雑煮と煮しめ

160103_0545~01.jpg

まだまだおせちを食べます。ご飯代わりに、餅をたっぷり入れた雑煮を作り、朝は根菜類を中心に、せっせと食べます。

今年、夫が、「うまいなー」と言ってくれたのは、伊達巻き、きんとん、出し漬けの数の子、海老芋の含め煮、日の出人参、粟麩の揚げ煮、くらいかな。

ことに、粟麩は気に入っていたようで、作った量のほとんどを夫が平らげました。これは、土井さんの本には載っておらず、2009年だったかな、『きょうの料理』のテキストでみた村田吉弘さんの煮しめの具のひとつだったのを真似してみたもの。粟麩は角山本店のを使いましたが、半解凍で1.5㎝幅に切り分けて、素揚げしたものを、万能だし、うすくち、みりんで味付けした煮汁で煮込むだけ。

実は、調理している最中に、揚げたての粟麩をつまみつつ作っていたのですが、いやぁ、揚げたての麩って、なんて美味しいんでしょう。外がカリット、中がとろっと。軽く塩ふって、フーフーしながら囓ったのが、最高に美味しかった。出来上がりも美味しかったのですが、この調理途中の、揚げたての麩の美味しさも印象深い一品なのでした。

もうひとつ、つまみ食いしたときが一番美味しかったのが、餅銀杏。殻から出して薄皮まで剥いてから、カリカリに焼いた鶏皮を入れた万能出しでことこと煮ると、表面が軽くはぜて、少し餅っぽい食感になるのです。が、いったん冷ましてしまうと、銀杏のデンプン質が強く出てくるようになるので、餅感が薄れちゃうのね。つまみ食いしたときが一番美味しいと分かっていれば、もう少し、つまみ食いをしておくのであった…。

海老芋の含め煮は、夫の好物なので気合い入れて作りましたが、ようやくコツが分かってきた気がします。言ってしまえば、でっかい鍋で、たっぷりの出しで、ゆっくり煮るということに尽きるのか、と。今年は、八つ頭と海老芋と両方入れていて、夫は「どっちも美味しい」と言っているのですが、よーく見ていると、夫は意識的に海老芋を選んで食べているので、なんか違うのでしょうね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。