いっつもパフェの写真を見ているわけでして、あー、和光のパフェ、いいなぁ…と思っておりましたが、ようやく実際にお目にかかれました。通年あるチョコパフェもいいけど、せっかくだから、季節の桃パフェで。周囲を見回しても、桃パフェの注文率は高かった気がする。だって、もう、来週(25日)で終わっちゃうんですもの。

運ばれてきたパフェは、写真通りの美しさ。桃のスライスに、バニラアイス(ソルベ)、桃のグラニテ、マスカルポーネのソースみたいなものを挟んで、桃のコンポート。桃の美味しさは言うまでもなく、アイスも、グラニテも、コンポートも、すべてが美味しい。アイスやグラニテを食べてから桃に戻っても美味しいし、その逆も当然美味しい(普通、冷菓を食べてから果物に戻ったら、果物はちょっと物足りなく感じるものだけど、そんなことなかった)。甘さと爽やかさのバランスが素晴らしい。桃がたっぷりなのがまず嬉しいし、アイス以下ももちろん十分な量ながら、それぞれがかすかに「あー、もうちょっと食べたいなぁ」と思わせるところで終わっていて、その寸止め感が心憎い。でも、食べ終わったときの満足感たるや、すごかった…。ふーって、思わず溜息出ちゃったけど、ほーんとに、美味しかったなぁ。

夫は、オムライスを注文。これがまた、贅沢なオムライスでした。コンソメベースにポルチーニが香るソースの上にリゾット、オムレツが乗ってるって感じ。これまた美味しかったなぁ。

銀座梅林

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YJKT(弥次喜多)で大笑いしてから、晩ご飯。折角銀座に出てきたんだから、どこか食べに行きたいところはありますか? とあらかじめ夫に聞いていたんだけど、ふと「おれ、梅林に行ったことないなぁ」というので、行ってみることに。なんつうても、銀座が本店だし。

ランチ時は大行列って聞いていたけど、18時前に着いたら、やっぱり並んでた。早めの晩ご飯要員でちょうど埋まったところだったようで、30分ほど待ったかな。でも、そんなにお尻の長い人はいないので、回転はいい。並んでいる間に散々悩んだんだけど、夫が早々に、「俺、ヒレカツ単品!」というので、私も定食を諦めてカツ単品で。ここはカツ丼も有名だし、ごはんも美味しいらしいので迷ったんだけど、定食を食べきる自信がないのよね…。

本当は、ミックスフライを単品で頼めればよかったんだけど、単品メニューはヒレカツとロースカツしかないのよ(多分、相談すれば対応してくれるだろうけど、死ぬほど忙しい時間だしね…と躊躇した)。カツは上ロースと黒豚ロースの2種類だったけど、単品で食べるのだからと奮発して黒豚で。あと、ごはんはムリだけど、ビールは添えてみた。暑かったし。

ロースは1枚で揚げるから時間がかかると言われたけど、10分ちょっとだったかな。なかなかの迫力でビックリ。ロースのとんかつ、久しぶりだな…。あまり肉に手を加えず、中までしっかり火を入れる、クラシックなとんかつ。身はあっさり、脂も黒豚の割にさっぱりしていて、量の割にすんなりお腹に入った。当たり前の美味しさって感じがホッとする。ところで、夫から一切れ貰ったヒレカツがすごかった。ヒレカツって柔らかくてクセがなく食べやすい肉ってイメージだったんだけど、覆されたな。筋が強く、噛み応えがあって、ロースよりも遙かにうまみが強い。ロースはソースがいいけど、ヒレは塩とレモンの方が合うなぁと思った。

多分、お肉、200~250グラムくらいあると思うんだけど、もう、これだけ食べるのに精一杯。1回で食べられる肉の量は、せいぜい100グラムくらいがちょうどいいみたい。今度は、お肉100グラムのカツライスにしよう。これならギリギリご飯も食べられる。多分。

常にお客さんが多いけど、店内は清潔で、お店の人は感じよく、お料理はまっとうで、明朗会計。当たり前をたくさん重ねると、当たり前じゃなくなるという、お手本のようなお店でした。また行こうっと。今度はカツサンドもいいなぁ。

支那麺はしご

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朝から歌舞伎の日。八月納涼歌舞伎は三部制なので、今日は1部と2部を一気に観てしまう。なぜ、8月は三部制なのか? というと、夏休みの時期ということで、初めて歌舞伎を観る人でも楽しめるよう、上演時間は短く、肩の凝らない新歌舞伎や新作歌舞伎中心の上演になるからです。暑い時期とあって、基本、エライ人は夏休みなので、演者は花形といわれる若手・中堅が中心になります。1回当たりのチケット料金も少しだけ安くなるし、それもあって、初めて歌舞伎を観るならば、8月から観るのがおすすめとは言えるかもしれません。

なーんて話を、8年ほど前、初めて納涼歌舞伎を見に行ったときに、教わったのです。芝居が終わった後に行った呑み屋の席で隣り合った、中村屋さんの追っかけをしているおねえさんに。だから私は、納涼歌舞伎を見に行くと、必ず、そのおねえさんと中村屋さんを思い出します。今は、そのお店も、中村屋さんもいないって、なんだか信じられないんだよなぁ。

1部は長谷川伸の新歌舞伎で「刺青奇偶」。中車さんと七之助さんで、ほっこり夫婦をやられています。ただ、基本いい人なんだけど、博打が止められないと言う人物造形は、今のご時世、相当難しい。中車さんはさすがの説得力なんだけど、でも、どこかで腑に落ちないのよ…。あとは、舞踊二題。勘九郎くんの「玉兎」はご愛敬、「団子売」は猿之助さんが可愛らしくてよかった。

2部は夫が合流。なぜかというと、「修禅寺物語」がかかるからです。夫思い出の戯曲。詳しいことは知らないけど、中学生の時の学芸会で、この戯曲を編集、演出したんだそうで。つうか、渋すぎないか?中学生で、芸術とは? って話に興味を持つって、どういう子なのよ。

私もこの7年で観るのは2度目だと思うのですが、尺は手頃なのに滅多にかからないのは、多分、話が難しいから…だと思うのですが、果たして今回の上演もそんな雰囲気。初日は最後の見せ場で笑いが起きたそうですが、笑った人を責められない…と思いながら観ました。やっぱり難しい。大和屋さんも猿之助さんも熱演で言うことないのですが、これは小説で読んだ方がしみじみしそう…と思ってしまった。ともあれ、プロの手による「修禅寺物語」を観た夫、いろいろ思うところもあったようで、感慨深そうでありました。

2部のキリは「東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖」。去年の猿之助&染五郎の弥次喜多(YJKT)の第2弾なんだけど、去年よりも数段面白かった。「四の切」を観たことがある人だったら、何粒でも楽しめる、美味しい娯楽舞台でした(結末はAパターンでした)。竹三郎さんがこれでもかとおちょくられていて、大笑い。85なのにああいうノリにも対応できて素敵です。しかし、澤瀉屋さんのファンはリアクションでかい人が多くてビックリ。みんないい笑い声でした。私もつられてたくさん笑いました。楽しかった。

で、2部の前に夫と合流して腹ごしらえ。歌舞伎座近くの支那麺はしごでラーメンと焼売。夫はだんだんめん(担々麺)、私はさんほんめん(酸紅麺)。名前の通り、すっぱからいラーメンで、酸辣湯麺に近い感じ。無化調がウリのひとつなんですが、味はしっかりしているものの、脂も少なめで変な後味もないので、好きなお店のひとつです。焼売もあっさりやさしい味で美味しかった。

お弁当

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今日は昼夜で歌舞伎鑑賞(七月大歌舞伎)。海老蔵さんが昼夜出ずっぱりで、正に海老蔵奮闘公演とも言うべき舞台でした。元々、海老蔵、獅童、中車の三枚看板で行う予定だったようですが、獅童さんが初期の肺腺がんでお休みされてしまい、中車さんではそんなに大きなお役もやれないし、どうなるんだ…という感じでしたが、結果的にはかなりバランスよく演目が並んだ感じがします。昼の部は、矢の根、加賀鳶、連獅子。夜の部は新作通しの駄右衛門花御所異聞。しかも、昼の部は15時前に終わるし、夜の部はいつもより15分遅く開演するので、昼夜の間が2時間近く開くという、ゆったりした時間割。幕間も、20~30分取ってくれたので、見る方としては、体力的な負担が少なくてありがたかったです。

個人的に特によかったのは、加賀鳶。歌舞伎見始めのころに團十郎さんの道玄で見ていて、気に入っている舞台のひとつですが、ところどころに團十郎さんの雰囲気があって、非常に懐かしかった。加賀鳶自体は、別の役者さんの道玄で何度か見ているのですが、最初に見たというのもあって、團十郎さんのがいちばん好きだったので、海老蔵さんが演じられるのは大変嬉しい。

駄右衛門花御所異聞は、海老蔵さんらしい新作で、とにかくサービス精神旺盛。これでもかと過去の名作の名シーンや名台詞をドンドン入れ込んでいるので、シーンのひとつひとつの元ネタを探すクイズのようなお芝居にも感じました(ビデオで見ながら、「これはあのシーンから」などと言い合いながら見ていくのも面白いかもしれない)。あと、この芝居自体は数年前から作られているのでしょうがないのですが、海老蔵扮する玉島幸兵衛が死にゆく妻に声をかけるシーンがあって、こんな時にこんなセリフを言わなきゃいけないのか、役者ってのはしんどい商売だなとつくづく思ったものでした。その辺はご本人は役者として割り切っているとは思うのですが、凡人としてはしんどかろうななどとつい余計なことを思ってしまう。二幕の最後には勸玄くんも出てきて親子で宙乗り。七三できちんとセリフも言っており、相変わらずなかなかの大物ぶりでした。

昼の部の幕間は、残り物を詰めた弁当。夫用に作り置きしたなすの田舎煮に、きゅうりの塩もみ。刻んだ青じそと白ごまを混ぜたご飯にのっけてます。おやつは、萩の月。

 

レカン

昼夜通しで見るときは、一日中歌舞伎座の中にいることが多いのですが(普段は、昼夜の間も40分ほどなので)、今回は2時間近くあるので、銀座シックスまで散歩に行き、レカンでカスクルートを調達。りっぱなボンレスハムが2枚入って食べ応えあり。パンもおいしかった。

 

少し飲む

なんとなく、奴で軽く飲みたい気分だったので京王ストアに寄ったら、刺身が叩き売りされていたので、じりじり悩んで、「生」「天然」シールの付いたまぐろの切り落とし。かねての思惑通りの冷や奴も用意して、軽く飲みながら夫が録画しておいてくれた大相撲を見る。碧山のガッツに驚き。9時半に家を出て、22時に帰宅し、1時間ちょっとかけて相撲を見る。ある意味、充実の休日でした。

キッチンジロー

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数年ぶりに国立劇場の七月歌舞伎鑑賞教室に行く。菊之助さんが大蔵卿(「鬼一法眼三略巻 一條大蔵譚」)をやると聞いたら、そりゃいかねばとダメ元でチケットセンターにアクセスしたら、なんと取れたのでした。安いので結構争奪戦なのですが、なんで取れたんだろ。1500円の席が取れたのはありがたいです~。

歌舞伎鑑賞教室は基本的に学生さん向けなのですが、2日間だけ「社会人のための」と関した公演があり19時から開演してくれる。定時で上がってからいってもまだ1時間ほど余裕があるので、先に腹ごしらえ。以前買って美味しかった「キッチンレタス」で弁当を買おう…と思ったら、もう閉店。この近辺は立ち食いそば屋さんが多いのですが、そば…と言う気分になれず、どうしようかと悩んでいたら、たまたま目にとまった「キッチンジロー」にテイクアウトがあったので、それで。

一番お手軽な、ハンバーグと唐揚げのお弁当。650円。白米をたっぷり食べたので、食後に汗だらだら。

芝居は思っていたよりも面白かったです。しかし、菊之助さんは、大蔵卿のニンじゃないのね、多分。真面目に演じすぎていて、阿呆の部分がリアルすぎて、少しお客さんが引き気味なときもあった。愛すべき阿呆になるのはとても難しいんだなぁ。しかも本当は阿呆じゃなくて、むしろ、性格の悪い賢い人で、でも可愛らしい憎めない阿呆にも見えなきゃいけない。芸の力ってすごいんだなと、つくづく思い知った一幕でした。